「求めている仲間」 えりさ

3月27日

 今日は朝から盛り沢山な1日で、とても心から満たされた感じがします。

 朝食前の時間はいつもより短く、ハウスのビニール開けをした後に、ほうれん草、小松菜の水やりを終わらせられるか分からない状況だったけれど、さやちゃん、ひろこちゃん、なつきちゃん、けいたろうさん、たくさんの人がヘルプに来てくれて、余裕を持って終わらせることができました。今日は本当に良い天気で、朝から畑は太陽の金色に染まり、とても清々しい空気の中みんなで水やりできてとても嬉しかったです。ハート型の小松菜の双葉や、ピヨっと地面から伸びるほうれん草が本当に可愛く、見惚れてしまいました。一気に発芽し、綺麗に出揃っている小松菜とほうれん草の株を見て、「この子たち社会性があるな」というせいこちゃんの言葉が面白かったです。
 朝食10分前に無事6千株近くの小松菜とほうれん草に水やりを終え、みんなで、「初収穫の時、この瞬間を思い出すよ」と言って喜べたことが本当に嬉しかったです。

 午前中、建築部のみんなと崖崩れハウス前下畑の新しいハウスにシートをかける作業をしました。農ポリのシートをハウスの横に広げ、端をロープで結び、ハウスの片側からみんなで慎重に引っ張り、一気にハウスの骨組みをシートで覆いました。太陽の光で、薄い青のハウスの下は、水でできたトンネルの中みたいです。途中で須原さんも来てくださり、パッカーを留めたり、ビニバーにスプリングを入れてシートを固定しました。シートのかかった新ハウスが立つ畑の眺めは本当に素晴らしく、最後にみんなで誇らしく見ることができて嬉しかったです。
 
 須原さんやかにちゃん中心の建築部の作業に気持ちが救われている気がします。
 私は不器用で、トンチンカンな動きを作業中たくさんしてしまうことがあるのですが、それでもみんなは私を受け入れてくれています。それと同時に、無駄のない、一番効率の良い動き方を教えてもらい、みんなと一つになって大きなものを作っている作業が本当に楽しくてたまらないです。
 まだバンド張りや、シートの最終調整が残っているので、精一杯頑張りたいです。

 午後は念願のゲーム大会でした。最初のファッションショーやオープニングからずっとゴージャスな非日常的世界に浸って、とても楽しかったです。ファッションショーでは私は、ニューヨークシティからやってきたマフィアのボスのドン・カトウネの夫のエリオ・カトウネになりました。いつも思うのですが、こんなに色んなキャラクターを衣装まで着て本気で演じ、遊べる場所はなのはなの他にないです。こんなに楽しい遊びがたくさんの人とできて幸せものだなとつくづく思います。他のみんなの衣装もグラマラスで、自己紹介を聴きながら感激しっぱなしでした。お父さんお母さんの衣装も本当に素敵で、オープニングでステージに立っていた2人を見てすごく言葉に表せない嬉しさを感じました。

 ゲーム大会自体はほとんど記憶に残っていないくらい本当にあっと言う間でした。りゅうさんの隣でゲームをやっていたら得点の感覚がおかしくなりそうだったけれど、ハラハラドキドキがとても楽しかったです。須原さんもいてくださり、みんなをずっと盛り上げていたり、お母さんやなおちゃんが笑顔で迎えてくれたのも嬉しかったです。最終的に自分は232ナーノと大勝ちではないが、最初より順調に得点することができて、まあまあ良かったなと思っています。

 5時6時のABパターンで、夕の子畑で豆殻堆肥をまく作業をあゆちゃんと何人かのみんなでやったのですが、ゲーム大会で頭をずっと使っていたせいか、畑で堆肥をまく作業がものすごくスカッと感じました。ゲーム会場にいたみんなが本当に綺麗でゴージャスに見えたけれど、やっぱり畑は私たちのホームグラウンドだなと改めて思いました。

 夜の集合でお父さんに、目の前の人に向けるサービス精神と利他心の違いについて教えてもらい、これからどうやってなのはなの子として自分を持ったら良いかはっきりと分かって、本当に嬉しかったです。利他心とサービス精神の一番大きな違いは、利他心には正義がある、目の前の人のためにいつまでも自分を尽くすことには正義があるとは限らない、ということでした。

 今の世の中で、利他心の考えを求める人は少ないです。無条件にサービス精神を持って目の前の人を喜ばせるために動いていたら、いくら良かれの気持ちがあっても、ともすると、モラルのない、競争や、利己心の価値観に流されてしまいます。利他心とは、無条件に目の前の人に尽くすことではなく、これから先のまだ見ぬ誰か、自分と同じように、苦しんでいるけれど、答えを求めているまだ見ぬ仲間のために生きることです。

 あゆちゃんが言っていたことが本当にわかりやすいと思いました。幸せは人と人との間にしかないけれど、その「人」をちゃんと見つけることがものすごく大切だと教えてくれました。利他心の「他」とは、誰でも良いという訳ではないです。利他心の「他」はなのはなのみんなみたいに、本当は優しい、モラルのある生き方をしたい、求めている仲間のことです。私たちの使命はそういう仲間を見つけ、利他心の価値観を広めることです。
 ものすごくわかりやすいなと感じて、自分これから先どういう気持ちで過ごしたいか、はっきりイメージできました。
 これから先の人生で、なのはなのみんなみたいに優しい生き方を求めている人たちに出会えると考えると、不安が解け、なんだかワクワクします。