「坂を登る時間」 ななほ

8月4日

・ピーマンの誘引

 夕方の時間にピーマンの誘引をしました。私はなのはなの畑作業でも誘引や整枝などの細々とした作業が好きだったり、気分によっては追肥や土寄せなどのガッツリとした作業をしたくて身体がムズムズすることもあります。今日はちょうど、誘引の気分だったのでピーマンの誘引に入ることができて嬉しかったです。

 私はさくらちゃんとペアで誘引を進めたのですが、さくらちゃんとは何も言葉を交わさなくても考えていることや、完成形のイメージ、プランがぴったり重なりました。「すごく息がぴったりだね」と声をかけると、さくらちゃんが嬉しそうな笑顔で、「うん。すっごいやりやすい」と話してくれてとても嬉しかったです。

 ペアの人と呼吸を同じにして手を動かせると、自分のできる最大限のスピードで作業が進むなと改めて思いました。今年は桃の作業で動くことが多く、あまり畑作業に出る機会は少なく感じていたのですが、桃の収穫が始まる前に比べて、身体がものすごく動きやすくなったなと思います。

 どうしてこんなに動きやすいんだろうか。どうしてこんなに畑が楽しいんだろうか。そう思った時、いつも桃のコンテナを運んでいるからという理由だけではなく、桃の収穫が始まってから気持ちの面でも生きやすくなったのを感じます。スピード感に関しても、意識しなくても気が付いたら走っていたり、のんびりするって何だろうと思うくらい自然と身体が動きます。
 
 最近は特に、(私、今まで動けていなかったな)と思うこともたくさんあるのですが、桃の作業で頭も心も身体も鍛えられて、成長させてもらっているのがありがたいなと思います。また、ピーマンの誘引をしていると、学校から帰ってきたちさちゃんも来てくれて、最後の30分ほど、ペアで進めました。

 ちさちゃんとも、「これやるね」「これ、こうしたほうがいいね」とほんの一言交わすか、交わさないかでも意志やプランが一致して、私も作業がやりやすかったし、ものすごく速いスピードで終わりました。最後、夕食の1分前に終わり、石の下畑から走って帰りました。

「終わった~!」と喜んで坂を走ってきたら、るりこちゃんとみくちゃんが、「今日の夕食、10分遅れるって」と教えてくれて、思わずキョトンとしてしまったのですが、片付けまで余裕を持って終わり達成感を感じました。

 夕食の席に着くと、自分まで透明になってしまいそうなくらいに透き通る、紅色をしたシソジュースが目に入りとても涼しげでした。また、浅間白桃が深鉢いっぱいについていて、1人1玉よりたくさん頂けるんじゃないかという程だったのですが、どれも甘くて甘くて、みんなが言うように砂糖がついている様でした。でも桃の甘さは砂糖よりももっと自然で高級で、濃密な甘さが身体に染みて美味しかったです。

 ゴーヤや空心菜など夏野菜たっぷりのメニューに、ヒラマサのお刺身も贅沢でなのはな産の野菜や果物を使った豪華な夕食に改めて、ありがたいことだなと感じました。

 桃部会では、今朝も『清水白桃』と『なつおとめ』の収穫をして、『なつおとめ』は収穫のピークを迎えています。今週末からは『おかやま夢白桃』も本格的に収穫が始まる予定でとても楽しみです。

 いつも桃部会のみんなと選果ハウスと古吉野を行ったり来たりしているのですが、その間に桃部会のみんなと何気ない話をする時間も楽しいし、その坂が良い感じに私たちの足腰を鍛えさせてくれるので、『太桃坂(太もも坂)』と名付けてみました。

 みんなと笑ったり、走ったりして太桃坂を登る時間が本当に楽しいなと思うし、桃部会のみんなと1年通して、桃の手入れや作業をしていけると思うと嬉しくて、今月もしっかり動いていきたいです。