8月30日
縁日の反省会をさせてもらって、とうとう、縁日が終わってしまいました。
遅くなってしまったのですが、縁日当日のことを書かせていただこうと思います。
飾りつけが終わった自分たちのチームの屋台を見ていると、みんなで作ったそれぞれの飾りがイキイキと輝いていて、思わず見とれてしまいました。
他のチームの屋台もそれぞれコンセプトがあって、可愛く飾られているのがとてもワクワクしました。
また、山小屋の前にもたくさんの提灯が吊るしてあって、やぐらまで用意されていました。食べ物も屋台の定番が揃っていて、唐揚げ、焼きそば、かき氷、わたがし…。
目移りしてしまうくらい、あちこちに楽しみが溢れていて、たまらない気持ちになりました。
浴衣のためにお化粧をするみんな、浴衣を着たみんながとても綺麗でした。
お父さんお母さんがひとりひとりに選んでくださった浴衣。
少し恥ずかしそうに、でも、どこか誇らしげなみんなの笑顔が可愛くて可愛くて。わたしもうれしい気持ちになりました。
どのゲームも時間を忘れて盛り上がって、楽しかったです。
生まれて初めてのヨーヨーでは11個ゲットすることができて、射的ゲームでは5発中3発も命中させることができて、とても気持ち良かったです。
わたしが、特に忘れられないのが、やはり、金魚すくいです。
わたしは今回、屋台で金魚すくいをやらせてもらって、当日は接客とルール説明をさせてもらいました。
まなかちゃんと一緒に、「金魚すくいコーナーへようこそ! ぎょぎょ!」と声をそろえて、フリもそろえて言うのが、とても楽しかったです。
聞いているみんなの顔が笑顔で、気合まんまんな顔で、受け入れてもらえてホッとしました。
幼いころ、「うちでは育てられないから」「どうせ一匹もすくえないだろう」と、後ろ髪を引かれる思いで、屋台の前を通り過ぎて行ったときのことを思い出しました。
だから、今回、金魚すくいをみんなで楽しめたことが、本当にうれしかったです。
尾びれを動かしながらゆったりと泳ぐ出目金や、群れを成している金魚たちには癒されました。
そして、5匹もすくうことができたのが、本当にびっくりで、でもとても感激して、はしゃいでしまいました。
一緒に屋台を回っていたまなかちゃんも、「店番をしていても、回っていても、何をしても楽しい!」と言っていて、みんなのしあわせな気持ちを感じて、それがうれしかったです。
わたしも、縁日の最中、何度もたくさんの「しあわせ」があったのですが、思い出しきれない、書ききれないくらいです。
ずっと「しあわせ」だったのだろうと感じます。
今日、お母さんが、「お母さんの心の中に居る、4,5歳のゆかりちゃんも喜んでくれたと思います」と笑ってくれたとき、それは、わたしも、同じだと思いました。
ヨーヨーや金魚すくいをすること、美味しい唐揚げやわたがしを食べること。浴衣を着ること。盆踊りを踊ること。
今まで許されなかったこと、できなかったこと、楽しめなかったこと。
この1日で、全部やらせてもらえました。
それって、本当に「しあわせ」なことなのだと思います。
ここ、なのはなには、全部ありました。
わたしが今までずっと欲しかったもの、全部ここにありました。
楽しみも、喜びも、わたしの居場所も、進むべき道も、一緒に泣いて、笑ってくれる仲間も、全部、全部、ぜーーんぶ、ここにありました。
だから、4,5歳のわたしに、大丈夫だよ、と言いたいです。
あなたの欲しいものは、全部ちゃんと、ここにある。
20歳になったわたしは、いま、全部持ってる。
だから、安心していいんだよ。そう、言いたいです。