「手植え」 りんね

5月30日

〇手植え

 泥んこ大会からはや1週間が経ち、今日はいよいよ手植えがありました。

 昨日のことになるのですが、石生田んぼで、お父さんの機械植えの見学に行かせてもらいました。
 お父さんのノンストップターンも、見ることができました。細い線上をまっすぐに、向こう岸から田植え機に乗ったお父さんが向かってきました。田んぼの水面には、白い雲が浮かぶ空が映っていました。
 カチャコン、カチャコン、と小気味よい音を続けて、田植え機で笑顔で田植えをしていくお父さんが、とても素敵でした。
 長い畔を歩いて、稲の補充へ行くみかちゃんや、れいこちゃんや、りゅうさんも、きれいでした。
 途中機械の調子が悪くなってしまったのですが、お父さんたちが協力して部品を調整して、また4条がきれいに植わるようになったとき、とても嬉しかったです。

 畦に座って、みんなとお父さんたちの田植えを見ていただけですが、心がすごく潤ったように感じました。なぜか自分も肯定されているように感じました。
 そのあとの桃の袋がけでは、澄んだ気持ちで作業ができました。

 今日は手植えで、はじめは光田んぼ上からでした。
 田んぼに足をつけると、ひんやりとしていて、代掻きされた後の滑らかな泥がとても心地よかったです。隣にいたしほちゃんと、「気持ちいいねー!」と言いました。
 あゆちゃんと永禮さんが水糸の両端を持ってくれて、その水糸に沿ってはじめは3本ずつ、稲を植えていきました。
 どんどん稲を植えていくのが、本当に楽しくてたまらない、と感じました。

 光田んぼ下では、お父さんが機械植えで競争していたのですが、負けてしまいました。悔しかったけれど、お父さんチームが本気で田植えをしていた光景が浮かんで、嬉しくもなりました。

 お昼は、池下田んぼの上の池のほとりに座って、お弁当を頂きました。
 私は池に来たのが初めてだったので、とても嬉しかったです。
 亀や大きなカエルが水面から出てきました。中にはたくさんの鯉がいると、お父さんに教えてもらいました。
 池を囲む木々から、白い綿のような種が風に乗ってフワフワとやってくるのも、とてもきれいでした。
 みんなで、池に向かって一言ずつ叫びながら、頂いたご飯がとても美味しかったです。

 昼食後、お母さんの提案で池下田んぼへ降りる土手を、ワラビを取りながら降りていきました。まだ柔らかいワラビもぽつぽつと生えていて、みんなでたくさん集められてとても嬉しかったです。

 池下田んぼの手植えでは、永禮さんが昔ながらの植え方を教えてくださいました。
 直角をしっかりと出して、5条おきに水糸をはって植えていきました。そして次は、植わっている稲の間に1人ずつ入って、縦横を見て4条ずつ下がりながら植えていきました。
 下がって植える理由は、足跡を均して消しながら下がっていくため、ということでした。
 日本昔ばなしの『田植え地蔵』の回などでも、田植えを下がりながら人が散らばって植えていく場面がありました。それがどういう手順で行なっているのか、知ることができました。
 その方法は、綺麗に植えていくと縦から見ても、横から見ても、まっすぐに稲が並ぶ、という方法でした。
 そんな、繊細な田植えの文化を知って、日本人が稲作をどれだけ大切に、美意識を持って行なっていたのかを感じました。本当に几帳面で、すごいなと思いました。
 永禮さんから教えていただいて、とても嬉しかったです。

 けれど私は、かなり混乱してしまって、全然綺麗に植えることができませんでした。気持ちとしては、まっすぐに綺麗に植えたかったのですが、かなりでこぼこになってしまいました。自分の未熟さが表れたと感じて、悲しかったです。
 また次にやる機会があれば、落ち着いてまっすぐに植えたいと思いました。

 みんなで手植えをして、田植えが無事にできたことが、とても嬉しかったです。今年も豊作になることを、お祈りしていたいです。