【6月号⑧】「夏野菜の定植② ピーマン ―― 合同チームでの支柱立てから植え付けまで ――」さき

 稲が田んぼに植わるころ、畑でも夏野菜が定植を迎えました。ピーマンも、いよいよ畑に植わる時がやってきました。今回は第一弾から三弾まであります。そして、ピーマンの隣にはパプリカも植えます。また、育てられるのが楽しみでとてもわくわくしています。

 私は、ピーマンの担当で、育てる数が多いため、いつも以上に緊張しました。特に、支柱立てはまだリーダーとして経験したことがなく、第一弾では段取り不足で支柱の幅を間違えてしまいました。しかし、やよいちゃんはそんなミスなど気にしておらず、熱心に定植のことを一緒に考えてくれました。今回、ピーマンの定植はやよいちゃんがリーダーをすることになり、私は身近にいて段取りだけでなく、何が一番大切かを学ばせてもらいました。
 
 畝立てから、定植までを全チーム協力体制で行ないました。畝立ては、卒業生が考案したという超高畝の馬の背型です。馬の背にすることで、根を太陽熱から守ったり、水はけをよくするのでピーマンにとても効果的です。実際やってみると、馬の背型を作るのには苦戦しましたが、ようやく立てられるようになりました。

■活着を祈って

 ある程度立ててから、中心のくぼみに肥料を入れていきます。牛肥と牡蠣殻、そして落ち葉堆肥という最強トリオの有機肥料がミルフィーユ構造になって、畝にまかれて行きます。畑の中を、みんなで走りながら颯爽と肥料をまくのが、とても気持ちよかったです。

 最後に仕上げとして、畝をきれいな馬の背型にしました。埋められた肥料はやがてピーマンの根が張ったとき、成長の助けとなってくれます。
 こうしてきれいに立てられた畝を見ると、平然と列をなしていて、早く野菜を植えておくれと言っているように感じました。そして、ピーマンには必要不可欠の支柱を立てていきます。

 今回は実にシンプルな構成で、今までつけていた天井竹と二段になっていた横竹が一本になります。これでうまくいくかどうか、これから成長してきたらわかると思いますが、次回につなげるためにも、この支柱でやってみたいと思いました。

 支柱立てでは、かけやで打つ人、抱っこちゃん結びをする人、八の字結びなど人を細かく割り振って分業しました。そうすることで、段取りよくスムーズに進んでいくことがやっていても感じられて、嬉しかったです。お父さんは、
「大人数でするときは、一つの作業を全員でするのではなく、分業してやるほうが効率がよい」
 と教えてくださり、本当にそうだと実感しました。

 畝も、支柱も、無事に立てられて、ついにピーマンの苗が定植されます。ポットの中で今か今かと待ちわびていたピーマンたちは、畑へ植わるとすがすがしい顔をしていました。

 
 すぐに誘引できるよう、仮支柱をあらかじめ植穴にさし、植穴に水を入れた直後に植えつけます。そうすることで、この暑さでも活着しやすくなるということでした。ジョーロで水をやる人を追うように、苗を置いていく、そして植えていくという流れ作業で、どんどん進んでいきます。私は苗を植えていく人でしたが、やよいちゃんが作ってくれる、高速道路のようなスピード感に、自然と身体が速く動きました。

 ピーマンの定植も無事フィナーレ。ピーマンが畑一面に植わった姿が、とても美しくて、みんなとできてうれしかったです。水やりの時も、お父さんが教えてくださった、
「周りをドーナツ状にくぼませて水を流れにくくする」
 という方法でしました。お父さんが、野菜の目になって、心になって一番いい方法を考えていて、私ももっと野菜の気持ちになって行動したいと思いました。

 今ピーマンには、つぼみがたくさんついています。これから夏野菜の収穫が始まるのが楽しみなのと同時に、手入れなど欠かさないよう、チームのみんなでおいしくていい野菜作りをしていきます。