「ジャガイモとセロリ」 ななほ

8月26日

 夕方、空は晴れているのに雨が降ってきました。その雨の爽やかな音に安心しました。1粒1粒がしっかり見えるくらいに煌びやかで流れ星が空から降ってきているような光景は、どこか自分と共感できるような所がありました。
 先週あたりから咲き始めた百日紅の花も、今では3分咲き程になり、ピンクと白の百日紅の花が、お天気雨でより一層、魅力的に見えました。

 午後はあんなちゃんや桃部会のみんなと収穫が終わった桃畑で、ネットの回収とブルーシート洗いをしました。私はなのはなに来るまで桃の樹も桃畑も見たことがありませんでした。或いは、見ていてもそれが桃の樹だということに気づいていませんでした。

 でも、桃畑に行くと桃の大きな存在に包み込んでもらっているような感じがして、心が穏やかになります。もう私は小さな子供ではないけれど、もし私が小さな子供だったら、毎日桃畑に来ていただろうなと思います。ただ桃の樹の下にいるだけで安心したり、桃畑にいるとたくさんの自然を感じたり、ずっと居ても飽きないなと思います。

 桃の樹は私の身長の何倍もあり、桃畑はとても広大だけれど、そのスケールの大きさに見ている世界を広げてもらっているような気がするし、その中で桃が生きていると思うと嬉しくなります。上手く言葉にできないのですが、毎日、桃畑で収穫や作業ができる今が嬉しくて、また素の収穫も楽しみだなと思います。

・ジャガイモとセロリ

 1週間ほど前から芽出しをしているセロリがここ数日で次々に発芽しています。やよいちゃんが、「セロリは芽出しが難しくてね、早くても1~2週間かかるんだ」と話してくれていたので、特に焦ることもなく、セロリの芽が出てくれるのをずっと楽しみにしていました。

 気が付いたらセロリの様子を見に行くのが習慣になって、1日5回、セロリに会いに行くとその度に気持がリセットされて、セロリの存在に助けられているのを感じます。それは梅ちゃんの存在も同じで、空き時間に梅ちゃんと遊んだり、ただ撫でているだけで私も梅ちゃんも落ち着いたり、梅ちゃんと親しくなれて嬉しいなと思います。

 話はセロリに戻るのですが、午前中、やよいちゃんやのんちゃん達が追加でセロリの芽出しをしてくれました。もちろん、芽が出るのにはあと1週間はかかると思うのですが、6年生教室の机いっぱいにセロリの種が包まれた綿が置いてあると、家族が増えたようで嬉しいです。

 また、昼食後、セロリの見回りに行ったらお父さんの姿があり、お父さんが芽出しをしている秋ジャガイモに電気ショックを与えていました。最初見た時は、驚いて少し怖いなと思ったのですが、お父さんが1個1個に丁寧に電気ショックをしていると、お父さんの優しさを感じて、気が付いたら笑っていました。

 秋ジャガイモの種芋は、温度19度前後の部屋で、日中は部屋の電気をつけ、夜は電気を消して芽出しを迎えています。春ジャガイモは優しい光に当てて(春ですよ)と教えてあげるように芽出しをしていたのですが、秋ジャガイモはその反対に、(もうすぐ冬です。皆さん、芽を出さないと!)と呼び掛けているようで面白いなと思います。

 電気ショックを与えた種芋たちが、今後、どんな変化があるのか楽しみだし、お父さんが笑いながらセロリを試すように、セロリの種にも少しだけ電気ショックをしてくれて、またその様子も楽しみです。