【7月号⑪】「梅の木から梅の雨が降って ―― 大粒の梅 大豊作! ――」みつき

 今年、なのはなの梅は大豊作です!

「大豊作と言っても、どんな感じなんだろう?」とワクワクドキドキしながら、みんなと収穫に向かいました。

 梅の木がズラっと並ぶ梅林。先頭の木のふもとに立って、見上げると、すずなりの梅の実。わたしは思わず、「わぁ」と、口を大きく開けてしまいました。

 収穫と聞いたとき、わたしはなんとなく、梅の実を一つひとつ手で採っていく様子を想像していたのですが、実際は、手で採ることはあまりありません。

 長い竹の棒を使って、枝を揺らしたり、枝をつつくことで、梅を収穫していきます。なかなか大胆な方法だなあとびっくりしました。いざ、竹の棒を持って枝を揺らしてみます。すると、梅の実が、ボトボトボトッ、とあちこちから落ちてきました。

  

   
 これこそ本当に「梅の雨」だなあと感じました。

 しかし、それでも落ちてこない、ちょっと頑固な梅の実もあります。そういうときは思い切って、梅の実をつついてしまいます。なんだか、少し悪いことをしているみたいで、いたずらっ子になった気分です。

 途中から、落とし部隊とキャッチ部隊に分かれて作業を進めていきました。ゆりかちゃんとれいこちゃんが梅の実を落としていき、りなちゃんとわたしは、落下する梅を、下でブルーシートを広げてキャッチしていきました。

 キャッチ部隊は地味に見えるけれど、時折動いたりして、ブルーシートを的確な位置に広げておくことや、ゆりかちゃんたちに梅の実がどこにあるか伝えたり、落とし部隊に負けないくらい、責任重大です。

 一人ひとりが梅のことを考えて動いている空気を感じたし、それがとても穏やかで、楽しかったです。それから、ブルーシートに溜まった梅をみんなで囲んで、コンテナに移していきました。

 ふんわりと梅の甘い香りがしてきて、みんなの顔がほころびます。

■ブルーシート作戦

 ひとつひとつの実を手に取っていると、どの実も思わず見とれてしまうくらい、大きくて、つるんとしていて、綺麗でした。

 まだ緑色の実、熟して黄色に染まっている実、おしりだけがほんのり黄色の実。同じものは、何一つないのだなあと感じて、この梅の実たちが、宝物のように感じました。

 午後にもまた、ゆりかちゃんと梅の収穫の続きをしました。残りは以前に一度収穫をしてあった木だったため、サクサクと、 次の梅の木へと移っていきました。
  

   
 しかし、梅の木のすぐ隣が土手になっていて、ブルーシートを敷いていても、梅の実が下に落ちていってしまいます。せっかくたわわに実をつけてくれているのに……一粒でも多く収穫して帰りたい!

 ゆりかちゃんと作戦を考えた結果、ブルーシートを広げたまま、土手の下まで降りてみました。高い位置でブルーシートの端を持っていると、ゆりかちゃんが落とした実が、上からコロコロと転がってきました。

 そして、ブルーシートを超えて地面に落ちていくことなく、シートにどんどんと溜まっていってくれました。その様子にホッとしたし、また、転がってくる梅の実が、可愛らしかったです。 

 小さなころ、泥団子を作って坂から転がして遊んだりしたのを思い出しました。なんだか、ちょっとした遊びをやっているような気持ちになりました。

 一日で、梅林にある、すべての梅の木の収穫を終わらせることができました。梅の香りやその色づきから、今が採れ頃なんだろうなと感じていたので、いいタイミングで収穫し尽くすことができて、とてもうれしかったです。

 そして、ゆりかちゃんが、「今日一日だけで、百キログラムは収穫することができたのではないかな」と教えてくれて、驚きつつも、満たされた気持ちでいっぱいになりました。
  

   
 みんながずっと変わらずに、梅の世話をしてくれていたこと、梅が霜に負けずにたくさんの実をつけてくれたこと。梅にもみんなにも、ありがとうの気持ちがあふれてきました。

 わたしは、なのはなで収穫をさせてもらうたびに、自分にとっての宝物がどんどん増えていくのが、うれしくて仕方ありません。河上さんが、梅の加工方法をいくつも考えてくださっていて、また食卓で、様々な品に変身した梅に会えるのが、本当に楽しみです。

 わたしは、今年のなのはなの梅も、きっと「うめ〜」だと思います!