「求めていた景色」 ほし

8月28日

 今夜は、とても贅沢で、温かい時間をみんなと過ごせたことが、本当に嬉しかったです。
 なのはなのみんなでだから、作り上げられたものだなと思って、この縁日が、私の心の中で、とても大切な記憶になりました。

 この日の午前の最初は、チームのみんなで、最終の積み込みの確認をしました。
 私たちのチームは、金魚すくいのチームだったので、金魚やハヤ、出目金を、山小屋へ運ぶために、水槽から水ごと袋に移していました。
 この日に向けて、ゆりかちゃんが、みんなを引っ張っていってくれて、今日まで、準備をしてこれました。
 お店に飾る飾りを作った時間も、みんなと一緒の空間が、とても嬉しくて、楽しかったです。

 金魚の準備ができたら、車に乗り込んで、山小屋へ到着しました。
 お昼の時間まで、着々と準備を進めて、店番をするデモンストレーションもして、準備万端で、お父さん、お母さんが、一人ひとりに選んでくださった浴衣に着替えました。
 みんなが、華やかな浴衣を着ている姿が、綺麗で、気持ちも高まりました。
 あゆちゃんから、パスポートを受け取り、縁日がスタートしました。

 私は、ゆりかちゃんとさやちゃんとまよちゃんと一緒に夜店を回っていたのですが、1番に、お父さんのから揚げ屋さんにいきました。
 心待ちにしていたので、そのから揚げにたどり着いた時は、本当に嬉しかったです。
 ありきたりな表現ですが、一口食べると、外はカリカリとしていて、中は、ふっくらとジューシーで、とても美味しくて、幸せな気持ちになりました。
 お父さんの気持ちを感じて、嬉しかったです。

 次に回ったヨーヨー取りでは、運命のこよりを2つ選んで、さあやるぞと、ヨーヨーに夢中になったら、9個までで、こよりが切れて、少し、悔しかったです。
 隣では、まよちゃんが、40個以上取っていて、見ていても、圧巻でした。、私もしていても楽しかったです。

 射的コーナーでは、銃にコルクをはめて、狙いを定めます。
 あんなちゃんやなるちゃんが、笑顔で迎えてくれて、心がほっこりとしました。
 当たったときは、これ以上ないほど、嬉しく思いました。
 どの遊びのコーナーでも、みんなが、アトラクションのお姉さんのように迎えてくれて、嬉しかったです。
 また、永禮さんのかき氷屋さんでは、トッピングに、凍らせた桃とマクワウリを乗せてくれて、ギュッと甘さが濃縮して、ひんやりとして、凄く美味しかったです。

 それから、私たちが、店番をする順番になって、私は、まよちゃんと受付係をさせてもらいました。
「金魚すくいコーナーへようこそ、ぎょぎょ!」
 と、まよちゃんとお客さんに向けて言うのも、来てくれたみんなに喜んでもらえて嬉しかったし、とても楽しかったです。
 店番の45分間は、思った以上に忙しく、まるで5分くらいに感じてしまいました。
 あっという間に店番は終わって、残りの屋台を回りました。
 綿菓子屋さんで、青い綿菓子を貰って、綿菓子は、子供のころに、物凄く憧れていたので、夢がかなったようで、ただ綿菓子を持っているだけでも、嬉しかったです。

 吹き矢では、的が少し遠い気がしたけれど、ふっと、腹筋に力を入れて吹くと、的にスパッと当たる瞬間があって、楽しかったです。
 他にも、焼きそばを貰ったり、シューティングゲームをしたり、金魚すくいもしました。
 全部、回り切って、山小屋の前へ行くと、桃ライトのピンク色が、とてもきれいだなと思いました。
 その中で、みんなで櫓を囲んで、盆踊りを踊れた時間が、本当に楽しくて、知らず知らず、笑顔になっていきました。

 正直、ここまで、心動かせられるとは、思っていませんでした。
 縁日って、こんなに楽しいものなんだな、と5歳の心に帰ったような気持ちで、純粋に楽しみました。
 こんなにも楽しんでいいんだな、と思うことができました。
 こんな縁日の景色は、私の心にはなかったけれど、私の心にも、宝物が増えました。
 私は、今まで、縁日は、こんなに楽しいこと、嬉しいこととは、一切知らなくて、抵抗だらけだったけれど、楽しいものだよ、とみんなから、その景色を見せてもらって、教えてもらいました。
 どうせ、縁日なんて、誰も本気にしなくて、誰も楽しんでいない、形だけのものだ、と思ってきましたが、私は、子どものころから、こんな景色をずっと、求めていたんだな、と気づきました。
 
 通り過ぎる誰もが笑顔で、温かくて素敵な場所でした。
 泣いていた心が、笑顔になりました。凍てついていて、何も動かなかった心を、動かしてもらいました。
 我慢しなくても、みんなとなら、はっちゃけてもいいんだな、と思いました。
 なのはなのみんなと縁日を過ごせたことが、私にとって、本当に、ありがたくて、幸せな事だな、と思いました。
 もっと、みんなと、こんな時間を過ごしたい、という気持ちになりました。

 その時、事前にお母さんが言ってくれた言葉を思い出しました。
「5歳のゆかりちゃんを楽しませるつもりでやってね」
 と笑顔で、言ってくださって、私は、その言葉が、本当に優しい言葉だと思いました。
 本番は、誰もが、5歳の子どものように、楽しんでいました。
 夜店も、ただやる側だけじゃなくて、する側も体験して、喜んでもらったり、喜ばせてもらったりで、とても充実していました。
 今後も、こんな気持ちを一番に大事にして、気持ちがなるべく、しぼまないように、毎日を過ごします。
 私とっては、本当に大事な経験でした。ありがとうございました。
 また、いつか、みんなと縁日をやりたいな、と思いました。

 帰りの車の中でも、夜更かしをしたようなワクワクとした気持ちが続いていて、ただ、みんなと車に乗っているだけでも、幸せな気持ちでした。
 帰りには、みかちゃんが運転するキャラバンで、途中停車もしたりしながら、楽しませてくれてありがとうの気持ちで、ハヤや金魚たちを、水路に帰したり、プールに離したりして、最後まで、魚たちを見守れたことが嬉しかったです。

 上手く言葉にできないけれど、本当に大切な時間をありがとうございました。
 上手く自分の中に、この体験を位置づけられていないような気がしますが、気が付いたことがあれば、また書きます。

 読んでくださってありがとうございました。
 おやすみなさい。