【6月号⑪】「夏野菜の定植⑤ カボチャ ―― まんじゅう型畝に、三種のカボチャ ――」まち

 

 イモ栗南瓜、という言葉があるとおり、カボチャは女性が好きな食べ物として有名。もちろん、なのはなの女の子たちも、カボチャが大好きです。みんな大好きなカボチャが、今年も定植される時期がきました。

 今回、植えるカボチャは三種類。カボチャといえば、みなさんが想像する、シンデレラの馬車になりそうな、えびすカボチャと、白くて小型で手のひらサイズ、メルヘンチックな容姿のコナユキヒメカボチャ、そしてオレンジ色でひょうたん型のバターナッツです。えびすカボチャは梅林奥畑、梅林奥々、コナユキヒメカボチャは梅林手前畑に植えて、バターナッツはうなぎとり小畑に植えます。


 えびすカボチャは天ぷらにしたり味噌汁に入れたり、ザ・カボチャという調理法で美味しく頂けて、コナユキヒメカボチャはホクホクした食感と味わいで、煮物やグラタンに使われることが多いです。バターナッツはケーキに入れたり、スープにしたりと、カボチャ個体としてではなく、ちょっと変わった調理法で楽しめる品種です。

 今回定植した株はそれぞれ、えびすカボチャが百五十株、コナユキヒメカボチャが六十株、バターナッツが十七株です。でも、一株から十個くらいは実が付くので、だいたいこの定植した株数の十倍の実の収穫が期待できます。

■まんじゅう型の畝

 五月十四日、快晴。畝立てから始めます。カボチャの畝はまんじゅう型の畝です。普通の、縦に長い畝ではなく、なのはなではかぼちゃは丸く、まんじゅうのように山を作って、そこの頂点にカボチャを植え、つるをまんじゅうに沿って丸く誘引できるような形状に仕上げます。

 立てるまんじゅう型畝は、えびすカボチャは直径二百センチ、コナユキヒメカボチャとバターナッツは直径百八十センチです。畑にラインを引いて、そのライン内の土をかき集めて、山にするようにしてまんじゅうの畝を作っていきます。これが楽しいのです。普段の畝とは違うから、くわを使って山を作っていく感覚は、カボチャじゃないと味わえません。美しく、きれいなドーム型に、くわを斜めにしたり縦で土を掻き出したり、頂点の周りをくるくる回りながら、みんなでそれぞれが工夫しながら作っていきます。

 このときは畝は完全にはドーム型には仕上げません。このあと肥料を入れていくため、八割方の完成度でストップ。完全に仕上げるのは肥料を入れてからにします。その方が、完全に仕上げたあとで穴を空けてまた穴を閉じるよりも、効率がいいと考えたからです。

■みんなが一体となって

 定植前に、立てた畝の頂点がふさぎきっていない状態で、肥料を入れていきます。牛肥を約二キロ、落ち葉堆肥を片手二掴み、蛎殻石灰を片手に軽く一掴み。一つの饅頭にそれらを入れていきます。やり方は、もちろんバケツリレー。

 軽トラを畑につけて、大人数で声掛けをしながらバケツリレーで、目指すまんじゅう型の畝に入れていきます。なのはなのバケツリレーは楽しいです。みんなが一体となっている感覚がたまらなく嬉しいです。バケツリレーですべてのまんじゅう型の畝に肥料が行き渡ったら、土でふたをして、定植に備えます。定植は深植えにならないように気を付けながら行ない、優しく土をかぶせ、軽く押さえたら完成。そのあと水やりをたっぷりと行ないます。

  
 完成した畝と定植されたカボチャ。ずらっと畑一面にそれらが並ぶ光景は、昔の建築物の尊さのような、神秘的な雰囲気さえも感じます。これからどんどんつるが伸び、元気な子づるを残して整枝を行ない、誘引をしていき、手入れを楽しみながら、美味しいカボチャを育てていきます。