「ファインダー越しに」 なつみ

6月7日

 今日は、まきちゃんの職場の方へ、みんなが感謝の気持ちを込めて演奏を行いました。

 わたしは踊ることができなかったし、コーラスも出られなかったけれど、かにちゃんが、カメラをわたしに託してくれました。
 初めて持つ、大きなレンズのついた、真っ黒の一眼レフのカメラはかっこよくて、画面の上の、小さなファインダーを右目でのぞき込むと、レンズ越しとは思えない、まるで肉眼で見ているような感覚で驚きました。

 みんなが演奏する姿を撮れるのは、わたししかいない、と思うと、手が震えて、みんなと同じくらいに緊張していたと思います。
 だけど、大好きなみんなの綺麗な姿を、カメラ越しで見て、写真に収めることができると思うと、とても嬉しくて、気が付けば、無心でシャッターを切っていました。

 一曲目はシャンデリア。
 レンズの中央にはれいこちゃん、そしてみんながれいこちゃんを囲んでいて、そこは異世界でした。非日常の世界に引き込まれて、初めはとても寂しいのに、最後には希望があり、その希望が繋がるように、曲目が続いてくのは、見ていて、とても見やすかったと感じました。
 いつも、自分が踊る側だと気付けない、お母さんのお客さんへの心配りを知りました。

 わたしはカメラ係をやっているので、カメラに集中して、踊るみんなのキメポーズを、収めなければならないのですが、シャンデリアから涙が出てきて、それでも何とか(わたしは写真を撮らばならないんだ!)と涙を押し殺して、押し殺して、半泣き状態でずっと写真を撮っていたのですが、This is meでは、もうカメラを構えるのを諦めて、泣いてました。

 意識は、演奏半分、カメラ半分にしていたいのに、みんなの演奏は、わたしの意識を差し置いて、頭も心も全部持っていきました。
 あゆちゃんの声にバンドメンバーの音、みんなのダンス、その場の空気に精神性の高さを感じました。
 わたしは、みんなの演奏から自分が感じた気持ちを、うまく表現す出来なくて、とても歯がゆいのですが、わたしは顔がぐしゃぐしゃになるほどに、心に響くものがありました。

 みんなの演奏は、綺麗で繊細で、緻密なのに、泥臭くって、ひたむきで、じぶんが嫌になるくらいまっすぐで、だから、わたしはなのはなが好きで好きで、ずっといたいと思ってしまうんだなと思いました。
 わたしは、早く足を治して、やよいちゃんと畑で走りたいし、まえちゃんと田んぼに入りたいし、あゆちゃんに、みんなとダンスを教えてもらいたいです。
 でも、今日は足をけがしていたおかげで、みんなのとびっきりに素敵な演奏を見させてもらうことができて、幸せだったなと思います。

 今日も一日ありがとうございました。
 おやすみなさい。