【3月号⑨】「挿し木にチャレンジ ―― ブルーベリーの苗木作り ――」あやか

 六十八本のブルーベリーの苗木が、植え付けのときを待っています。
(ブルーベリーの木を、増やしたい!)
 冬期剪定で出た枝を使い、チャレンジです。暖かい二重ハウスのなかに苗床をつくり、りんねちゃんと一緒に挿し木をしました。そこから毎日、見回りと、水やりを続ける日々がはじまりました。

(こんな短い枝から、本当に葉が出て根が生えてくるのだろうか)
 最初は、半信半疑でした。けれど、手入れをはじめてから一か月ばかりが過ぎたある日。いつものように、水やりをしようとハウスに行くと。
(あっ! 芽が膨らんできている!)
 節の部分に付いた芽が、小さく膨らみはじめていました。その芽は、間もなく葉に姿を変えていきました。 

(こんな小さな枝だけれど、生きようとしているんだ)
 植物の強さ、尊さを感じた瞬間でした。六月に鉢上げをし、苗木たちは、苗床を離れました。そこからは、ポットで管理をします。暑い夏は、涼しい日陰に置いて、けれど日差しが柔らかいときには、日の光の下に出して、日光浴をさせます。

 寒い冬には、ビニールハウスのなかで、できるだけ暖かく過ごせるように。そうして一年以上、手入れを続けて、苗木たちは植え付けられる大きさへと成長しました。今では、ポットのなかでしっかりと根を張り、枝葉を伸ばしています。
 いよいよ、この春、植え付けです。上手く、根付いてくれたらいいなと思います。