【5月号⑥】「4種類の肥料で実験! ―― 葉物野菜の成長 ――」 えりさ

 今年の春、保育園前畑は全面がAチームの葉物野菜でいっぱいになっています。水菜、ほうれん草、そして小松菜。これまでにないくらいの数の葉物野菜がみっちり植っている緑豊かな保育園前畑の光景は本当に美しいです。

 

 

■小松菜の肥料やり

 私は今季、小松菜の担当をさせてもらっています。全四弾、約六千株以上植っているのですが、どれも発芽率が良く、最初から最後まで生育がそろっていて、今、綺麗な小松菜がたくさん収穫できています。

 発芽したばかりの種を見た瞬間の喜びは本当に言葉より大きいなといつも思います。種まきの数日後、担当のせいこちゃんと二人で愛らしいハート型の双葉がゾロリと出揃っているのを見て、すごく嬉しい気持ちになりました。二〜三日おきに一枚一枚本葉を増やし、どんどん大きくなり、あっという間に収穫の時期になりました。

 第一弾は、初期の段階で少し羽虫の被害があったため、お父さんが考えてくれた鳥よけ用のキラキラテープを畝の上に設置しました。さらに、畝の二、三箇所に、木酢液が入ったペットボトルをネットのポールから吊り下げました。風によってキラキラ光る鳥よけテープと、刺激的な木酢液の香りによって羽虫の被害が激減しました。確実に効果があるととても嬉しく、これから他の野菜でも活用できるようにしっかり記録したいと思いました。丸くて、艶やかで、虫食いのない小松菜がずらりと並ぶ畝を見ると、本当に心豊かになりました。

 

 

 今年は新しい肥料の種類がたくさん増えました。強力なリンカリ肥料のメガツインP56やPKカル、発酵食品を混ぜ合わせて作った窒素肥料の、えひめAI。さらに、鶏糞、籾殻、牡蠣殻石灰、過リン酸石灰など、様々な肥料を混ぜ合わせ、納豆菌水で発酵させた総合有機肥料がなのはなの農業に参戦しました。

 葉に直接かけてすぐに効果が期待できる葉面散布の肥料や、たくさんの栄養素を含んだ総合有機肥料などが使えるようになって、すごく夢が広がるように感じています。

 数週間前、少し小ぶりの小松菜第一弾に、どの肥料の組み合わせが一番効果的か、四種類の窒素肥料を畝を分けて施し、実験させてもらいました。肥料の種類は化成肥料の葉面散布、硫安の葉面散布、えひめAIの葉面散布と、鶏糞主体の総合有機肥料。

 実験の結果は追肥して二、三日経って、すぐにわかりました。全体的に株が大きくなっていたが、えひめAIを葉面散布したゾーンの株がものすごく大きくなっていて、緑が色濃い葉はピンと張っていました。さらに二、三日経つと、鶏糞主体の総合有機肥料もじわじわ効き始めました。例年と比べて狭くなった五センチの株間でも、小松菜は十分大きくなっていて、本当によかったなと思います。

 二〜四弾にも実験の結果を踏まえて、同じように、えひめAIと鶏糞主体の肥料を施しました。今、大きくなった小松菜の畝は畑の上から見ると、緑が本当に綺麗です。

 お父さんは今年の小松菜、株の様子を見て窒素を必要な分だけ与えたため、アクがなく、とても美味しいと教えてもらいました。

 みんなで小松菜をたくさんいただくことができて、本当に嬉しいです。

 隣に植っているほうれん草も、順調に成長しています。今年はこれまでにない、一万株以上のほうれん草を育てています。そして、初めての試みで、全ての種を芽出ししてから種まきしています。

 

 

 私も一度、ほうれん草の種まきに入らせてもらったのですが、白い、しらすのようなほうれん草の芽が出た種をまく作業はとても繊細で、緊張します。土の中にピアスを開ける感覚で、どんどん種をまいていきました。しかし、手を少しかけた分、発芽がなかなか難しいほうれん草の双葉が綺麗に出揃っています。小松菜と同じように、えひめAIを葉面散布していて、濃い緑の肉厚ほうれん草がどんどん大きくなっています。今年の春はほうれん草の大豊作になりそうです。

 最後に、水菜。水菜もこれまでにない数が保育園前畑に植っています。今年の水菜は苗の時点からものすごく張りがあって元気でした。定植した時の丈夫な苗はすでに水菜の水々しい香りがして、水菜の強い意志を感じました。

 

 

 今、第一弾と二弾の収穫が始まっているのですが、今までスーパーで見てきた水菜の概念を吹き飛ばすような大きくて、柔らかい、立派な水菜がたくさん穫れています。先日収穫に入らせてもらったとき、防虫ネットを開けた瞬間わさっと広がる黄緑色の水菜の葉の美しさに感動しました。包丁で収穫するときも、ものすごく柔らかくて、そのままでも美味しそうだと思いました。一株だけで二百グラム以上あって、水菜でずっしり重くなったコンテナを運ぶと、とても豊な気持ちになりました。

 毎朝、Aチームのみんなと保育園前畑に集結し、葉物野菜の手入れをする時間が私は大好きです。自分の担当野菜だけではなく、ほうれん草や水菜の成長も、みんなと一緒に見守ることによって、Aチームの一体感を感じました。

 今年の春、Aチームのみんなで最後まで力を合わせて、美味しい、美しい葉物野菜をたくさん収穫できるように、頑張ります。