「楽しみながら力を尽くして」 なお

7月25日

 西日が差し、カナカナかなとひぐらしが鳴いている。家族みんなと力を合わせた1日の終わり、夕食はバーベキュー。ぐったりと心地よい疲労感と、冷めない火照りをまとう身体と、なんとも清々しい気持ち。中庭でバーベキューの火を囲む、みんなが同じ思いを抱いているように感じられた。またひとつ、なのはなだからこそ味わえる幸せを、私は心にひとつ刻むことができた。

 今日は、グラウンドお片付けオリンピックが開催された。出場者、なのはな全員。チームは、毎日集まって話している、同盟チーム(私はケンタッキー会議チーム)。グラウンドを5つのエリアに分けて、それぞれテーマを設けての大お片付け大会である。これから計画している建築に向けてそのスペースを作るチーム。たくさんある使える木材や、様々な資材を仕分けていくチーム。資材の移動をして、草刈りをするチームなどなど。
 私たちケンタッキーは、おもに木材や丸太、資材の移動がメインでした。まえちゃんが、チームの任務が書かれた用紙と、エリア全体を見て順番や役割を指示してくれました。いつも、目標や気持ちを話している同盟チームだから、動き出す前から言葉にしなくても一体感があると感じて、それがなんとも心強かった。お互いに、お互いのキャラクターを知っているからこそ、良い意味で遠慮なく、ストレートに動けるようなそんな感覚。まえちゃんのみんなを気遣いながらも意思ある言葉かけ。迷いなく、全体を見てくれる。

 果てしなく思えてしまうことも、仲間がいるから、ひとつずつ、小さな達成感を味わいながら作業ができた。よしえちゃん、えみちゃん、るりこちゃんと4人で進めた波板のスレートを作業棟の脇に移動。大きさと順番を考えて、ぴたりと収まった。やった。
 だいぶ朽ちてしめっている材木。これが手強く、量がある。短い距離だが、何回軽トラにのせて動かしただろうか。そしてそれをうまくすべて燃やせるか。他のチームのみんなが、ここにくべていいよ、と言ってくれた。チームを超えての協力があり、最後には見事にすべて片付いた。まえちゃんやみんなと、「あの山が、全部なくなった!」と安堵と喜びの声をあげた。
 桃チームのさとみちゃんや、ちさとちゃんが午後から加わってくれた。もう1人の仲間の力がどれだけ嬉しいか、そのことをしみじみと感じた。それは、同時に、私も、きっとみんなの、誰かの力になれているのだという気持ちにもつながった。
 グラウンドを見渡すと、どのチームも、声を掛けあい、アイディアを出し合い、この大会を楽しみながら力を尽くしていた。台所のみんなが用意してくれた冷たい飲み物に汗をたっぷりかいた身体は息を吹き返す。美味しいハンバーグ弁当を食べて、午後も動いた。

 正直なところ、お昼には(私は夕方の大会終わりまで持つだろうか)という自分への一抹の不安があった。しかし、片付いていく風景を見ると、みんなで一大事業(と呼びたくなってしまう)を進めているのだ、という嬉しさが増して、最後まで走り抜けるぞと思えた。たった1人では味わえない、楽しさ、喜び、達成感。

 消灯時間がきた。とにかく、身体も気持ちもすっきりとして、これまた大切な幸せな時間だったと思えて、今日もよく眠れそうだ。