「山吹、あやめ」 るりこ

 4月17日

○山吹

 お父さん、お母さん、こんばんは。

 たった今、なのはなの湯に入ってきました。
 入るなり、鮮やかな色が目に飛び込んできました。
 お母さんが生けてくださった、あやめと山吹でした。しばらく立ち止まってしまうほど、きれいでした。

 わたしは山吹の花が1番好きかもしれないです。

 幼い頃、色鉛筆の中で1番気に入っていた色が『山吹色』でした。
 でも当時は、「やまぶきいろ」を『山吹色』という漢字に変換できなくて、「やまぶ+黄色」だと思っていました。
(やまぶって、何だろう…?)とずっと疑問でした。

 黄色が好きだったのですが、同じ黄色でも温かみを連想させる、濃い黄色に心を奪われました。なんだかほっとする色だと感じていました。好きな色を塗っていいよというときは、真っ先に山吹色を選びました。
 レモンイエローではなく、山吹色が好きでした。

 小学生になってから、「やまぶきいろ」が『山吹色』だとわかりました。
 でも、実際に『山吹』を目にしたのは、なのはなに来てからでした。

 毎年、崖崩れハウスの裏手にある山吹を見つけると、気持ちが上がります。
 大好きな色が丸くぼんぼりのように咲いている姿にも惹かれるし、新緑を思わせる、緑の葉との組み合わせが、より山吹色の良さを引き立てているように見えます。
 今年もつい先日、山吹を見つけていたのですが、近くで見ることはできていなかったので、お風呂に入った時に思いがけない出会いに心がわしづかみされたような気持ちでした。

 さらに山吹と並ぶ、あやめの濃い紫色もとてもきれいだと思いました。
 凛と真っ直ぐ立つ姿はあやめ1本1本に意志があるようで、人に例えるなら、強さのある大人の女性のようです。眉がキリっとしている女性です。
 あやめが人ならば、わたしにはないものをたくさん持っているだろうと思いました。

 浴槽に浸かると、奥にも山吹がたくさん生けられてあって、お母さんの気持ちを感じて嬉しくなりました。

 なのはなに戻って来て改めて、花1輪だけでも気持ちが明るくなったり、同じ生活のなかにも楽しみが生まれるのだと気が付きました。前回のなのはなとムスカリの組み合わせもとても気に入っていましたが、今回の山吹とあやめの組み合わせもとてもとても気に入りました。

 これまで花の名前もほとんど知らなかったけれど、こうして毎月お母さんが古吉野の周りに咲く季節の花を生けてくださることで、花の名前を覚えたり、好きな花が増えたり、季節の訪れを感じられることがとてもありがたく、嬉しいです。

 もしいつか、わたしも家庭を持てたなら、お母さんのように生活の周りに季節の花をたくさん飾って、視界にも気持ちにも花がある生活をしたいです。

 なのはなの湯に入って、とても嬉しい気持ちになった夜でした。

○なおちゃん

 今日は1日、山小屋キャンプの話し合いを進めました。
 わたしはセブンブリッジのチームでしたが、ライブ係のなおちゃん、ゆずちゃん、まよちゃんと合体チームになることになり、今日はお仕事組さん揃っての話し合うことができて、大枠を決定することができました。

 なおちゃんと同じ係になって、1つの企画を作るという機会があまりなかったのですが、なおちゃんが作る空気は誰も孤独にならない優しさと笑顔に溢れていて、とても居心地がよく感じました。
 みんなのなかにいるなおちゃんは決してガツガツしていなくて、むしろみんなの意見に耳と心を傾けてくれている、という印象なのですが、それでも時間が経ってから改めて集まると、「こうしたらよいのではないか」というイメージ図がなおちゃんには生まれていました。みんなの意見の良いところを集めて、1番ベストだと思える答えを導いていくなおちゃんが優しいと思いました。

 今回、なおちゃんと一緒に企画をしていただける機会に恵まれたことがとても嬉しいです。なおちゃんの傍で、なおちゃんの姿をたくさん吸収していきたいです。

 お母さんがリビング前に黒板を持ってきてくださって、キャンプの予定を日付ごとに一覧にしてくださいました。お母さんの達筆に驚きました。

 お母さんはいつもプレイヤーです。前回と同じものではなく、いつも新しいものを求めて走っています。
 夜のお父さんとお母さんのお話を聞いて、受け身のままではいけないと思いました。