【6月号④】「代掻き、畦塗り、田んぼ族」さくら

 

 五月二十二一日から田んぼの代掻きが始まりました。一枚目は泥んこ相撲をする池下田んぼをお父さんが代掻きしてくださいました。翌日二十二日、須原さんと永禮さんがトラクターで代掻きをしてくださいました。私は須原さんチームでまえちゃんと畔塗りをしました。

■畦塗りをするたびに

 光田んぼ下につくと、須原さんがトラクターで田んぼに入り、まえちゃんと私もはだしになってズボンを捲り上げて田んぼに入りました。はだしになるだけで田んぼ族になった特別な気持ちがしました。田んぼに入って水面が波立つと、アメンボも動きまわりました。

 ウンカを食べてくれるアメンボが、たくさんいてくれるのが嬉しかったです。南側の畔を畔塗りしました。土の割れ目や、モグラやオケラが開けた穴から水漏れを防ぐために田んぼの地面の際は特にしっかりと塗っていきました。


 去年もまえちゃんと一緒に畔塗りをして、そのとき、永禮さんが畔塗りのやり方を教えてくださいました。最初に土を畔にバシャっとかけて、少し乾いて塗りやすくなったところを塗っていく。永禮さんもきっと覚えていてくださっていると思いました。私も畔塗りをする度に思い出したいです。

 クワで泥を畔に押し付けるようにペタペタ塗っていくのが楽しかったです。ガ――――。須原さんが代掻きをしているトラクターの音だけがしていました。畔塗りをはじめてしばらくすると、「クククク、クククク」とときどきカエルの鳴き声がしました。りゅうさんの声や、「須原さーん!」と、ときどき通りかかるなのはなのみんなの声がしました。永禮さんがエルフから手を振ってくれたり、えみちゃんが手を振ってくれたり、車で通ったやよいちゃんが手を振ってくれました。

〈永禮さんも代掻きを助けてくださいました〉

 
 途中、写真を撮りに畔を上って道路に上がると、水面がキラキラしていて、田んぼの中で須原さんのトラクターが水を波立たせて進んでいくのが綺麗でした。地域の方も代掻きや田植えをされていたり、軽トラの荷台の棚に稲の苗がたくさん積まれて走っているところを見ました。

■見回り
 
 まえちゃんと代掻きをするための水の調整、見回りに少し行かせてもらいました。カーブミラー田んぼ、那岐山三丹田んぼ、諏訪神社奥の田んぼに行きました。「ここは二番目(代掻きをする順番)だから、もうちょっと入れようかな。十時半に止めにこようかな」「那岐山三丹の次にここにこようかな」と、まえちゃんが田んぼの水面からの土の見え具合を見て、話してくれました。


 カーブミラー田んぼでは、水のはけるスピードが早くなるように、排水口の近くの土を水が通りやすいように足をつかって流れを早くしていました。まえちゃんの後ろをついて畔を歩いていると、畔にいてドシンドシン聞こえてビックリしたのか、カエルが畔から田んぼの水の中に平泳ぎしていきました。三メートル歩くとまたカエル、またカエルで、気持ちよさそうに平泳ぎしていくアマガエルを三匹見ました。

 気持ちいいだろうなと思って、泥んこ大会で思いっきり田んぼに入れる日が楽しみになりました。