「桃の木を理解して」 りな

7月24日

 今朝も、あんなちゃんや桃部会のみんなと一緒に、桃の収穫に入らせてもらいました。昨日収穫した桃の中に、早採りになってしまっている桃が混じっているということをあんなちゃんから教えてもらって、あんなちゃんがもう一度、浅間白桃や清水白桃など、今日メインに採る桃の収穫基準をみんなに伝えてくれました。早どりになってしまわないように、みんなで十分気をつけて収穫し始めました。

 私は収穫の補助だけれど、収穫する人と同じ気持ちで、緊張感をもって作業したいと思いました。熟れている桃をよく見て、収穫基準が目と心で分かるようになりたいと思いました。あんなちゃんが、
「熟れているかどうかは、青みの抜け加減も判断材料になるけれど、大切なことはその桃の熟れ加減を心で感じ取ることだよ」
 と教えてくれました。桃には決して力を入れたらいけないけれど、色味の他に重さや柔らかさも、桃を持った時に感じ取ることが大切なんだなあと思いました。収穫してほしいよと、桃が訴えているかどうか、感じることはとても難しいと思います。でも、難しいからこそ、一番甘くておいしい時に、桃を収穫できるように私も精一杯頑張りたいなあと思いました。
 
 よしみちゃんから受け取った桃をコンテナに入れていきました。よしみちゃんが、桃に気づかれないぐらいそっと袋を破って、両手で包み込むようにして桃を収穫している姿が、とても優しいなあと思いました。収穫している間は、緊張感はあるけれど、優しい空気に包まれていて、その時間が嬉しかったです。
 今日は、白鳳や紅清水の収穫はお休みしました。その分、明日はたくさん採れるのかなあと思います。今日は主に浅間白桃と清水白桃、なつごころの収穫をしました。収量自体は少なくて、糖度測定や選別、嫁入りもとてもスピーディに終わらせることが出来て、達成感がありました。

 あんなちゃんとゆずちゃんが、新桃畑のなつおとめという品種の桃を2個試し取りをしてくれました。元気のよいピンク色が差していて、熟れていてとても可愛かったです。明日から、なつおとめの収穫も始まりそうだとあんなちゃんから聞きました。また、収量も増えてくるかなあと思って、気が引き締まりました。
 今日から桃メンバーにみつきちゃんも入ってくれて、一緒に作業出来て嬉しかったです。お昼ご飯は、みんなで選果ハウスで食べました。昨日の夜に握ったおにぎりもありました。私は、初めておにぎりを握りました。手に水を浸けて、指の第2関節のところまで塩を付けるんだよ、とどれみちゃんに教えてもらって、儀式のようで神聖な気持ちになりました。綺麗な形のおにぎりを作るのは難しいんだなあと知りました。でも、三角に形を作っていくのがとても楽しかったです。一緒に握っていたななほちゃんが、一つハート形のおにぎりを握っていて、「誰がハート形のおにぎりに当たるかな」と言っていました。とても温かい空気が嬉しかったです。

 ハート形のおにぎりは、あんなちゃんに当たりました。ラッキーおにぎりがあるだけで、ぱっと空気が明るくなるなあと思いました。食事中の間、あんなちゃんが農協で教えてもらったことなどを、話してくれました。今年は果肉先熟であるということ、畑が乾燥気味になっているので、水やりがしたいということ、県南の方では、清水白桃の収穫がもう終わってきたということを聞いて、驚きました。

 新桃畑は、同じ品種でも他の畑よりも熟れるのが速いことを教えてもらいました。それは、日当り、畑の土の状態も関係しているんだと聞きました。気候や気温だけじゃなく、色んな環境条件が、収穫時期に繋がっているんだなあと思って、野菜作りのように、桃を育てることもとても奥が深いんだなあと思いました。桃の木を理解して、適切な時期に手入れをしているあんなちゃんが本当に凄いなあと思いました。
 
 徒長枝の剪定方法も、あんなちゃんに教えていただけて嬉しかったです。開墾26アールの白皇が、内側に勢いの強い徒長枝が上に上に伸びていて、日影が作られてしまっていました。その徒長枝を、潔く切っていくあんなちゃんがかっこよかったです。徒長枝を全体の3分の1以上切ってしまうと、木にショックがかかってしまうということ、擦り切れで切ってはいけないということを教えてもらって、桃の木も生きているんだなあと改めて思いました。
 日当たりを見て、どの徒長枝を切るのか考えるのが楽しいなあと思いました。あんなちゃんが一本徒長枝を切っただけでも、スパッと光が差し込んできて、とても気持ちが良かったです。少しの違いだけれど、これだけで桃の糖度も乗ってくるんだと知りました。白皇はまだ実が小さくて、収穫も2週間以上空いています。白皇の収穫も楽しみだなあと思いました。

 勇志のレポートも進めていて、期限までに終わらせられるように、計画を立てたいです。国語のレポートでは、芥川龍之介の『羅生門』を一部読んで、生きるか死ぬかの極限の心情が鮮明に感じられて、心を打たれる場面がたくさんありました。
 
 明日はお楽しみがあると聞いていて、ワクワクします。明日も出来ること精一杯頑張りたいです。