「サマータイム」 ななほ

7月18日 日曜日

 古吉野の坂道を下ると、視界がパーッと開けたように田んぼの緑が広がりました。
 少し疲れが溜まっていたり、起きたばかりでまだ目の覚めていない私に、田んぼの稲が「おはよう」と優しく声をかけてくれるようで癒されました。

 ひんやりとした朝の風。雲の隙間から真っすぐに射す太陽の光。朝露が滴りながらも、空に向かって顔をあげている稲。その光景を見た時、自分の中のドロドロとしたものが全て、浄化されていくようでした。
 昨日からサマータイムが始まり、朝は6時から早朝作業です。早朝作業が始まるまでは少しソワソワとしていたのですが、少し早起きするだけで、畑作業も進み、動きやすい時間帯に畑に出て、日中も桃の梱包やダンス練習などができて、とても充実しています。

「なのはなでの生活を人生の夏休みだと思ったらいいんだよ」。なのはなに来たばかりの私に、お母さんがそう話してくれた事があります。
 本当に毎日、季節を問わずなのはなでの生活は夏休みのように楽しくて、ワクワクして弾けそうなくらいに心が動きます。そして、サマータイムの初日をお仕事組さんにりゅうさん、あゆみちゃんとひでゆきさんも来て下さり、家族みんなと迎えられたことがとても嬉しかったです。

 私は連日、桃の収穫や嫁入り、糖度測定の作業をしていたのですが、『白鳳』『紅清水』『なつごころ』と今の時期は3品種が熟れていて、朝の時間に5枚の畑で収穫をしています。サマータイムが始まるまでは、朝食前と午前の作業で収穫をしていた為、お嫁入りは午後から行なうという形だったのですが、サマータイムの間は朝の時間に収穫ができるので、午前中からお嫁入りができます。

 『紅清水』は、お母さんが好きな品種かなと思うのですが、今年もとても優しい色をして収穫したそばから華やかな香りが広がります。
 今年は異常気象の関係で、あまり糖度が乗らなかったり、実が小玉傾向にあると聞いていました。でも、なのはなの桃は異常気象の中でも、あんなちゃんの判断や冬の間にみんなと回った霜対策。そして、今まで桃部会のみんなと一緒にしてきた手入れのお陰で綺麗で甘い桃が採れていて、とても嬉しいなと思います。

 昨日は夕食に桃を1人1個丸かじりで頂いて、とても甘い樹熟し白桃が贅沢で美味しかったです。そして今日は、防除の都合で収穫はお休みだったのですが、どれみちゃん、れいこちゃん、なつみちゃんと桃のネット外し、ネット掛けも進めました。少し色々なトラブルもあったのですが、無事に6本の樹にネットがかけられて良かったなと思うし、どれみちゃんがタイヤ交換のやり方も教えてくれて、一緒にできて嬉しかったです。

 タイヤ交換はものすごく難しいイメージがあったのですが、道具さえあれば案外、女のひとでも簡単にできるなと思って、なつみちゃんと、「次に誰かパンクしたら、私たちで交換しよう」と話しました。その位、タイヤ交換が楽しくてまた機会があったらやりたいなと思ったし、どれみちゃんが分かりやすく丁寧に教えてくれて嬉しかったです。

 また、作業が終わり古吉野に帰る途中、第一鉄塔の農道にトラクターに乗ったお父さんの姿が見えて、とても元気が出ました。オレンジのシャツを着て、真っ赤なトラクターに乗るお父さんはやっぱりカッコイイなと思ったし、夕食の時にお父さんがトラクターについて話して下さり、お父さんの笑顔が嬉しかったです。あゆちゃんの小村さんとの草刈りのお話も嬉しくて、本当に小村さんがなのはなを心から好きで居て下さり、協力的にいて下さるのがありがたいなと思いました。

 他にもアセスメントに向けてサムナイツの練習をして、新しくドラム隊にれいこちゃん、さくらちゃん、さとみちゃん、ふみちゃんが入ってくれることになり、とても賑やかで嬉しいなと思いました。サムナイツは和訳の歌詞もフラダンスも、バンドの演奏もとても大好きな曲なので、また平日でもみんなと演奏できるのが嬉しいなと思ったし、私もその中の1人として精いっぱい踊りたいです。

 また同盟会議の時間も楽しくて、話すたびに「自分だけじゃなかったんだな」と感じる事ばかりだったり、今まで頭の中でジャグリングしていたことが1つ1つ解決していき、あんまり深く考えすぎなくても良かったんだとか、こうしたらいいんだなと客観的に自分のことが見えてきます。

 私は普段も常に喋っているので、全部声に出しているからあまり表も裏もないような、取り繕わないようなところもあるのですが、やっぱりその中でも自分のことだと思い心の奥にしまっていた感情やドロドロとした気持ちを洗いざらい、全てみんなに聞いてもらい、頭の中も整理されていくのが嬉しいなと思います。

 今から同盟会議に行ってきます。少しまとまらない日記になってしまったのですが、明日も一日気持ちを引き締めて桃の作業に向かいたいです。また、夜も明るい時に少し外に出たり、作業中にカブトムシを見つけて取ってきたり、田んぼの周りには良くぶつからないなと思うくらい、いっぱいにとんぼが飛んでいる光景があったり、朝の作業もみんなの空気も爽やかで、本当に夏休みのような毎日を過ごせるのが嬉しいです。