【8月号⑯】「心を開いて、気持ちを伝える ―― 仲間と過ごす大切な時間、『同盟サミット』始動! ――」みつき

 なのはなで生まれた、十個の同盟。そして、一日三回の「同盟サミット」。それぞれの同盟は、自分と同じような考え方や感じ方をしているメンバーで構成されています。

 サミットでは、自分の気持ちや感じたこと、今日あったことなど、とにかく「伝える」ということを意識して行ないます。同盟サミットをお父さんが提案してくださったとき、わたしはドキッとしました。ちょうどそのとき、わたしは、みんなとの関わり方について悩んでいたからです。

 わたしは生活の中で、臆病な気持ちがあり、みんなの前で話すことや感情を表現することに、難しさを感じていました。「もっと外向きの自分になって、みんなとたくさん笑いたい」。

 そんな風につくづく感じていたわたしに、この同盟サミットはぴったりで、「これだ!」と、思いました。

 しかし、心のどこかでは、「話すの怖いなあ」「何を言えばいいのかわからない」と、乗り気でない気持ちもありました。緊張、期待、不安……。あらゆるドキドキがごちゃ混ぜになっているところで、さっそく、それぞれの同盟で集まることになりました。

■有意義な時間に

 初めてメンバーのみんなと顔を合わせたとき、「この人たちが、自分と共通点があるのか!」と意外な気持ちや驚きを感じました。
  
  
 でも、同盟のチーム名を考えるため、「自分の性格」について一人ずつ話していくと、みんなが同じような特徴を挙げていました。そのことに、少しホッとして、これからどんな同盟になるんだろうかという、期待の気持ちが圧倒的に大きくなりました。

 また、毎週日曜日には「国際サミット」ということで、各同盟から一人ずつ集まって、サミットを行なっています。第一回目の国際サミットのとき、自分たちの同盟がどんな流れで行なっているのか、サミットの内容などを情報交換させてもらいました。

 ある同盟では、このようにサミットをしている、と教えてもらいました。朝のサミットでは、今日一日の目標や決意を話す。夜のサミットでは、一日を振り返って、感じたことを話す。

 このやり方を、わたしの同盟でも、取り入れることにしました。みんなの前で目標を発表することによって、より一層目標を意識することができます。そして、このサミットの時間を「ただ話すだけの時間」ではなく、有意義な時間にすることができると感じて、うれしかったです。

 わたしたちの同盟は、さらに発展し続けています!話す人は頭に装着することが義務付けられている、「旗帽」。

 旗帽には、「私の主張」と書かれています。これを着けて話すことによって、堂々と、はっきりと自分の意見を話すことができるようになるのではないかと考えて、制作しました。
  

  
■変化していく気持ち

 さらに、それぞれが話を終えるたびに拍手をしたり、夜のサミットでは「お疲れさま!」とお互いに声を掛け合います。サミットの始まりや終わりの掛け声もあり、いつも、みんなが笑顔でいられる時間になっています。

 サミットが始まって一週間が経過して、わたしは、自分自身の変化に驚いています。みんなと笑ったりコミュニケーションを取ることに、抵抗を感じなくなったような気がしていて、前よりもずっとずっと、自分の殻に閉じこもってしまう時間が減ったように思います。

 当初の緊張感もなくなってきて、生活しているとき、ふと、「あっ、これ、同盟のみんなに話したいな」と、思ったりすることもあるくらいです。

 自分の心の内側を話すこと、自分の弱さを人にさらけ出すこと。それは勇気がいることだし、わたしは恐怖を感じていました。
  
  
 でも、今は、みんなが隣で頷いてくれるので、恐れることはありません。「わかるよ、わかるよ!」と微笑んでくれて、「こうやって考えたらいいんじゃないかな」と提案してくれます。

 そしてわたしも、みんなの言葉を聞いていると共感が出来て、「そう思うのは自分だけではなかったんだな」と、安心した気持ちになれます。自分は一人ではないことが強く思い起こされて、とても心地が良くて、ずっとこうしていたいと思うくらいです。

 古吉野のあちこちで行なわれているサミットの雰囲気から、なのはなのみんなにとって、同盟が大切な存在になっているのが感じられて、わたしも本当にうれしいです。

 この同盟サミットや、これからのみんなとの関わりを大事にして、もっと、いつでも誰かのための自分でいられるよう、意識していきたいです。