【6月号⑨】「夏野菜の定植③ トマト ―― 甘い実を願って ひと工夫、ふた工夫 ――」よしみ

「やっとこのトマトの苗たちを植え付けられる!!」
 私にとって、そう思わず言いたくなってしまうほどの待ちわびた作業でした。三月に種まきをし、すくすくと育っていたミニトマトの苗たちを、五月十二日に定植しました。今年は昨年と同じピンク色、黄色の二種のミニトマトと、中玉トマトの計三種類を育てます。

 トマトの定植は一番花が咲く頃にすると良いそうで、そのころになると草丈は三十センチ近くになっている苗もあり、育苗ポットの中ではすごく窮屈そうに感じていたので、定植する日が今か今かと待ち遠しかったです。


 作業が始まり、私たちはミニトマトが植わる吉畑上ハウスに集合し、まず最初にトマトを定植する箇所に穴を掘り肥料を埋めていきました。一つの穴に牛肥・かき殻・落ち葉堆肥の順番に入れていきます。今回ミニトマトのハウスに元肥は石灰分の肥料しか入れていなかったため、この定植時に埋めた肥料はとても大切です。この三つの肥料の組み合わせは他の野菜でも同様に使っていて、今回も肥料をしっかりと入れることができて安心してミニトマトの苗も定植することができました。

 肥料を埋めたあとは、いよいよミニトマトの苗を定植です。今回、なのはなファミリーではコンパニオンプランツを野菜と一緒に植えるようにしていて、ミニトマトも定植する際にトマトのコンパニオンプランツのニラを一緒に植えました。

 トマトを定植するときは、花芽の向きを畝と平行にして植えることをみんなで意識して定植しました。花芽を畝と平行にすることによって、今後、手入れや収獲をする際に花に当たって落としてしまうのを防げます。特に、トマトは一番花にいかに実をつけられるかがとても重要なので、花芽の向きを決して間違えないように注意しました。

 苗がものすごく元気に伸びて大きくなっているため、定植するときも本当にドキドキしたのですが、しっかりと気持ちを込めながら一つひとつ大切に定植できてとても嬉しかったです。

 定植後はスズランテープで支柱に誘引をしたり、化成肥料をやってからたっぷりと水やりをすることでスタートダッシュができるようにしました。また、今回は実験的に何株か「道法流」という新しい育て方にも挑戦しています。みつきちゃんが「ぎゅっとちゃん」と名前をつけてくれて、品種が分かるように可愛いネームプレートも作ってくれました。

 また、今日の定植に向けて、れいこちゃんが事前に紙に定植の工程を分かりやすく書いてくださっていたり、定植のときはさくらちゃんがリーダーをしてくださって、どれみちゃん、みつきちゃんと一緒にみんなで時間も意識しながらスピード感のある作業ができて本当に嬉しかったです。

 ミニトマトを定植してから半月ほど経っていますが、最近のトマトたちは更にグンッと大きく育っていて、定期的にリンやカルシウムの葉面散布を行なっている効果か花もたくさんついていてすごく順調そうです。今年の夏も甘くてみずみずしいミニトマトをいっぱい収獲できるようにこれからも大切に大切に見守っていきます。