「回復と自立の道」 えりさ

8月20日

 農産倉庫前を通るとクロとウメちゃんが隣同士でご飯を仲良く食べていて、見ていて心がすごくほっこりしました。ウメちゃんは最近古吉野中を走り回って、色んなものに好奇心を持って、毎日冒険しているように見えて、すごく楽しそうだなと思います。洗濯を干している時、足元でちょっかいしてきて、地面にころぎ回ったり、長靴に飛びかかったりします。抱っこすると軽く腕をかじり付くことがあれば、逆に落ち着いてキラキラした青い目でこっちを見つめたりします。本当に可愛いです。

 クロちゃんも、たまにウメちゃんを見つめて、優しく受け入れている感じがします。噂ではお魚を育ち盛りのウメちゃんに分けていると聞きました。本当かはわからないけど、ウメちゃんと仲良くするクロは優しいのかなと思います。ウメちゃんは捨て猫で、小さいのに親を失ってしまったと思います。だからクロとウメの二匹の猫が隣でご飯を食べていた所見て、ちょっとだけ涙が出てきそうなりました。

 

 今日はゆいちゃんのお誕生日でした。
 ゆいちゃんは畑でも、当番でも、ステージでも、ソフトバレーでも、イベントでも、なのはなのあらゆる活動で、みんなが楽しくできるように気にかけてくれます。みんなのために力を尽くすゆいちゃんの優しさや強さがすごく綺麗だなと思います。
 何度かゆいちゃんにちょっとした有志イベントで一緒に歌や寸劇をするのに誘ってもらいました。その時、ゆいちゃん中心に2人で色んなアイディアを出しながら練習した時間が本当に楽しかったです。

 今になってこんなに思いっきり遊べる仲間がいるがすごく嬉しいです。

 ゆいちゃんの大きくて、キラキラした笑顔が大好きです。お誕生日おめでとう!

 

・畑

 午後には久しぶりに畑に出ました。やっぱり畑作業は楽しいです。

 私はせいこちゃんと2人で担当野菜の地這えキュウリの手入れをしました。畑に広がった寒冷紗、ネット、ポールを回収して畑を綺麗にしました。次に、連日の雨で少し広がった病気の葉を除去し、最後に消石灰を畑中にまいて土壌を殺菌しました。とりあえず畑を乾かして、病原菌が消えることを願います。南側の2、3畝の株はとても元気で、一株6−9輪も花が咲いています。北側の短い2畝半は成長がまだ遅く、アブラムシやカッパン病、炭疽病気が一部きているけれど、これから持ち直す余地は十分にあります。

 太陽が出てきて、土が少し乾き、光合成したり、栄養が吸収しやすくなるといいなと思います。

 幅広い紗を畳んだり、土に刺さったポールをどんどん抜いていったり、消石灰を茶色い畑の土に上に粉砂糖のようにばら撒いて、畑を綺麗にしていくと、心も満たされる感じがしました。

 明日の午後にみんなで山小屋で下見に行って、遊ぶ予定があるみたいで、とても楽しみです。久しぶりの山小屋で、みんなが作った秘密基地はどんなに野生化したのか気になります。以前の山小屋キャンプが本当に楽しくて、おじいちゃんの山は魔法な場所だと感じます。

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 明日のハウスミーティングで聞こうと思っている質問なのですが、もし午後の下見でない場合、ここに書いて、また次回お父さんお母さんに確認したいと思います。

 昨日の夜の集合でお父さんお母さんが、なのはなで“摂食障害の症状をなくして、早く外に戻って力試しをしたくて焦ってしまう人”は挫けてしまうと教えてくれました。
「回復したから力を試してみたい、今までできなかったことをやってみたい。」そんな思いには正直なところ、全く共感できないと感じています。
 共感できないことは、お父さんお母さんの話の通り、良いことだと思うのですが、なぜ共感できないかというと、正直、はっきりと「回復できた」と断言できないからです。
 なのはなを卒業して、社会に戻ったとき、周りの人に流されたり、自分から役割、責任から逃げたりしたらすぐに病気が戻ってしまうことが目に見えるのです。摂食障害の症状は、今出ていないけれど、すぐそばの足元で潜んでいる感じがします。
 以前の日記やミーティングの作文に何度か「私はなのはなで回復しました。それを人生の課題として生きていきます」と書いてきました。本当は自分に言い聞かせるためにそう書きました。

 本当は、なのはなで回復したのではなく、回復をするための材料もらって、卒業した後のこれからの人生でその材料を基盤として生きて、回復の道を歩むのだと感じています。

 なのはなファミリーで回復して、卒業したら、これからはもう苦しいことはない、幸せに生きていける、ああ、なんて開放的なんだ、よかった、おしまい、そんな気持ちはありません。

 本当はこれから先の人生はもしかすると今までの人生と同じくらい難しい、もはやもっと厳しくて難しいのではないかと感じています。

 なぜなら一生懸命、細い一本線の人生を謙虚に、誠実に真面目に、諦めず、逃げず生きなければいけないからです。回復したからといって、今の社会の「一般的」な価値観や人生は送れません。ちょっとでもマイナスな価値観に流されると、すぐそばの落とし穴にはまってしまうからです。これは目に見えます。

 だから力試しなんてできるわけないと感じています。なのはなと同じ気持ちでしか生きていかない、生きていけないと感じています。

 

 私は、なのはなファミリーがあるからとても心強く感じています。不安が全くないとは言えないけれど、なのはなのお父さんお母さんが私の親の代わりに私も守ってくださっていて、たくさんの卒業生や、今なのはなで私と同じように回復に向かっている仲間がいるから、前向きでいられます。生きていけます。不安より勇気が勝っています。答えは前向きな所にしかない。これは本当です。

 ある時、お母さんは、私をギュッと抱きしめて、私を真正面に向かって「ここにもう1人お母さんがいるから。えりさがどこにいっても助けに行くお父さんとお母さんがいるから」と言ってくれました。

 その時の思いは、言葉だけでは表現しきれないです。お母さんのその言葉を一生心の中の支えとしていきます。こんなに心が広くて、強くて、優しいお父さんお母さんが私のお父さんお母さんでいてくれる私は本当に恵まれています。ありがとうございます。

 だから私はこれから先の人生を心強く持って、流されないように、確かに生きてけるという勇気があります。なのはなで教えてもらった材料を生かしてこれから回復と自立するのだと感じています。
 遠い未来かも知れないけれど、私もお母さんのように、誰かを守って、深い勇気を感じさせらてるような大人になりたいです。

 もし、この感じ方、まだ回復できないと思ってしまうことが間違っていたら教えてもらいたいと思っていました。

 あまりまとまりのない文章ですみません。

 読んでくださり、ありがとうございました。