【4月号⑰】「気象予報士試験に合格して」 れいこ

 一月に第五十五回の気象予報士試験を受験し、学科二科目の合格をいただきました。

 前年の六月から、気象予報士の勉強を始め、なのはなのお父さんお母さん、みんなのお陰で、挑戦させていただいたことが、とてもありがたくて嬉しかったです。

 なのはなで、お父さんお母さんから、初めて正しい勉強の仕方、勉強する意味、心持ちを教えていただいて、勉強の概念が百八十度変わりました。

「勉強はとにかく暗記、暗記、暗記!」

 猛スピードで教科書を丸暗記することに努めて、最初はほとんど意味が分からなくとも、必ず後から理解がついてくるということを教えていただいて、その言葉を信じて覚え続けたことはとてもよい訓練になりました。

 教科書三周目くらいで、ようやく手応えを感じられたときは、本当に嬉しかったです。

 

■希望を持って

 勉強以上に、お父さんお母さんが、なのはなの子どもの一人としてどうあるべきか、いつも人の輪の中で誰かのための自分であることを、常に一番大切に問うてくださって、だから希望を持ってやり続けることができました。

 みんなが畑に駆けていく姿や、日々の掃除や当番に向かう姿勢から、何度も気持ちを正してもらいました。

 みんなの中の一人になって、透明に力を尽くすことこそ、あるべき姿なんだと、仲間のさわやかな後ろ姿から教えてもらいました。

 六年生教室では、一緒に勉強するのんちゃんやひなのちゃんの姿がありました。

 集中してやるときはやる、でも当番の時間になったらすぱっと切り替えて、一番先に向かう。演奏やイベントなど、楽しむときは思いっきり楽しんで、いつも明るく穏やかな雰囲気で淡々と向かう、二人はとてもきれいでした。

 なおちゃんやさやねちゃん、卒業生のたかこちゃん、りかちゃんやまゆみちゃんたちが、道を切り拓いてくださいました。なのはなの希望として演じ続ける先輩方の存在に、大きな勇気をもらいました。

 私はなのはなの子としても、勉強組としても本当に未熟で、力不足だったけれど、お父さんお母さん、みんなにたくさん許してもらって、信じてもらって、なのはなの仲間でいさせてもらうからには、必ずこの気持ちも体験もまだ見ぬ誰かに還元していきたいと思いました。

 お父さんとお母さん、みんなが掛けてくれる言葉や、作ってくださる空気はとても優しかったです。

 きっと大丈夫と、丸ごと信じていてくださって、優しく力強く背中を押してもらっているように感じました。

 私は今回、大阪会場で受験をしました。

 ボーイングチームの、のんちゃんが一緒に来てくれて、当日もサポートしてくれて、本当に心強くて嬉しかったです。

 これまでテキストや参考書を基に、独自に勉強してきたため、試験会場に来ることも、同じ勉強をする人に出会うのも、初めてのことだらけで、緊張をしていました。

 のんちゃんが、

「緊張や不安は全部私が引き受けました。だから、れいこちゃんは思い切り楽しんできてね」

 とメッセージをくれたとき、本当に安心して、自然と集中モードに入ることができました。

 気象予報士試験は、予報業務に関する一般試験、専門知識の学科科目と、二つのテーマの実技科目で構成されています。

 一般知識では、大気の構造や熱力学、気象現象や気象法規などといった気象に関連する幅広い基礎知識が問われ、専門知識では、数値予報や短、中、長期予報といった、実際の予報システムについての知識などが問われます。

 

■試験

 実技試験では、あるテーマに基づく実際の天気図や衛星画像、エマグラムなどの資料が複数与えられ、それを読み取ったり、その現象が起こった根拠を記述したりする問題が出題されます。一テーマを七十五分間で、二回戦行ない、その平均得点で合否が決まりました。

 私の受けた会場には五百人ほどの受験者がいて、その中でも男性の割合がとても多かったです。二十代から六十代の方まで、幅広くいました。

 初めて同じテキストを持っている人を見たとき、ようやく現実味を帯びて、試験の実感が湧いてきました。

 試験会場は、想像以上に人が多かったですが、私には七十人の家族がいるのだと思うと、みんなのお陰で気持ちを強く持てました。

 学科試験では、今まで勉強してきたことを信じて、正しい答えを見つけるだけだと思いました。

 一般知識では、制限時間の半分で、とにかくスピード意識で最後まで解き切ってから、一問一問丁寧に確認していきました。

 特に気象法規の問題では、警報事項を伝達「しなければならない」のか、「するように努めなければならない」のか、そういった細かい点も問われたり、計算問題も複数あったりして、じっくりと問題を読み込む必要がありました。

 学科試験は、マークシート式のため、たった一つの黒丸のもつ意味が大きく、そういう緊張感がありました。

 時間いっぱい入念に確かめて、悔いのない答案ができました。

 最初の一科目は、よいスタートが切れたと思いました。

 専門知識では、出題されるポイントが少しマニアックで、答えを断言しにくいところもありました。

 だから、頭の中で教科書を再現して、そこに書かれていなかったことは、違うことと割り切って、答えを導き出しました。

 分からないところにとらわれず、できる問題から確実に回答して、きっと必要な問題には答えられていると信じました。

 学科二科目を終え、お昼休憩がありました。

 おにぎりをふたつと、栗饅頭で糖分をしっかり補給しました。

 勉強期間にものすごく頭を消耗した時、おやつでお饅頭をいただいたことがあって、そのとき涙が出るほど美味しく、視界が開けるように感じたことを覚えていて、だから、試験の時もお饅頭だ! と密かに思っていたのです。

 お腹も心もほっと一安心して、さっそく、実技の分類表を開きました。

 

■この知識や体験が

 みんながミーティングで作文にキャッチフレーズをつけて書きやすくなったように、気圧配置ごとに、パターン化して分類したらいいよと、お父さんが教えてくださって、本番前に作った資料です。

 その資料を見て、テーマを決めうちでも断定して、問題を解くと、練習では迷いがなくなって、初めて制限時間内に解き切ることができるようになりました。

 実技ではやはり、学科試験とは別物の緊張感があって、胸がどきどきしました。

 実技一は、正直、とても厳しい戦いでした。

 試験開始とともに、まず方位記号を書き、三十分後の到達目標を定め、テーマ別分類をすることを、ルーティンのようにしていました。

 でも、どのテーマに当てはまるのか、どうしても断定できないような、日付と気圧配置で、見たことのない形式の資料もありました。

 迷いの中で回答をしてしまっているのを感じ、思うように解き進められず焦りを感じました。

 でも、過去問題や問題集で、今手に入れられるものは全てやってきたのだと思うと、もうそこは割り切って、やれることはすべてやりました。

 気持ちを入れ替えて向かった実技二では、ぴったり当てはまるテーマの分類ができました。

 天気図や雲画像、レーダーエコーにエマグラム、見慣れた形式の資料が与えられ、今までの勉強で掴んできたコツを発揮できるような問題でした。

 確実にキーワードを盛り込めるように注意を払いながら、全速力で書きました。

 今度は最後まで辿り着くことができました。

 今回は学科二科目のみの合格で、実技試験では合格ラインに達することができませんでした。

 でも、この結果も前向きに捉えて進んでいきたいと思います。

 来年度二回の試験では、学科免除で実技試験に挑戦できるチャンスをいただいたので、みんなの中で精一杯頑張ります。

 お父さんお母さん、みんなが決して諦めなくて、できるまでやり続けるので、私も諦めません。

 お父さんがよく、人生はいつも通過点だ、と話してくださるように、この試験も例外なくその通過点の一つだと考えます。

 必ずこの知識や体験が、まだ見ぬ誰かの役に立てる日がくることを信じて、自分の果たすべき役割として、誠実に向かいたいです。

 気象の知識を、なのはなの農業や、地球温暖化の問題に、いつかぜひ還元していきたいです。

 なのはなで、新しい農業のシステムをつくっていく一員として、演奏や日々の活動から優しい世界を拓いていく一員として、精進していきます。

 

  

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ひなのちゃんとれいこちゃんの合格をお祝いしました!

 なのはなの10代の子たちがひなのちゃんとれいこちゃんの合格をお祝いするサプライズを企画し、お祝いする会を開きました。  新天地へ出発するひなのちゃんへおめでとうと応援の色紙を作り贈りました。

 

れいこちゃんへはだるまさんのメッセージカードにお祝いのメッセージを書きプレゼントしました。  2人の嬉しいニュースが私達もとても嬉しかったです。  改めてひなのちゃん、れいこちゃん、おめでとうございます!