
石生の田んぼ道を走れば、見渡す限り、キラキラと輝く水面。
田んぼの中には、赤に白、緑に青と、いろいろな種類の田植え機。
「あ、大きな田植え機!」
「8条植え!?」
田んぼの海を走る田植え機を見ているだけで面白くて、心が弾みました。
「プツチャカ プツチャカ」
と言いながら、リズムよく走るクボタの永禮さん号は、ご機嫌よく働いてくれていて、大海原に出ていていく永禮さんへの稲苗補充もとてもスムーズ。
私の機械植えの補助は拙くて、それでも、永禮さんが「ありがとう」と言って苗を受け取ってくださって、「行ってきます」と言って手を振って出航していく姿に、パワーをもらって、ずっと楽しく作業ができました。
三角形だったり、何とも言えな窪みがあったりする変形の田んぼも、永禮さんが、長年培ってきた経験と知恵を絞ってくださって、補植が必要ないのではと思うほど綺麗に、若葉色の苗が整然と植わっていきました。
まえちゃんが
「掴みを多くした方がいいかな、どう思う?」
と、育苗トレーの数と、植え付けている田んぼを見ながら、よしみちゃんとわたしに相談してくれて、永禮さんも、同じ気持ちになってたくさん助けてくださって、みんなで一枚一枚の田んぼを良いように植えられるように、考えられた時間もとても楽しかったです。
うまく勘が当たったときは(さすがまえちゃんだなぁ)と思い、また、そうやってみんなで成功体験にしていこうという、まえちゃんの優しさが、とても嬉しかったなと思います。
今日は、山裾西、東田んぼ、石生西田んぼの3枚を植え付けて、お父さんチームは桃横田んぼと石生田んぼの大きな畑を2枚植え付けて、残すは光田んぼ上、光田んぼ下、池下田んぼの、手植えする3枚のみ。
と、思っていたら、なんと光田んぼでは、機械植えと手植え、どちらが早いか、勝負するそうで、手植えする一人として、ここは、たとえ相手が大好きなお父さんだとしても、負けられません。
お父さんの4条植えの田植え機にも、今日見た、大きな8条植えの田植え機にも負けない、大家族、60条植えの力を見せてやるべく、明日の手植えも、家族と心を一つに、豊作を願って頑張っていきたいと思います!
(なつみ)

***

***
近々、サツマイモの第2弾が定植予定です。今日はその準備として、1日を通して畝立て、マルチ張り、溝切りを行いました。
午前中は、ひたすら畝立てを行いました。サツマイモの畑は1畝がとても長いので、1畝を3回に分けて畝を立てていきました。リーダーをしてくれていたやよいちゃんが、5分ごとに小休憩を入れて、頻繁に腰を伸ばしながら進めることができたので、長い畝でも身体と気持ちを切らさずに作業ができました。
5分ごとの目標を決めると、毎回新たな気持ちでスタートができたので、メリハリのある作業が楽しかったです。
12時近くにはすべての畝の土を上げるところまで終わり、畝ならしに入りました。サツマイモは、かまぼこ型の高畝です。やよいちゃんが初めに実演して説明をしてくれました。
地面から角を取るように土を上げていくときれいなかまぼこ型ができると教えてくれました。その通りにやっていくと、なだらかな丸みのあるきれいなかまぼこ型の畝ができました。土が少なくて固いところはやりにくいところもありましたが、段々とコツを掴んでくると早くきれいにできるようになってきて、楽しさも増していきました。
午後からは、午前に途中になっていた畝ならし、マルチシート張りのチームと、溝切りのチームに分かれました。畑の入り口側がすごく湿っていて、水が溜まってしまっていたために畝立てができなかったので、水が流れて土がしっかりと乾くように溝切りを行いました。
なるちゃんが排水口の深さを確認してくれて、どのらいの深さまで掘るかを教えてくれました。土は少し湿り気があり、程よく柔らかくてサクサク掘れました。けれど、4人で長い距離を掘っていたので午後いっぱいかかってしまいましたが、なんとか繋げることができ、よかったです。順調に水が流れて土が乾いてくれたらいいなと思います。
マルチシートはピンときれいに張られていきました。1人がマルチを広げていき、その後を不織布留めで留めていきました。溝切りをしていて、ふと顔を上げるとあっという間にマルチシートがズラッと張られている光景がすごくきれいでした。この全面にサツマイモが植えられるのだと思うとすごく楽しみです。
終始やよいちゃんが目標時間を設定し、タイムコールをしてくれたので、みんなで時間とスピードを意識して目標に向かって作業ができました。体力勝負の作業でしたが、全力で力を出し切り、達成感とやりがいのある作業が気持ちよかったです。
(つき)
***
