5月19日(水)「僕はサツマイモ & エンジン噴霧器、活躍!」

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5月19日のなのはな

 チョキン。

 僕は、あやかちゃんやまっちゃんの手によって、切り取られた25センチのサツマイモの苗。ハウスの中は暑かったなぁ。
 芋から切り離されて、今は冷たい水の中に足元だけ浸っているのだけど、とても気持ちがいい。これからの引っ越しに向けて、元気が出てきたぞ。

 玄関下の日陰にいると、麦わら帽子をかぶったやよいちゃんやお父さんが現れた!
「じゃあみんな、荷物を軽トラに乗せて」
 お父さんの声掛けによって、僕は、402人の仲間と一緒に、白い軽トラの荷台に乗ってこれから畑へ旅立つ。
 新しい家は、どんな家なんだろう。すこし不安。

 

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 家に着くと、真っ黒にツヤツヤ光る床が3列。
 お父さんが高さ10センチほどの、ふちがギザギザになっている筒で、床に穴をあけていくと、苗床にいた時と同じ、茶色い床が見えた。
 そこに、細い竹を30度の角度で斜めにグッと差し込む。
「ここに苗を差し込みます」
 お父さん、僕、そんなスリムじゃないよ。
「スルスルスル」
 あっという間に僕はお父さんの手によって、すこし温かい床に潜りこんだ。
 中々、良い温度で窮屈じゃない。新しい家は、とても住みやすそう。

 

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 だけど、ちょっと葉っぱの部分が熱い。焼けちゃいそうだ。
「頭に草を敷いて、クッションにしてあげてください。マルチに当たって葉が焼けないように」
 枯草でできた枕。頭が持ち上がって、火傷する心配はなくなった。
 お父さんは、僕の気持ちになって引っ越しの手伝いをしてくれる。優しい。

 

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 僕の引っ越しを終えると、みんながどんどん、お父さんと同じような手つきで、僕の仲間を50センチ間隔に引っ越しをさせていく。
 今までは葉が触れ合うほどに近かった仲間が、すこし遠くに感じて、寂しいな。
 でも、僕が大きくなったら、きっと今度は近くに仲間がいて嬉しいと思うより、(あぁ、この家とっても狭くて窮屈だ!)と、僕だけじゃなくてみんなが感じるだろう。
 そうなるように、頑張って大きくなろう。

 

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 冷たいっ!

 そんなこと考えている間に、いきなり上から水がふってきた。びっくり。
 そういえば、引っ越しをすませてから一回も水を飲んでなかったや。
 冷たくて、おいしい水をみんなが持ってきてくれたみたいで嬉しい。また、元気が出てきたぞ。
 明日から、この大きな家で、なのはなのみんなが喜ぶような、立派な芋を育てよう。

 

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(なつみ)

 

***

 

 最近梅雨入りして、雨の日が続いていたため、晴れた中、久しぶりに気持ちよく畑作業ができてとても嬉しかったです。貴重な晴れ間は大チェンスでした。

 私は午前中、やよいちゃんと2人で、地域の方からいただいた大型のエンジン噴霧器を使ってジャガイモにクエン酸石灰の葉面散布を行いました。

 

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 今年の春ジャガイモは第1鉄塔畑、保育園畑、崖崩れ畑の3枚の畑に植わっています。最近、この畑を通るとわっさり茂ったジャガイモの葉と、可愛らしい薄紫色の花が目に入ります。たっぷり肥料が入った土がギュッと株元に寄せられていて、とても良い状態です。来月の収穫時期がどんどん近づいているため、今日は最後の踏ん張り用にカルシウム肥料のクエン酸石灰を満遍なく葉面散布しました。カルシウムを収穫前の野菜に施すことによって、野菜が甘くなり、味が向上する効果があります。さらに、カルシウムは貯蔵期間の長いジャガイモの日持ちをよくする素晴らしい効果もあります。
 甘くて美味しいジャガイモを、長い期間みんなでいただけるように、今日は願いを込めてクエン酸石灰を噴霧しました。

 クエン酸石灰とは、クエン酸というレモン、みかん、グレープフルーツなどの柑橘類に含まれるすっぱい成分を使って卵の殻を溶かした液状の肥料です。卵のからに含まれるカルシウム分を、野菜の葉が吸収しやすいように溶かしたクエン酸石灰の原液をローリータンクに投入し、500倍に薄めました。450リットルという、かなりの量の肥料を、エンジン噴霧器を使って3枚の畑にたっぷり散布しました。

 

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 ジャガイモが植わっている第1鉄塔畑、保育園前畑、崖崩れ畑は、合わせて20アール以上の面積があり、普通の噴霧器ではとても時間のかかる広さです。しかし、今日は地域の方からいただいた50メートル以上のホースつきエンジン噴霧器があったため、半日で、全ての畑を問題なく回ることができました。私は主にやよいちゃんのホースの補助をしました。11アール以上ある第1鉄塔畑でも、どこまでも 伸び続けるホースで作業の流れを止めず、200リットルのクエン酸石灰を、スムーズに葉面散布ができた作業はストレスフリーで楽しかったです。ノズルから「シャー」と出続ける霧の勢いがよく、強い日差しの中、ジャガイモの株がとても気持ち良さそうでした。

 準備した450リットルのクエン酸石灰を、ちょうどよく使い切ることができて嬉しかったです。
 カルシウムの効果が効いて、大きい、美味しいジャガイモをみんなで掘って、食べる日がとても楽しみです。

(えりさ)

 

***

 

 盛男おじいちゃんが、ブドウを見に、古吉野なのはなへ来てくださいました。

 池上三角畑のオーロラブラックは4本あるのですが、手前から1本目は、どの木よりも萌芽が遅くて心配していました。一番成長が遅いので、池上三角畑の番線一面に、紫の色が織りなされますように、と願いをこめて、私は勝手に、「紫織」と呼んでいました。
 最近になって、ようやく芽が出てきていたのですが、上部の芽は小さいものばかりで、一方、主幹の下から3分の2のあたりからは、左右にそれぞれ、比較的勢いの良い芽が一つずつ出ており、今後どう育てたらよいだろうかと迷っていました。
 盛男おじいちゃんに見て頂いて、上の弱い芽をとって、中腹にある二芽を育てることにしようと教えて頂きました。ちょっと他の木に比べスタート位置が低くなってしまうけれど、今年は枝をぐんぐん伸ばして、立派な一文字型(木の正面から見てTの字の形)にしてあげたいなと思います。

 

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〈ブドウの新梢です〉

 

 池上三角畑の2本目は、上から数えて二芽のところに、勢いの良い芽が左右バランス良く伸びて、新梢は25センチくらいになっています。元気で順調にうまくいっている、とおじいちゃんが言ってくださってうれしかったです。

 3本目は、上部から勢いのよい芽が30センチほど、2つ伸びていたのですが、その枝がどちらも同じ芽から生えていたため、両方つかってもよいものか迷っていました。盛男おじいちゃんに見て頂いて、この様子なら同じ箇所から出ていても両方の枝をつかってもよいと教えて頂いて、保険で残しておいた、アンバランスに小さかった上部の芽を芽かきしました。今はちょっと右側に偏ってしまっていますが、枝の元気がよくて、野性的で奔放な感じがなんだかかわいいなと思います。このままいいように一文字型にもっていきたいなと思います。

 池上の畑の一番奥にある木は、4本の中では一番成長がすすんでいて、すでに一文字型になっています。芽は20センチ間隔くらいでたくさん出ていてたのですが、生育のばらつきが大きかったり、一本の伸びがイマイチだったりして、実をならせるにはやはりまだ早い、とおじいちゃんに教えて頂きました。
「ならせたいだろうけどなあ、ならせると木が成長できなくなってしまうから、今年は我慢しましょう」
 花がたくさんついていて、落としてしまうのは残念だったのですが、今年は成長の年と思って、はさみを入れました。来年は、この木から、たくさん勢いのよい芽が出て、実にできたらいいなと思います。

 

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 最後に、畑を移って、古吉野なのはなの前にある、古畑のシャインマスカットをおじいちゃんに見て頂きました。
 シャインマスカットは、おじいちゃんが「デラウェア」を台木にしてついでくださったもので、3本伸ばした主枝にそれぞれ12~16芽ほどついていて、ほとんどの新梢に、5センチくらいの花が1~3個ついていました。けれど、右側に伸ばした主枝の萌芽率が低かったことなどから、今年たくさん花や実をつけてしまうと、木に負担だし、来年の成長にも響くと教えて頂きました。おじいちゃんが、よい位置にある大きい花を、左の主枝に出た新梢からひとつ、手前に伸ばした主枝に出た新梢からひとつ選んでくださり、そのほかの花は落としました。
 花が2つになってしまったので、すごく緊張します。でも、この2つを、ほんとうに大事に、実に育てたいと思いました。

 
 おじいちゃんが、なのはなのみんなで食べられるように、と考えてくださって、毎回気にかけて見てくださることが、とても有り難い対です。これからの季節も、ブドウがちゃんとしあわせに大きくなれるように、大事にしたいです。

(さや)

 

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〈盛男おじいちゃんが、稲の苗の生育状況も見て下さいました〉

  

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〈水やりなどの管理をしながら、稲の苗を育てています〉

 

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〈崖崩れ下ハウスに、キュウリの定植も行ないました〉

 

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〈レタス第1弾が収穫間近です!〉

 

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境港の仲屋食品さんから、立派なヒラマサが届きました!
お刺身として、頂きました。

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