9月4日(土)「今シーズン最後の桃「さくらピーチ」の全収穫」

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 今日は、夕の子桃畑に1本植わっている、『さくらピーチ』という品種の桃の全収穫をしました。
 『さくらピーチ』は、大玉で果肉がしっかりとしていて、糖度が高い品種です。追熟させることで、「とろっとした濃厚な甘み」で美味しくいただけます。
 『さくらピーチ』の収穫が、今季の桃の最後の収穫となりました。

 最後の収穫は、お父さんお母さん、あんなちゃんと、今まで収穫に携わってきたメンバーで、行いました。
 お父さん、お母さんも一緒にみんなでネットの内側へ入り、最後だけれど、明るい空気で収穫を進めました。

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 私は今まで、収穫された桃を受け取り、コンテナへ入れるという手元の役割をしてきました。
 今日はあんなちゃんが、「手元をやってくれていた人も収穫してみてください」と言ってくださり、初めて、木から桃を収穫しました。
 袋掛けされている袋の針金を外して、枝が当たらないように上へ持ち上げつつ、両手で桃の実を包み込むようにして、慎重に桃をもぎ取ります。
 あんなちゃんのように、一切の無駄なく美しく収穫することはできなかったけれど、桃がすっと枝から離れて、白くすべらかな実が掌に収まったとき、とても嬉しくなりました。
 今までずっと手元として見てきて、実際にやってみることを思い描いていた収穫でした。
 最後の日に、みんなで収穫をというあんなちゃんの心遣いが、とてもありがたかったです。

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 これで、桃畑にはもう一つも桃の実は残っておらず、正真正銘、最後の収穫だったのだと思うと、「終わってしまったのか……」という寂しいような気持ちがにじみました。
 前回まで、あんなちゃん1人で収穫を行っていたものを、今回から4人での収穫となり、手元の人も含めて、8人体制で桃を収穫するようになりました。

 6月に始まった『はなよめ』から、『日川白鳳』、『加納岩白桃』、『白鳳』、『紅清水』、『なつごころ』、『浅間白桃』、『清水白桃』、『なつおとめ』、『おかやま夢白桃』、『白麗』、『川中島白桃』、『白皇』、『さくらピーチ』、と、収穫をしてきました。

 早生の品種は、熟れが早く、短期間でドッと収穫の波が来ました。石生畑と開墾16アールに植わっている『加納岩白桃』の収穫が、第1のピークでした。
 私は、『加納岩白桃』から初めて収穫に加わりました。微妙な色合いから収穫を見極める難しさを感じ、一度に収穫される桃の数、質量に圧倒されました。

 中生に入ると、開墾26アール、17アール、奥桃畑、古畑、石生、ゆうのこ、と複数の畑を毎朝6時から9時に回って、収穫をしました。
 あんなちゃんが、夜に木から実へ栄養を送ることを教えていただき、早朝の一番いいタイミングで収穫が進められたことが嬉しかったです。

 『清水白桃』は、“桃の女王”と呼ばれており、極めて価値が高い桃で、あんなちゃんも最も心を使っていました。熟れた『清水白桃』の、赤ちゃんのほっぺたのような優しい色あいに、私も愛おしさを感じました。
 『清水白桃』は甘さ、渋み、酸味、といった味の深みが、高いレベルで調和されているからこそ、桃の女王と呼ばれていることをあんなちゃんから教えていただき、すごいなあ、素敵だなあ、と思いました。

 晩生に差し掛かる頃には、気温も30度を超える真夏の陽気が続きました。そのことや、果肉がしっかりとした品種のため、桃の実が熟れる速度もゆっくりになっていき、収穫も落ち着いてきました。
 最後のピークは開墾26アールの『白皇』でした。はじめはかなり小玉だと、心配していましたが、だんだんと実が大きくなり、しっかりとした重みのある、美しい実を多く収穫することができました。

 振り返ると、一つひとつの品種、収穫に、思い出がありました。
 多いときは1日で2000玉もの実が収穫されて、みんなで協力して最後まで捌いていきました。
 はじめは、ずっと続くように思われたけれど、終わってみると、あっという間だったと感じます。この夏、幼木から成木へと成長しつつある桃の樹は前回の約1.5倍もの実をつけてくれました。その桃たちを、良い風に収穫できたのだと思うと、ほっとした気持ちになりました。

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 収穫だけでなく、今季の収穫へ向けて、あんなちゃんが中心となった桃の手入れは、年間を通して続いてきていました。
 肥料入れ、剪定、霜対策、摘蕾、摘果、袋掛け、支柱立、防除……挙げきれないほど多くの作業を、あんなちゃんは何年も、一貫して続けていました。

 私は今年から桃の手入れに連続して携わらせてもらっています。桃は本当に、難しく、どこまでも細やかな手入れが必要と実感しました。けれどそれでも、私は、あんなちゃんの桃と向き合っている時間とはかけ離れています。
 あんなちゃんは、一つひとつの手入れ、時期、気候、品種ごとの対処、全てを総合して考えて、実行して、いい桃を作るためにどこまでも求め続けています。心も、頭も、体も、限界を超えて桃を作ってきたのだと、思います。

 お母さんが「一流って、遊びじゃないんだよ。あんなが桃をここまで育ててきてくれたこと、みんなにそれを見せてくれたことに、本当に感謝してる」と仰っていました。
 その言葉を聞いて、改めて、今までなのはなの桃を積み重ね続けて、桃を送った先の方々の感動、信頼を、築き上げてきたあんなちゃんたちが、本当に、すごいなと思いました。
 そして、桃部会のみんなで、あんなちゃんから桃の手入れを教えていただけることが、本当にありがたいと思いました。
 これからは、あんなちゃんが築いてきてくれたものを、桃部会のみんなで共有し、進化させていきたいです。

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〈桃の選果場の片付けも行ないました〉
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〈来シーズンに向けての桃のネット作りも進めました〉

 私は、まだまだ未熟で、至らないことばかりですが、なのはなの桃作りに、少しでも役立てればと思います。
 桃の収穫はひと段落したけれど、またこれから、次の収穫へ向けての手入れが始まります。次回は、今回よりいい収穫ができるように、できることを一生懸命頑張りたいです。

(りんね)

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 午前中は草取りツアーにでかけました。
 河原小畑の白大豆の草取りやサツマイモの草取りを進めました。

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☆お父さんの料理教室☆

「本日のメニューは……アジのかば焼きです!」

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 午後から念願のお父さんの料理教室がありました。
 お父さんが料理の基本、基礎を細かく教えてくれるこの時間は私にとって宝物です。

 今日は今日はアジの下ろし方と、蒲焼の作り方を教わりました。

 最初2匹アジを見たとき、すごく緊張しました。生の魚を丸ごと扱うのは人生で一度もなく、海で泳いでいる魚の状態から、調理されて食べれる状態までのギャップを想像でも繋げることができませんでした。
 しかしお父さんは最初からさばきからを丁寧に、教えてくださいました。
 色々なさばき方があるけれど、今日はその中の一番基本的な3枚下ろしを教えてもらいました。

 まず鱗を落とし、洗った後、アジの鰓の後ろに包丁を入れ、斜めに頭をスッと落とします。包丁を背骨に通すため、結構力を入れて一気に切り落とすのがコツです。
 次にハラワタや内臓を落とし、血が残らないように流します。 
 お魚が綺麗になったら、包丁の腹を使って背鰭と胸鰭に沿って切れ込みを入れ、背骨だけを残して身を切り落とします。この時ポイントは包丁を一直線に引くことです。
 切り身が取れたらさらに小さい骨、肋骨なども、薄く包丁をひきながら切り落とし、身だけを残します。最後に包丁のみねを使って、皮をとり、3枚下ろしが完了です。

 お父さんの手捌きは早く、あっという間にアジは綺麗な切り身になっていました。見ていてとても気持ちよく、本当にすごいなと思いました。

 お父さんのお手本を見た後、もう1匹のアジを捌かせてもらいました。
 思うように包丁を動かせず、お父さんのようにワンアクションで切り身を下ろすことができず、結構手こずってしまいました。
 しかし、一つひとつの工程でお父さんは魚の置き方、包丁の使い方を細かく教えていただいたおかげで、どんどん包丁の使い方が分かってきて、結果的にもう1匹のアジを綺麗な切り身にすることができて、ものすごく嬉しかったです。

 正しい工程、正しい包丁の使い方、正しい意気込みであっという間に丸ごとのアジから切り身にできるんだなと思って心底感心したし、笑えてしまうくらい楽しいなと思いました。
忘れないように何度も頭の中でシミュレーションをして、覚えておきたいと思いました。

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 次は蒲焼の作り方を教えてもらいました。材料は少なく、調味料は調理酒1、醤油1、みりん1、というこれ以上ないシンプルさの配分です。

 まず切り身を片栗粉にまぶし、油が少量入ったプライパンに入れます。弱火から中火で切り身両面に火が通るまで焼き、最後に火を落とし、調味料を入れるだけ。
 本当に簡単ですぐにできる上がる蒲焼なのですが、一口味見をしてみると身がやわらかく、ほくほくしていて、感動するほど美味しかったです。

 こんなに簡単になのに、こんなに美味しくお魚をいただけると知れて、なんだか世界が広がった気がしました。

 お父さんの料理教室では、料理の作り方だけではなく、料理の面白さ、奥深さを教えてもらい、心からワクワクします。
 楽しくて、世界が広がる感覚があって、本当にありがたい時間です。
 今日教わったことをいつでも誰かのために作れるようにしっかり覚えておきたいです。

(えりさ)

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