「夜が2回あった日」 ちさ

8月30日

 今日はものすごく暑かったです。ミンミンゼミも絶え間なく鳴いていて一段と暑く感じました。この夏最後の暑さかな、という感じがします。もう8月も明日で終わり。夏休みが刻一刻と過ぎて終わりに近づくのがすごく名残惜しいです。今日も一日身体をフル回転で、ブロッコリーとカリフラワーの定植に入らせてもらって、疲れたけれどやっぱりすごく楽しいなと思いました。ずっとずっと夏休みだったらいいのに、と思います。
 
 今さっき縁日の山小屋だよりが書き終わりました。なので縁日のことについてはもうお腹がいっぱいなのですが、その後のお父さんお母さん、なっちゃん、ゆりかちゃん、子供組のみんなとのお泊り会のこと、忘れないうちに書き留めておきたいです。
 リビングで一つの机を囲んでただ丸くなってお父さんのお話を聞かせてもらっているだけで安心した気持ちが広がっていました。山小屋になじみがあるとかというわけじゃないけれど、お家、という感じがしてうれしかったです。お父さんのから揚げのお話や縁日のこと、自尊心のお話、いろいろなお話を聞かせてもらいました。合間には山小屋のお風呂にれいこちゃんとななほちゃんと入らせてもらいました。壁いっぱいに描かれたなのはな畑。そして私たちの時間帯は桃ライトがまだついていたため窓から淡いピンクの光が差し込んでいる。それらがものすごく神秘的で、高級な旅館に泊まっているような気持ちになりました。

 その後にみんなでやったUNO。UNOってこんなに楽しかったっけ、という気分でした。1ゲームが1時間ぐらいの大盛り上がりで、すごく白熱しました。
 日付が変わるくらいまで夜更かしをして、眠くなるはずが、そう思うほどうれしくなってしまいました。けれど布団を敷いて電気を消すと1分もたたないうちに眠りに落ちていました。夜が2回あったみたいな日でした。

 翌朝、みんなとの朝食作りも楽しかったです。お父さんお母さんスタッフさんたちが楽しめるようにといろいろ考えてくださっていたり、かわいくしてくださっていたのもありがたかったです。しらす丼一つ作るのにも、お父さんにはお父さん流の、お母さんにはお母さん流のこだわりがあったことが見ている側としてはちょっぴり面白かったです。けど、だからこそあれだけおいしい唐揚げや様々な料理が生まれているのだと思いました。卵の白身と黄身を分ける2人技も、うまくいったときも、失敗してお母さんがお父さんのお尻にけりを入れたときも、どっちでもすっごく温かい気持ちになりました。「違うっ! ノリはもっと薄く切らないとダメ!」そんな風にああだ、こうだみんなとやりながら朝食を作っていただけるのってすごく幸せだと感じました。

 私はずっとそんな家庭を求めていたんだと思いました。みんなでおしゃべりをしたり、遊んだり、違う! と怒られたり、意見が割れたりしながらも、同じところを向いて、同じ空気を吸って、同じことを喜んで、同じ思いで笑っている。簡単なことに思えるけれど、それが得られなくて、私はずっとさみしかったんだと思いました。変にかっこつけるようになって、強がるようになって。
 怒らせてはいけない、そう思っていつも自分の気持ちはどこかにあるまま浮ついたように楽しんでいるふりをしてきて、いつの間にか冷めたところから、高いところから知り尽くした顔をしている。けど本当は怒られる怖さとか遠慮とかそういうのなしで、まっさらな気持ちで、楽しい気持ち、好きな気持ちだけを無邪気に、悲しかったら悲しい気持ちをそのままにさらけ出す。そんな居場所が欲しかったのだと思いました。

 小さい自分に戻れた時、私は力が抜けて安心します。
 だけどまだ、まっさらになれていないです。まっさらになることを怖がってしがみついていたいからだと思います。
 自由になりたいです。浮ついた、大人ぶった気持ち、歪んだかっこつけの気持ち、評価を気にする受け身の気持ち。それらを全部捨てて、羽を伸ばしたいです。
 一度傷んでしまった羽をもう一度広げることはすごく難しいです。けどお父さんとお母さん、なのはながあるからきっとできる日が来ると信じます。

 今日はなんだか疲れてしまいました。さらっとしか書けなかったけれど、改めて言葉にできて、みんなと過ごした時間が自分の中で大事な引出しにまた一つしまうことができた感じがします。
 読んでくださりありがとうございました。
 おやすみなさい。