「なのはなファミリーで見られる花 ――第47回『金盞花(キンセンカ)』」

◇なのはなファミリーで見られる花◇
〈第47回〉
『金盞花(キンセンカ)』

 

 

キンセンカの祖先はニンフ(水の精)、クリティだという。

来る日も来る日も、力強く燃え盛って、
  万物を照らし続ける太陽神アポロンに、
    クリティはいつしか恋をするようになった。

ところが、アポロンはレウコトエ王女と相思相愛だった。
   アポロンを独り占めするレウコトエ王女に嫉妬したクリティは、
     2人を引き裂くために、父の王様に密告してしまう。

怒った王様はあろうことか、
   レウコトエを生き埋めにしてしまった。
     それを知ったクリティは我に返ったが、もう遅かった。

空を行き過ぎるアポロンは1人になっても、
  仰ぎ見るクリティには一瞥もくれることはない。
    嫉妬した己の浅ましさを心から恥じたクリティ。
      空を見続けて9日後、
          クリティは金盞花へと姿を変えた。

 

 

花に姿を変えて久しい今なお、
  狂おしいまでに燃え立つクリティ。
    アポロンへの贖罪の気持ちからか、
       それともアポロンへの止まぬ思慕からか。

 

〈写真:さとみ
文:たけひと
撮影場所:吉畑ハウス下畑〉

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