「やりきったわたしたちは」 なつみ

8月10日

 今日は午前中、すこしいつもより涼しくて、過ごしやすい一日なのかなと期待していたのですが、午後にはあっさりと裏切られるほどに、太陽がかんかんと照っていました。

 刺すような日差しの中での、アスパラの牛肥撒き。
 まおちゃん、大変だよなぁと思いつつ、作業行けるか聞いてみると、
「うん、じゃあ準備して行く」
 と、いやな顔一つせずに返事をくれて、まえちゃんと話したように、畑作業が嫌いではなさそうで、もちろん大変だとは思うのですが、畑に来てくれるだけでも、嬉しいなと思うし、一緒に汗を流して作業できるのも、楽しさを共有できて、それもまた、貴重なことだと思います。

 大人数作業での、アスパラの牛肥撒き。
 20人弱の人がいて、12畝を1人1畝担当で撒いていくシステムで動き始めました。
 わたしとまおちゃんはペアでやっていきました。
 作業前は、わたしが牛肥を運んで、まおちゃんが追肥するという役割分担をまえちゃんと考えていたのですが、まおちゃんにそれを話すと、わたしが牛肥を運んでくるのを待つ時間のロスが勿体ないからと言って、まおちゃんが手前から、わたしが奥から牛肥を撒いていくことにしました。

 まえちゃんとちさちゃんが、まさに一心不乱にエルフの上でテミに牛肥をせっせと入れていて、その力強さが、キラキラと輝いて見えて、本当にきれいでした。

 わたしはとにかく、テミを持ってひたすらみんなと走り続けました。
 初めは、牛肥の入ったテミを持って走るのは大変でしたが、慣れればなんてことはありませんでした。

 走っていると、まおちゃんが、
「走ってる顔が、生き生きしている」
 と声を掛けてくれました。
 本当に、心が生き生きしてました。
 走っていると、自分は生きているんだなと思いました。

 いつか、まおちゃんも一緒に、走って追肥ができたらいいなと思いました。

 わたしとまおちゃんの距離も、どんどん近づいて、2人で1畝を終えたときは、ハイタッチをして、ウィニングランでエルフの元に戻りました。

 あゆちゃんが教えてくれた小村さんの言葉を思い出しました。
 本当に、1人は2人に適わないです。どう頑張っても届かないです。
 お父さんお母さんの言葉も思い出しました。
 助け合えば、自分の力は何倍にもなりました。
 30分で2トンの牛肥を撒きました。
 まおちゃんとみんながいて、倍以上の力が出せました。体力も気力も、倍以上でした。
 
 こんなに楽しい追肥は、久しぶりだと思いました。
 追肥を終えた後、汗だくで疲れているはずなのに、身体はずっと軽くて、不思議でした。
 いつもこうやって、全力で作業をしたいと思いました。

 最後の最後まで、まおちゃんは作業し続けていて、すごいなぁと思います。
 追肥の中で一番大変なアスパラを、やりきったわたしたちは強くなったねと、話しました。
 すると、わたしのおかげだというので、やはり、まおちゃんはなのはなに来るべくしてきたんだなぁと思いました。優しい子は、ここに来るのだと思います。
 なのはなに来るまで、まおちゃんは苦しかったのに、それでも目の前の人を立てることができるのは、簡単なことではないです。
 でも、それをできるというのは、まおちゃんの宝だと思います。
 そういうところで、わたしは、シスター3日目にして、たくさん、たくさん助けてもらっています。

 今日は良く眠れそうです。
 おやすみなさい。