「本番」 みつき

6月20日

 今日は父の日で、2日間にわたる父の日の会が終了しました。
 今日の時間も、ここまでの練習時間も、長いようで、あっという間だったなと感じました。

 わたしは、過去の体験を振り返って、脚本や台詞を考えました。
 でも、何度も何度も変更して、ああでもないこうでもないと、直して、直して、直して。それで、本番を迎えました。
 チームのみんなと練習をしているとき、お父さんお母さんが、
「現状に満足しないで、どんどん良いほうへ変えていって、レベルアップし続けよう」
「劇の上手い下手ではなくて、気持ちが大事」
 とおっしゃってくださいました。
 だから、わたしは、もっと、もっともっともっと、本気で劇に、いや、自分の過去に向き合わなくてはいけないと思えました。

 パソコンを開いて、自分が本当は何を感じていて、何がつらくて、苦しかったのかをもう一度考えて、書き出していきました。
 すると、涙がぼろぼろと出てきました。でも、どこか気持ちがぐっと固まった感覚がして、絶対に、何が何でも、この台詞を、この気持ちを、みんなに伝えようと思いました。
 みんなの前に立って、いざその時が来ると、声がうまく出せませんでした。声が震えて、身体も震えて、涙が出てきて、止まらなかったです。
 正直、わたしの劇は、ぼろぼろだったかもしれません。
 でも、言いたかったことは、全て言えました。
 劇が終わったとき、みんなの拍手が、みんなの笑顔が、本当にうれしかったです。

 この2日間で、わたしは、ひとりじゃないんだ、仲間がいるんだなと感じました。
 ずっと自分だけがこの世に生きづらさを感じていると思っていたし、孤独でいっぱいだったけれど、同じ苦しみを抱えて生きてきた仲間がいて、一緒に同じ気持ちでこれからを生きていけることが、うれしくてたまりませんでした。うれしくて、たくさん涙が出て、たくさん笑いました。

 お父さん、いつもありがとうございます。
 わたしはひとりじゃないんだと、仲間が居るんだって教えてくださって、仲間のひとりにしてくださって、ありがとうございます。
 わたしは、生きていくのが怖くて、明日自分が生きているのかもわからない状況で、なのはなに来ました。何も信じられなくて、笑いもしないわたしが、なのはなにやって来たその日から、お父さんはわたしを受け入れて、信じてくださいました。
「お前は絶対に生まれ変われるよ」「お父さんはみつきのことが大好きだよ」と言ってくださったこと。
 ただ泣くだけのわたしに、「大丈夫だよ」と頷いて、そばに居てくださったこと。
 まだまだ未熟なわたしが不安でたまらなくなって、お父さんお母さんに見捨てられてしまうのではないかと怯えていたとき、「お前は絶対に見放さないよ。見放すものか。約束するよ」と言ってくださったこと。
 傍から見たらなんでもないことなのかもしれないけれど、そのときの約束に、わたしは本当に救われました。心がじんわりとしてきて、安心感って、こういうことなんだ、こういう気持ちになるんだって、初めて気が付きました。
 お父さんが居てくださったから、わたしは仲間に出会えて、いま、生きています。
 わたしも、お父さんとの約束を忘れません。
 お父さんの言葉を信じて、なのはなでのびのびと生活する、と約束したこと、絶対に忘れません。お父さんが今までわたしに教えてくださったことも、全部忘れません。
 そして、ちゃんと治って、自立して、まだ見ぬわたしたちの仲間のために、生きていきます。
 お父さんの娘になれて、わたしはしあわせです。
 いつも、お父さんを誇りに思っています。お父さんが大好きです。