【3月号⑭】「桃の節句に向けて、お雛様を飾りました!」ななほ

 季節も冬から、春へと移り変わり、桃のつぼみも膨らみ始めました。二月も下旬に差し掛かる頃、お母さんに声をかけて頂き、子供組のみんなとお雛様を飾りました。

 図書室には、赤い布が敷かれた七弾の雛壇が用意され、隣には大きな箱に入った雛人形。お雛様を見るのは、何年ぶりだろうかという位、私の中では遥か遠い記憶になっていて、もちろん、雛人形の飾り方も分かりませんでした。

 でも、お母さんが「みんなと飾り方も調べて、綺麗に飾って頂戴ね」と話して下さっていたこともあり、調べたとおりに飾って行く時間は、とても楽しくて、私まで華やかになった気分になりました。

 なのはなファミリーでは、新暦の四月三日までお雛様を飾ります。節分も終わり、立春を過ぎた頃から、少しずつなのはな古吉野にお雛様が飾られていく様子は、見ていても心が弾みました。

■心を弾ませながら

 一段目はお内裏様。向かって左側はお殿様で、右側がお姫様です。お殿様は飾り太刀を身に着けて、手には笏、頭には烏帽子を被り、目の前を真っすぐに見つめています。お隣のお姫様は、十二単に身を包み、手には松竹梅の描かれた華やかな扇子を持ち、微笑んでいる姿がとても美しいです。

 金の屏風の前に並ぶお内裏様の姿は、何度見ても暖かい気持ちになり、心が正される思いがします。そして二段目は、三人官女。朱色や白の上品なお着物に身を包む三人官女は、キリっと背筋を正し、上品で可愛らしいです。お次は五人囃子。手には笛や小鼓、大鼓、太鼓などを持たせ、微笑みながら演奏する姿に力をもらいます。

 子供組のみんなと、五人囃子に楽器を持たせていく時間が楽しくて、ワクワクして、私たちの手でお雛様を飾っていけると思うととてもありがたい気持ちになりました。

 四段目の随身には、右大臣と左大臣に矢を持たせました。五段目には三人上戸が並び、左右には橘と桜の花。三人上戸の間には、菱餅も飾り、赤、緑、黄色、白、ピンクの菱餅が可愛いなと思いました。六段目、七段目は嫁入り道具なのか、箪笥や鏡台、火鉢なども飾って、さくらちゃんとちゃんと箪笥などの引き出しが開くことに驚きました。

 また、お殿様の太刀も刀を抜き差しすることができ、とても繊細に作られている雛人形が素敵だなと思いました。籠も牛が引いていたり、御所車も飾りこんな素敵なものが本当に実在したと思うと、つい、私もタイムスリップしてみたい気持ちになりました。


 お雛様を飾っていると、図書室にいたお仕事組さんたちが優しい笑顔を向けて見守ってくれていたり、図書室の前を通るみんなが驚いたように、「わあ、綺麗!」と言ってくれて嬉しくなりました。

 お母さんたちがお客様玄関に大きな吊るし雛を飾って下さったり、古吉野中にお雛様のタペストリーや手作りした陶芸のお雛様などもあり、とても賑やかで、春の訪れを感じます。お母さんが「これから、もっとお雛様を飾っていくから、お雛様がいくつあるか、お雛様探しをしてね」と話して下さり、こんなにたくさんのお雛様を飾れるのもなのはなファミリーだけだなと思うし、長い廊下にたくさんのお雛様が飾られていると、歩いているだけで優しい気持ちになります。

 女の子の健やかな成長や幸せを祈る雛祭り。こんなに素敵なお雛様を飾らせていただいて、なのはなファミリーのみんなを守ってくれている様に感じました。

 お雛様を見ていると、(女の子に生まれて良かったな)と思うし、こうしてなのはなファミリーで子供組のみんなとお雛様を飾らせていただいて、その時間が穏やかで癒されました。