【7月号⑱】「樹熟し白桃『はなよめ』の収穫」よしみ

 六月も気がつけば後半になり、なのはなファミリーでは桃の収穫が始まりました。なのはなで一番最初に収穫できる早生の品種は「はなよめ」という桃です。

 私がなのはなに来て初めてはなよめという品種を知ったとき、季節にピッタリの名前でなんて素敵な品種名なんだ! と思いました。
  

  
 今年の春の摘蕾作業から始まり、摘果・袋がけ・防除など、私はこれまで様々な桃の手入れの作業をさせていただき、あんなちゃんを中心にみんなで大切に大切に手入れをしてきた桃を収穫できることが本当に嬉しいなと思います。

 私は今回が初めての桃の収穫で、あんなちゃんから声がかかったとき、とても嬉しかった反面、果物の中でも桃は特に繊細な作業が必要とされるイメージがあったため、ものすごく緊張していました。

 はなよめの収穫は朝食前の時間から始まります。

 あんなちゃんと一緒に桃畑に向かい、奧桃畑と開墾十七アールの四本のはなよめの木から桃を収穫していきました。 私は今回あんなちゃんの補助として、あんなちゃんが収穫してくださった桃を受け取り、桃用のコンテナに入れていく役割だったのですが、あんなちゃんが、

「よしみちゃんもいずれは収穫してもらいたいから、次収穫するとなったとき、すぐに収穫ができるように、私の収穫の仕方を見ていてもらえると嬉しいです」

 と話してくださって、更に気持ちが引き締まったなと思います。 あんなちゃんが次に繋げていくために、桃のことをたくさん教えてくださることが本当にありがたくて嬉しいです。
  

   
 あんなちゃんは収穫するとき、袋がけしていた袋を底から少し破ってそこから桃の状態を見たり、時折桃の香りをかいで確かめているようでした。

 桃の状態を見て、迷うことなく一瞬で収穫していくあんなちゃんが本当にかっこよくて、側で見させていただけてとても勉強になりました。

 どうやって判断しているのだろうとすごく不思議だったのですが、あんなちゃんがなのはなの桃を育ててきてくださったからこそできる技術で本当にすごいなと思います。

■はなよめ

 あんなちゃんから桃を受け取ると、高級感のある甘い香りがふわっと香ってきて、それだけでとても幸せな気持ちでした。

 桃を受け取るときも少しでも力を入れて握ってしまうと、すぐに桃に指の跡がついてしまうため、一つひとつ受け取るだけでもかなりドキドキしました。

 でも、慣れてくるとあんなちゃんが収獲する手が止まらないように自分もスピード感も意識して補助ができるようになり、とても楽しかったです。

 気がつけばはなよめの収獲のピークの日は一日で七百玉以上も収獲していて、あんなちゃんと一緒に収獲していた時間が本当に楽しかったなと思います。
  

   
 今年は少し摘果が甘くなってしまったこともあり、少し小玉になってしまったものもあったのですが、はなよめらしいほんのりピンク色をした美しくて綺麗な桃もそれ以上に収穫でき、みんなで今期初の桃をいただけたりお嫁にも出すことができて嬉しかったです。

 これから夏本番になり、他の品種の桃も本格的に収穫が始まります。

 今年も美味しい桃が収穫出来るように、収穫時期の適切な手入れなど、私も自分にできることを全力で頑張りたいです。