「雨と、みんなの姿勢に」 なつみ

5月17日

 午後、桃の本摘果の講習会を受けてから、さっそくみんなと摘果を進めていきました。
 空は真っ白で、一面が雲。
 どんよりとした天気でも、みんなの空気だけは暗くならないように。
 一緒に講習会を受けていたお父さんお母さんの姿や言葉から、そんな優しい気持を感じました。

 今日は、摘果についてのことを書こうと思っていたのですが、やっぱりやめて、思ったことをいくつか書いて、留めておきたいなと思います。

 講習会を終えて、さっそく、慣れている人、慣れていない人のペア、またはトリオになって、摘果を進めていきました。
 色々なところから、声が聞こえてきます。
 それは、質問だったり、わからないところがわかって、すっきりとした、嬉しい声だったり、いつもは聞こえない声が、沢山聞こえて、にぎやかで、わたしは何か言葉を発することはなかったけれど、みんなやお父さんお母さんのやり取りを聞いているだけで、とても嬉しくて、安心した気持ちになりました。

 雨が本降りになってきました。
 ザーザーと、視界に真下に耐えることなく落ちていく雨が映り、青い上着が肌にくっつきました。
 お母さんが麦藁帽を貸してくださり、額から目に水が入らないだけでずっとやり易くなりました。

 お父さんが、校長室のベランダから、「本降りだから、もうあがったら」と声を掛けたけれど、わたしたちは、みんなこの摘果を終わらせたかったです。
 終わらせたい意思を伝えると「じゃあ、やれ!」と応援してくださり、摘果メンバー、心を一つに集中して取り組みました。

 まえちゃんが、お風呂の準備を中にいるスタッフさんに連絡してくださって、ありがたかったです。寒さを気にせずに摘果に集中できました。

 雨の中だからと、人に心配をかけないように作業をやめる、それは時によって大事だけれど、お父さんが、本気で遊んでいる子供にとってはつまらない言葉を無くして、やっていいよと、言ってくださったのが、やっぱりお父さんだなぁと思い、上手く書けないけれど、心臓がキュウとあったかくなりました。

 
 ふと、摘果するみんなの顔を見ると、みんながみんな、笑顔で桃に向かっていました。とても楽しそうな顔で、その時、自分の顔もみんなと同じだということに気付きました。
 難しい作業のはずなのに、夢中になって、摘果していました。

「わかってくると楽しい、面白い」
 お母さんがそう話してくださって、そうか、そういう面白さなんだなと思いました。
 昨日初めて、本摘果して、当たり前に難しかったです。
 慣れなくって、(これでいいのかな)と迷いがありました。
 しかし、今日は、迷いが減りました。むしろ(これしかない)と思える摘果ができた枝もありました。
 できるようになってきて、面白くないはずがないと思いました。
 もっと良くできると思いました。
 自分が摘果した枝、全てがみんなと、あんなちゃんと同じ質でできるはずだと思いました。

 今日は、雨と、みんなの姿勢に心が洗われた気分になりました。
 明日は曇り模様です。
 気持は明るく、頑張りたいです。
 おやすみなさい。