「小村さんとの草刈り」 なつみ

5月9日

 昨日のことになるのですが、小村さんとあゆちゃんと、草刈りの作業に入らせてもらった時間が、本当に嬉しかったです。

 小村さんは、いつも約束の時間より早く来られるそうで、わたしたちも約束の1時に間に合うように、みんなより早いお昼を食べて、12時30分には、池下田んぼに到着。
 小村さんよりも早く着くことができて、先に草刈りをあゆちゃんたちと始めていると、すこし経って、小村さんが来てくださり、まず休憩に始まりました。
 微糖の缶コーヒーを一人一本、塩飴を一つくれました。
 あゆちゃんが、「小村さんは、この塩飴をいつも持っているんだよ」と教えてくれて、些細なことだけれど、小村さんのことを教えてもらえて嬉しかったです。

 休憩しながら、刈る場所と、草刈機を持つ人、後を追って草を集める人を割り振っていきました。

 わたしは草刈り機を持つことができないので、専ら、あゆちゃんの後を追って、草集めと溝さらいをしていましたが、草集めの方法も、熊手の使い方も、溝さらいの仕方も、何もわかっておらず、あゆちゃんが1から実際にやって見せて、言葉にしながら伝えてくれました。

 あゆちゃんが見せてくれたように、熊手を同じ角度で掻いて使い、一直線上に草が集まるように後ろ向きで下がっていきました。
溝さらいは溝の中に20度ほど熊手を斜めにして入れて、ザッザと横に掻きながら溝さらいをしていきました。
 
 いつも、みんなと池下田んぼに行くときに通る、溝のある狭い通路の溝さらいは、草と土が沢山積もっていて、ある程度一か所に集めたら、熊手で持ち上げるのは難しかったので、手でさらっていきました。
 あゆちゃんは、自分のずっと向こう遠くを刈っていて、どんどん進んでいくので、追いつこうとしても全然追いつけなくて、そうやって追いつこうと、必死に集めては手でさらってを繰り返していると、鼻筋から汗がツーっと垂れてきて、今日はとても蒸し暑くて、この溝さらいは思ったより、大変だと思いました。
思ったけれど、いつもの作業より、ずっと楽しかったです。

「草集めをする人は、草刈機で刈った人が、(自分、すごく上手に刈れてる!)と思うように、刈り損じがあれば、そっと、取ってあげて、刈った場所が綺麗に見えるようにするんだよ」
 と、あゆちゃんが話してくれました。

 わたしが感じたことを、これから書けるかわからなのですが、拙い文章になってしまったらすみません。

 あゆちゃんは、目が合えばいつも笑顔でいて、正しい作業の仕方、道具の使い方を、自分の作業の手を止めて、しっかりと伝えてくれました。
わたしにもわかるように、実際にやって見せて、言葉を尽くして伝えてくれました。
 あゆちゃんが伝えてくれたのは、あくまで草集めの心得のようなものだけれど、人として本来あるべき姿を、心を教えてもらったような気がして、それが本当にありがたかったです。
あゆちゃんみたいに、自分の役割だけでなくて、一緒に作業している仲間が、気持ちの良い作業ができるように、広い視野を持って、仲間のことを一番に考えて、作業をできるように、訓練していきたいと思いました。

 一度、休憩のために、畔の上に集まると、来たときはワサワサ茂っていた草があっという間にすっきりと刈られていて、上手な人は、こんなに綺麗に早く刈り終えてしまうものなんだなと、まるでプロの草刈りを見させてもらったようで、感動しました。
 
 そしてまた、小村さんが塩飴をくださって、いっぱい動いた後の塩飴はとても美味しくて、わたしも好きになりました。

 休憩中に、小村さんが、
「学歴が良いと、良い会社に勤められるけれど、勤めてからは、どこまで真面目に働くかが大事なんだ」
 と話してくださりました。
どんなに学歴が良くて、お給料の高い、良い会社に勤められたとしても、そこからはその人の人間性がすべてで、学歴なんてそんなものでしかないのだと、改めて思いました。
 あゆちゃんが小村さんのことを尊敬していて、小村さんがなのはなを気にかけて、好きでいてくださっている関係が、スッと納得できました。

 また、みんなと小村さんへ演奏ができたらな、そう思いました。

 休憩を終えて、もう一仕事して、また15分休憩して、今回の小村さんとの作業は終わりました。
もっと、体力と知力をつけて、もっといい仕事ができるようになりたい、もっと優しい動きができるようになりたい、そう思うようになった作業でした。