「永禮さんとの10分」 りんね

4月14日

*山小屋キャンプの準備

 昨日から、山小屋キャンプへ向けた準備が始まりました。私は環境整備に入らせていただきました。
 環境整備は、あんなちゃんが中心となって、中庭や会場の整備や、飾りつけを進めます。

 昨日はえつこちゃんと一緒に、あゆちゃんから託された飾りを作りました。
 あゆちゃんが買ってくれた、蛍光色の半透明プラスチックカップの底に、バッテンの切れ込みをつけて、そこにイルミネーションの電球を差し込みました。とてもシンプルなようですが、白くて、優しい光を放つイルミネーションと、発色のいいカップが絶妙にかわいらしく交わりました。
 廊下を通るみんなや、あゆちゃんからも、「かわいい!」と言ってもらえて、嬉しかったです。
 山小屋キャンプでは、夜のお父さんお母さんのライブに飾れたらいいなと思いました。

 今日は、みんなで桃スポンジを使ったガーランド作りをしました。
 桃スポンジは、6つ組み合わせて、大きなお花型にしたものと、輪ゴムで縛って、なのはな型にしたものを作りました。それを吊るし雛のように連ねもし、なのはなファミリーにぴったりな、とてもかわいらしいガーランドができました。
 山小屋や会場で、華やかに飾れたらいいなと思います。

 そのあと、予定より早く飾りつけを完成させられたので、中庭の草取りに参加することもできました。
 中庭では、たけちゃんが段ボール箱のそりに入って、あゆみちゃんに引かれていました。“たけちゃんとんぼ”となって、中庭をきれいにしてくれて、嬉しかったです。
 草取りは、中庭の6割くらいをとてもきれいにすることができました。また、残りは竹を運んで、綺麗なバーベキュー会場になるように、私も頑張りたいです。

*霜対策

 今晩も霜が降りるということで、あんなちゃんを中心に、みんなで桃の霜対策の準備をしました。15人という大人数で、あっという間に缶を配合して、畑に配ることができました。
 畑に缶を配るとき、私はゆりかちゃんと一緒に軽トラで、開墾17a、26aに缶を置きました。17aは、2人だけでもかなり手早く、全て置くことができて、達成感がありました。
 ゆりかちゃんと一緒に作業をできたことが、とても嬉しかったです。

 そのあとは、ジャガイモの不織布かけにも行きました。
 ジャガイモは、芽出しをして、丁寧に植え付けたおかげで、本当に綺麗に芽が揃っています。本当に、嬉しいなあと思います。
 すでに少し葉先が霜に当たっているのですが、それでも元気なので、挽回してくれるように思います。
 今晩も霜から守れたらいいなと思います。

 最後、私はイチジクの霜対策へ行かせてもらいました。
 バナーネは、枝としてはとても寒さに強いです。しかし、出たばかりの小さな芽は、霜に当たると焼けてしまうので、やはり対策した方がよかったです。
 それで急遽、藁で枝を包むようにして、支柱と縛り付ける対策をしました。すぐに終わると思っていたのですが、1人だと、意外に時間がかかりました。
 心の中で秒数を数えながら、1本30秒ほどで大急ぎで縛っていきました。
 それでも最後、梅林手前畑の幼木へ行く時間がない、となったとき、中庭に永禮さんたちがいました。私が焦って時間を尋ねると、「大丈夫、行こうか?」と声をかけてくださり、永禮さんにも手伝っていただくことになりました。
 5時50分に走り出して、大急ぎで、永禮さんに藁を支えていただき、私がスズランテープで縛り付けていきました。永禮さんが一瞬で心を添わせてくださり、本当に早く、順調に進みました。
 5分で終えて、まえちゃんやななほちゃんと一緒に、永禮さんをお見送りさせていただくことができました。
 永禮さんが、「今日はいろんなことをやったけど、最後の10分が良かった」と優しく言ってくださり、本当にありがたいなあと思いました。私も、永禮さんのようになりたいと思いました。

*空白の5マイル

 角幡雄一さんの、『空白の5マイル』という小説を読みました。
 著者が、チベットの秘境、世界最大の峡谷であるヤル・ツアンポーを単独行した記録でした。本当に面白かったです。

 小説の中で、著者の体験と、ツアンポー峡谷の探検史が織り交ぜて語られていました。その探検史も、とても興味深く、心惹かれました。
 その中には、180年前の人物から、日本のドキュメンタリー番組撮影班まで及びました。ツアンポー峡谷へ探検に入ったあらゆる出来事を、著者が網羅していて、すごかったです。
 日本人で、探検の中で亡くなられた方もあったのですが、著者がその人物を自分のことのように考えて、書かれてありました。
「修行に行ってきます」と言い残して旅立った大学生の探検家は、仲間の後を追って激流に飲み込まれていった。その人だけでなく、探検家が、なぜ命を賭してまで危険な探検に行くのかという理由について、書かれていました。
 以前お父さんが、『サハラで死す』という小説についてお話をしてくださったことと同じだと感じました。
 若き探検家たちは、よく生きるために、命を賭けるのだと思いました。ただの好奇心や、道楽ということでなくて、今を生きる上で、どうしてもそうせざるを得なかったように感じました。
 そのことを思うと、涙が出ました。

 でも、著者は全体的にユーモラスに小説を書いていて、とても読みやすかったです。とても人間業とは思えないことを成し遂げている、著者の精神力がすごかったです。
 私も、一生懸命生きていきたいと思いました。