「しほちゃん」 ななほ

8月22日

 昨夜、卒業生のしほちゃんがなのはなに帰って来てくれて嬉しかったです。しほちゃんが「帰りました!」と声をかけてくれた時、一瞬、幻かと思ったのですが、しほちゃんの変わらない笑顔に安心しました。
 朝、しほちゃんと一緒にパパイアを見に行った時、しほちゃんが今働いている職場の話を楽しそうに話してくれました。

 しほちゃんは毎日、牛や山羊、ヒツジと一緒にいること。牛さんは30頭、山羊さんは80頭いること。牛は力の強さで身分が分かれているから、弱い子を先頭にして歩かせないと歩いてくれないこと。牛の名前はパンの種類から取って、シナモンやチョコ、メープルなどと可愛らしい名前がついていること。

 しほちゃんが生まれて1日の子牛の写真や実際に放牧をしている牛の写真を見せてくれました。しほちゃんがとても楽しそうな笑顔で職場の事を話してくれていると、私も嬉しくなって、どこまでもなのはなのしほちゃんで生きているしほちゃんが綺麗だなと思いました。

「職場の社長の方がね、なのはなの皆さんによろしくってお土産を持たせてくれたんだ」しほちゃんがそう話してくれました。
 昼食の時、食堂に入ると綺麗なお皿の上にクラッカーに乗った4種類のチーズが並べられていて嬉しかったです。

 お父さんやしほちゃんがチーズの紹介もしてくれて、チーズの日本全国大会で金賞をとったチーズや、フランスの国際チーズコンクールで銀賞を受賞したチーズなどを頂くことができてとてもありがたいなと思いました。
 最初に頂いたものはふんわりとした山羊のリコッタで、口の中に入れるととろけてしまったのですが、ほんのりと甘い優しいチーズでした。2種類目に頂いたものは、フロマージュブランというチーズでなのはなの桃ジャムが乗っていました。ジャムの甘さとチーズの優しい香りにスイーツの様でした。

「社長さんがなのはなの桃ジャムと食べたら美味しいんじゃないかって言ってくれたんだって」。お母さんがそう話して下さりました。お父さんお母さんやしほちゃんの話を聞いていても、社長さんがしほちゃんのことが大好きで信頼しているのを感じたし、なのはなのことも好きで居て下さっているのを感じて、なのはなの輪を広げていくしほちゃんが希望だなと思いました。

 3種類目のチーズは高級感のある濃厚な味わいでした。そして最後のチーズはカマンベールチーズで、ものすごく奥が深くコクがあり、こんなに美味しいチーズがあるんだなと思うくらい、とても美味しかったです。4種類のチーズを食べ比べする機会は中々ないのですが、家族全員でしほちゃんの職場で作っているチーズを頂けてとても嬉しかったです。

 しほちゃんがなのはなの気持ちで、なのはなの子として働いている姿が素敵だなと思うし、こうしてなのはなに帰って来てくれて、一緒に畑作業をしたり縁日の準備をしたりしていると、しほちゃんがなのはなを軸に生きているのを感じて心が温かくなりました。

 あと6日で縁日本番になります。お仕事組さんと1日過ごせる最後の準備日となる今日、朝から各同盟ごとに準備が進められて嬉しかったです。
 私たちのチームは主に、矢の制作と的の枠の取り付けを進めました。矢は桃花作りのように、カットする人、丸めていく人、調整する人、接着剤で釘を入れる人で流れ作業で進めていきました。

 ひろこちゃんが矢作りのプロになっていて、その中で作業させて頂けたのも嬉しかったし、試しに20本ほど、体育館で吹いてみると例外なく、全ての矢が的に当たりとても嬉しかったです。また、的の仕掛けも枠を取り付けたバージョンで試し吹きをしてみました。

 7メートルから10メートルほど離れた所から矢を吹くと、最初の7本は黄色に当たらなくて悔しかったのですが、8本目以降は4発連続でど真ん中の黄色に当たり、どれみちゃんが私以上に喜んでくれました。
「この音、目が覚める音だね! ああ、いいね!」
 どれみちゃんがしきりにそう言って笑ってくれると、(ああ、このチームのみんなが好きだな)と思いました。

 夕食の時には、各屋台のチームで進んだこともみんなが話してくれて、水路へハヤを取りに行ったお話や、2色のマーブルになったこよりを作っているお話、どのチームも着々と準備が進んでいる様でした。また、以前、須原さんに、「綿あめ、ピンクとか水色とかも今はありますね」と話していたら、「じゃあ、買ってくるよ」と言って下さっていて、本番は何種類かのレインボー綿あめなのかなと思い、ますます、本番が楽しみになります。

 準備が始まったばかりの時は、(本当に屋台ができるだろうか)(みんなの中で楽しめるだろうか)という不安も大きかったのですが、なのはなのみんなとなら何でもできてしまうような気がするし、寂しくなることがないなと思います。そう思いながらも、時々寂しくなったり、疲れてしまう時もあるのですが、そんな時もみんなの力で引きあげてもらっているのを感じて、仲間がいてくれて良かったなと心から思います。

 ここ数日は、雨も続き低気圧のせいもあるのか、身体が重い様に感じたり、急に眠気が襲ってきて、(このままじゃだめだ)(どうして上手く動けないんだ)と嫌になることもあるのですが、そんな時こそ、みんなの中にいて何ができてもできなくても、みんなとの時間を大切にしたいなと思いました。

 リビングの水槽が1つ増えて、その水槽の中に金魚すくい待ちのハヤが泳いでいると、小さい頃に戻った様に感じます。お父さんが集合でタナゴの話をして下さったように、私も小さい頃はミヤコタナゴをよく見ていたなと思います。お父さんが話していたように、タナゴが群れになって泳ぐ姿や、少し暗い部屋の中で遠くから虹色に光る何かがキラキラ光っている光景に安心していたなと思いました。

 そんな風に、ハヤがリビングにいてくれると、生き物の意思や生命力を感じて、私も逃げずに自分と向き合って、今できる事をできる限りしたい、今いる場所で今の自分を最大限に使いたいと思いました。