
父の日の会に向けて、各チームで寸劇の練習が始まっています。私たちのチームも脚本が形になり、立ち稽古が始めました。
実際に体育館のステージを使って、それぞれ決まった配役の立ち位置や、動きの確認をしました。
今までは紙に書いてある文字を声に出して読むという風だったのですが、実際に動きながら演じていくと、気持ちがスッキリしたり、自分の中で新しい気づきなどもたくさんありました。
チームのみんながお互いに、気持ちを出しやすいように考えて、肯定的に受け止めてくれるから、怖がらずに大きな声で役を演じられるのを感じます。
チームのみんなが苦しんできたこと。その時に感じた気持ちや生きにくさ。みんなの脚本を通しても、とても共感したり、自分の中でも何が正義で悪なのかが客観的に見えて、頭の中が整理されていくのを感じました。
お父さんとお母さん、チームのみんなが私のことも自分のことのように真剣に考えてくれて、仲間も同じ気持ちだったから、同じ苦しさを感じてきたから、理解し合えるところもたくさんあって、自分が理解してもらっているのを感じた時、とても安心した気持ちになりました。
土曜日でお仕事組さんもいてくれるなか、各チームで実際に動きながらセリフを声に出したり、動きを考えたりして、誰もが真剣に自分の傷、仲間の傷に向き合って良くなろうとする空気を感じて勇気をもらいました。
まだ曖昧な部分もあるので、もっと具体的に分かりやすい脚本に仕上げながら、チームのみんなと寸劇を通して成長していきたいです。
(ななほ)
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地域の方と一緒に、田んぼチームのメンバーと諏訪神社奥田んぼに電柵を設置する作業をさせてもらいました。
この地域には、シカよけのために周囲を電柵で囲まれている田んぼや畑が多いのですが、諏訪神社奥田んぼのものは、毎年田んぼの時期だけに取りつけているそうです。田植えも終わり、今年も田んぼの時期になったので、地域の方の田んぼと諏訪神社奥田んぼ、合わせて5枚を囲むように、電柵用の杭を立てて電柵を張っていきました。
私は初めての作業で分からないことばかりだったのですが、地域の方がやり方を教えてくださって、一緒に作業させてもらうことができてとても嬉しかったです。
電柵の設置では、まず黒い杭を、バカ棒を頼りに間隔をあけて田んぼの周りに打っていきました。これは、地域の方がどんどん先を進んでやってくださっていて、私たちは後を追って、S字ガイシという、電柵の紐をくくりつけてぴんと張るための部品を各杭に取り付けていきました。シカは、背丈が大きいので電柵は全部で4段になっていて、下の2段は、くぐって通り抜けることができないように幅が狭くなっていました。
杭が一通り設置できた後には、いよいよ電柵の紐を張っていきました。紐はリールに巻き付けてあって、それを少しずつ引っ張りだしながら、4段分、5区間に分けて張っていきました。この時も、杭にただ巻いていくだけでなくて引っ張っても緩まない巻き付け方を教えていただいて、どんどん電柵の紐がぴんと張られていくのが気持ち良かったです。
最終的には、5枚の田んぼをぐるりと囲むように電柵が張られていて、その光景がとても綺麗で嬉しい気持ちになりました。これで、シカやイノシシなどの動物に田んぼを荒らされないといいなと思いました。
私も今年は田んぼチームに入らせてもらっていて、ゆりかちゃんやどれみちゃんと諏訪周辺の田んぼを担当させてもらっているので、水管理などを一緒にしっかりと見ていきたいです。
(えみ)
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古畑ハウスで栽培されていたアーティチョーク。
実は高級食材らしい、どんな味だろう? みんなで食べてみよう! ということで、午後から台所ではアーティチョークの調理をしました。

アーティチョークの食べ方をリサーチしてくれていたあゆちゃんから、下処理の仕方や調理の仕方を教えてもらいました。
アーティチョークは花のがくの一部分しか食べることができません。
まずたっぷりのお湯で花を茹でて、そのあと下処理を進めていきます。
花を半分に割ると花びらの層で覆われたなかにみっちりと詰まったおしべ、その下のほうにがくがあります。
おしべを取り除き、花びらをそぎ、ようやくがくだけになります。
そのがくの小さいこと。本当に貴重な部分しか食べられないのだなと思いました。
りゅうさんが天ぷらにしてくれました。
一口食べるとどこかで食べたことのあるようなだけど初めてのような不思議な香りと食感を感じました。
私はアーティチョークを食べたとき、たけのこを遠くで感じるなと思いました。たけのこよりも柔らかな口あたりで、たけのこよりも少しほんのりと苦みがありました。
アーティチョークの担当のチームの人がアブラムシや病気を辛抱強く見てくれて、みんなで食べられるようにと大事に収穫をしてくれて、美味しく天ぷらでいただけて嬉しかったです。
(まえ)