「桃の霜対策」 えみ

4月15日

*桃の霜対策
 今朝は、あんなちゃんたちと一緒に桃の霜対策に行かせてもらいました。私は今回が初めてで、1回目、2回目と行った人たちからお話を聞いていてとても楽しみにしていた反面、ちゃんと動けるだろうかという緊張でいっぱいでした。

 今回の霜対策のメンバーは、あんなちゃん、まえちゃん、かにちゃん、ななほちゃん、なつみちゃん、まよちゃん、しなこちゃん、さきちゃん、せいこちゃん、私の10人でした。夜寝る前、お互い「緊張するね」と話しながら準備をし、布団に入りました。

 しっかり寝ておかないと、と思いながらも、やっぱり夜中は緊張であまり寝付けませんでした。朝方2時ごろ、トントン列車でお互い起こし合って、いよいよ出動です。

 寝ぼけ眼をこすりながら長靴に履き替え、外に出ました。
 空は、今までに見たことのないような一面の星に包まれていました。新月ではなかったみたいなのですが月の姿はなくて、真っ暗な夜空に数えきれないくらいの星が瞬いていて、本当に綺麗でした。みんなで「きれい!」とささやきながら駐車場の方へ向かう坂をダッシュすると、それまでの緊張がすーっと解けていくのを感じました。

 古畑に集まり、あんなちゃんから着火マンを受け取って昨日設置した缶の中の資材に火をつけていきました。人数がいると、とても一瞬でした。着火材もすごく火がつけやすくてスムーズだったと思います。畑を振り返ると、桃の木を囲んでぼーっとオレンジ色に輝いた火が点々と燃えているのが、幻想的でそれも息を飲むほど美しい光景でした。

 古畑の次は夕の子、次は石生、奥桃、池上、新桃、開墾17アール、26アールの順で、8枚の畑を次々に回って1巡目の着火をしていきました。特に開墾畑は広くて缶の数も多く、一面に規則正しく並んだ火が煌々と燃えているのを見て、「きれい!」しか言葉が出てきませんでした。

 2巡目からは、日の出まで気温が下がり続けてしまうので火が燃え尽きないように、見回りを順々にしていきました。まだ火はついていても完全に資材が燃え切れていなくて不完全燃焼になってしまっているようなところがあるので、竹の棒で間の四隅を混ぜるようにして、酸素を入れるようにします。
 
 竹の棒とチャッカマンを手に、火を操る魔法使いになったような気分になってどんどん楽しくなってきました。この時、火が消えて白い煙が上がっているようなところには食用油の廃油と灯油を2対1の割合で入れて、混ぜてから火をつけるといいよと、あんなちゃんから教えてもらいました。その通りにすると、本当に火が一瞬でついて、経験を積み重ねてやり方も進化させているあんなちゃんがかっこいいなと思いました。
 
 3巡目、4巡目、と見回りを続けて、気づいたらどんどん周囲が明るくなっていました。だんだんとみんな疲れがたまってきて焦りがちになってくると、まえちゃんが、「最後まで気を抜かないで、怪我をしないようにね」と声をかけてくれたり、道中では特にななほちゃんが色んなお話をしてくれたりしてみんなを盛り上げてくれて、最後まで一体感のある作業が楽しかったです。

 5巡目で石生桃畑につくと、東の空が薄い青からオレンジ色のグラデーションになっていて、朝日が昇ってくる気配を感じました。「コケコッコー」という鶏の鳴き声がどこからか聞こえてきて、動物たちは朝になったことをすぐに分かるんだなと不思議に思いました。

 真っ暗な間は霜が降りているのかどうかはっきりとは分からなかったのですが、明るくなってくると地面の雑草たちがキラキラと光っていました。火を焚いていた桃の木の周りだけは下の雑草も凍っていなくて、火の力ってすごいんだなと感じました。

 開墾畑に向かう車の中で、みんなと日の出を見ました。卵の黄身のような明るい太陽が山の影から昇ってきていて、その景色が感動的でした。話には聞いていたけれど、実際に見られたことが本当に嬉しかったです。

 最後の奥桃畑で、あんなちゃんが、「桃を守れたと思います」と言ってくれてとても嬉しかったです。霜はなるべく降りない方がいいのかなとは思うのですが、こんな貴重で幸せな体験をさせてもらえたことがありがたいなと思いました。

 午前の初めの缶の回収まで、みんなとスピーディーな作業ができて楽しかったです。

 明日もできること頑張ります。
 読んでくださりありがとうございました。