
6月8日のなのはな
肥料だって運びます。なのはなの大量の玉ねぎ、サツマイモ、ジャガイモだって運びます。演奏があれば、楽器も運び、舞台背景だって運びます。助手席は、2人乗り。力持ちで、働き者、なのはなの大切な仲間、1.5トントラックの”エルフ”。
そんなエルフが今日、須原さん監督のもとリニューアル。エルフの荷台とあおりの板が老朽化してきていたため、板の張り替えを行ないました。
作業のはじめ、もともと張られていた荷台の板がはがされ、周りの鉄の骨組みだけになったエルフは、いつもと違ってすこし頼りなかったですが、普段はみられない車体の下の部分が見られたのが面白かったです。まずは、骨組みをハンマーでたたき、軽くサビを落とし、その後ディスクグラインダーでしっかりとサビを落としていきます。その後、さび止めを塗り、板をはめ込み、ビスで留めていきます。
「スピード意識」須原さんが最初から常に言ってくださっていたことです。作業のメンバーは、須原さん、ゆいちゃん、私の3人です。エルフは、畑で大活躍、もちろん明日も、予定が入っています。今日中に、完成させなくてはいけません。
「ここは、25」「ここは425」作業中に使う長さは、ミリ単位で伝えあいます。次々に言われる、建築関係の言葉に時々頭が混乱することがありましたが、一緒に作業をしていた、ゆいちゃんがたくさんカバーしてくれました。
ミリ単位で長さを言うように、作業もミリ単位の緻密さが大切になってきます。須原さんがカットした、べニヤ板が骨組みピッタリにはまったときは、本当に嬉しかったです。
午後には、まえちゃん、かにちゃんなども手伝ってくれて、夕食前に完成! 荷台は、つやつやと光った鮮やかなグリーンの板になりました。エルフも新しい服を着たようで、なんだか嬉しそうに感じました。
須原さんとの作業を通して、作業の全体像をはっきりとイメージを持ったうえで、何が大切で、そうではないのか、メリハリをつけ、スピード感をもって行なうことの大切さを、空気や動きで感じました。
また、力のいる作業だけれど、細やかな部分や道具を扱う手先はとても繊細で、丁寧なところなど、職人さんの身体の使い方、道具の使い方、頭の使い方なども、見たり、空気で吸収できるのが嬉しかったし、素敵だなと思いました。
皆で何かをつくりあげるのは、やっぱりとても面白いなと思いました。リニューアルしたエルフが、またなのはなの皆と畑を走る姿を見るのが楽しみです。
(あけみ)
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れいこちゃんを中心に、白大豆の種まきをしました。
植え付けをする際に苗を運ぶ工程をはぶくため、白大豆を作る畑それぞれに、苗床を作ります。
今日は、その苗床作りから始まりました。畝を立てて、真っ平らの、ベッドの形になるように仕上げました。
クワを使っているとき、土がとてもフカフカなのを感じました。前回は小豆を育てていた畑なので、豆のパワーかなとうれしい気持ちになりました。
さて、種まきの準備です。
畝に、畑用定規の角で6本の溝を付けていきます。端から端まで溝を付けて、顔を上げると、陸上のトラックのようなまっすぐと伸びる線が出来上がっていました。
いよいよ、白大豆を手に持って、種まきです。
みんなの選別してくれた種大豆はとても大粒で、綺麗なものばかりで、「きっと良い白大豆の苗ができる!」とわたしはワクワクしてきました。
株間が3センチメートルになるように、先ほど付けた溝に種大豆を並べていきます。おへそを下向きにして並べていくと、白大豆がたまごボーロに見えてきました。
ちょこちょこと列を作っているのがとても可愛らしくて、6つの白大豆の行列に、みんなでくすりと笑いました。
そして、上から覆土をしました。
種大豆がひょっこり顔を出さないように、しっかりと土をかぶせました。さらに、もみ殻くん炭をパラパラと乗せて、また新たな模様の6本の列が出来て、次々変わっていく苗床の姿が楽しかったです。
最後に、ふんわりと不織布をかけて、水やりをして、全ての作業が終わりました。
不織布をかけたとき、種大豆のあの行列も、トラックのような6本の線も、あっという間のことだったと感じて、なんだか少しさみしい気持ちになってしまいました。
また今度畑に来るときには、ぞろぞろ芽を出してくれて、行列を作る白大豆のみんなの顔を見られたらいいなと思いました。
白大豆が、大きく、元気に育ちますように!
(みつき)
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古吉野なのはなでは、季節を告げるアジサイの仲間、「ダンスパーティー」という花が咲き始めました。