【7月号⑬】「野菜と桃を守る、コンパニオンプランツ ―― 三種のハーブの成長 ――」やよい

 コンパニオンプランツのコンパニオンは仲がよいという意味で、プランツは植物なので、コンパニオンプランツとは、「仲がよい植物」という意味です。

 そんな風に、一種類の野菜の株と株の間に違う種類の、相性のよい野菜を植えることで、虫を寄せ付けなかったり、病気にさせにくくさせる効果があります。

 そして、コンパニオンプランツとして植えたハーブたちの収穫もできるので、一石二鳥で、まさにお互いにとってメリットがあり、相乗効果をもたらしてくれる素敵な出会いなのだと思いました。

 自分だけが生き残ろうとするのではなくて、お互いにメリットをもたらしながら、一緒に共存することができるのは、嬉しいなと感じました。なのはなでは今夏、コンパニオンプランツとして、三種のハーブを育てることになりました。

 パセリ、バジル、ペパーミントを種蒔きから挑戦しました。ペパーミントは、はじめ種を湿らせた布にくるみ、芽出しに挑戦しましたが、見事に惨敗してしまいました。ペパーミントの種の直径は、髪の毛の細さと同じか、それよりも小さくて、今まで見た野菜のどの種よりも本当に小さな種でした。

 この種を発芽させることなんて、可能なのだろうか。ペパーミントの種を発芽させることはとても難しいのだとお父さんにも教えてもらいました。はじめてのことだから、緊張と、恐れるような気持ちがありましたが、でも、だからこそ、発芽させたい、この小さな小さな種を発芽させたい! と思いました。
  

ペパーミント

  
 ペパーミントはその独特の香りで、カメムシを呼び寄せない効果があり、発芽して、葉が茂ったら、桃の木の下に植えます。ペパーミントは桃の守護神のような存在になり得るのかもしれないと思いました。桃の木の下に、ペパーミントが茂る光景を想像すると、心が少し躍るような、嬉しい気持ちになって、是非実現させたいと思いました。

 二回目の挑戦では、育苗トレーを使い種蒔きを行ないました。育苗トレーに、両手四杯分ほど育苗培土をいれて、手でふんわりと平らに軽くならし、その上でコテを使って、均一にまっすぐに平らになるように、硬くなりすぎないように優しく上から鎮圧します。 

 バジルと、パセリは、土に四条ほど、すじをつけて、そこに種を一、二センチ間隔でパラパラとまいていきました。
  

バジル

   
 ペパーミントは、すじはつけず、ならした培土の上にぱらぱらとまいていきます。袋に入ったミントの種を左手の平において、右手の一差し指、中指、親指とで、そっとつまんで、トレーの上にまきました。三本の指を離したとたん、種は魔法のように消えていきました。そう、小さすぎて、まいた瞬間から土と同化してしまい、まけたかどうか分からない!! でも、まけたと信じて、均等にパラパラとまきました。

 そして、お父さんに相談をして、試験的にトレーの半分ほどは、育苗培土で覆土をし、半分は覆土なしでやってみることにしました。パセリ、バジル、ペパーミント、どれも育苗トレー二枚ずつ種まきし、一枚は、六年生教室の日陰の涼しい場所へ、もう半分は吉畑手前ハウスの地面の上におきました。
  

パセリ

   
 種をまいて、五日ほどたつとバジルが一番はじめに芽を出しました。バジルの種は一センチほどあって、三種の中で一番大きい種でした。種が大きいほど、種に体力があり、発芽しやすいのだと思いました。

 次の日からはパセリも発芽しはじめ、そして、ペパーミントのトレーにも、小さな小さな二ミリくらいの、ほそすぎて心もとない芽が三つ、四つ……これは、雑草ではないのか、本当にペパーミントの芽なのだろうか、そう自分を疑ってしまいましたが、一緒に管理していたえみちゃんやさきちゃんとも確認して、発芽しはじまっているのだということが分かりました。小さな生命の誕生の瞬間を見れたことが本当に嬉しかったです。

 種蒔きから十日経つと、バジル、パセリ、ペパーミントともに芽が出そろいました。

 バジルは本葉四、五枚ほどで、ナス、オクラの株間に植え、パセリはピーマンのコンパニオンプランツになりました。まだ植え立てなので効果は分かりませんが、これから隣同士の野菜たちと仲良くして、協力して、お互いの力を引き出し合ってほしいなと思います。
  

ナスの株間にバジルを植えました

  
■活躍を願って

 ペパーミントは、桃の収穫シーズンが終わるまでは、仮定植として、古畑のシャインマスカットの下に植えました。ペパーミントは、発芽は難しいのですが、一旦植えてしまえば、その繁殖能力は高いらしく、ぐんぐん周りにしげっていくのだそうです。

 桃の守護神となるべく、充分に株分けができるようにたくさん育って欲しいなと思いました。

 これからコンパニオンプランツが活躍しますように。

【味噌の天地返しをしました!】

   
 今年2月に仕込んだ、味噌の天地返しをしました。天地返しをすることで、味噌が空気に触れ、発酵が促されます。約半年ぶりに味噌樽を開けると甘い香りが広がり、順調に発酵が進んでいることがわかりました。

  
  

 最後は表面に振り塩をし、しっかりと空気を抜いて密閉し、味噌蔵に収納しました。次にこの味噌樽を開けるのは、3年後です。