【3月号⑦】「春夏野菜へ向けて元肥入れ」まち

 元肥入れの作業を行いました。二月下旬、晴天の日。一週間前の寒さが嘘のように感じる、春らしい暖かい午後でした。今回、元肥を入れる畑は保育園前畑と第一鉄塔畑と崖崩れ畑の三か所。メンバーは十五人ほどの大人数。お父さんも一緒に来て、私たちを指揮してくれました。 

 今回元肥にする肥料は主に牛肥です。午前中にまえちゃんがエルフ一杯の牛肥を買ってきてくれていました。エルフに山盛りになっているふかふかの牛肥を見るだけでなんだか幸せな気持ちになります。

 まずは全員で保育園前畑へ。ここでは次にホウレンソウとミズナ、コマツナが植わる予定です。肥料撒きのコツは、てみから地面に撒くときに、てみを地面につけるようにして撒くこと。地面から離した状態で撒いてしまうと、空中で肥料が流されてしまい、半分ほどの肥料が飛ばされてしまいます。それに気を付けてみんなでやります。前回キャベツが植わっていてうっすら残っている畝の上に、筋撒きするように撒く。

 腰を低くして、前傾姿勢になり、地面とてみをつけた状態で、牛肥が風で飛ばされないようにして撒きます。私はエルフの上でスコップでてみに牛肥を詰めていたのですが、みんながてみを持って牛肥が詰められるのを待っている姿が、なんだかお母さん鳥からごはんをもらうのを待っている小鳥みたいで可愛く感じました。みんなで一列になってそろそろと牛肥を撒いていく姿が一体感があって楽しかったです。

 ホウレンソウが植わる畝だけ、苦土石灰も撒きました。ホウレンソウはアルカリ性の土壌を好むので、pH調節のため撒きます。こちらも、風で飛ばされないようにてみから撒くのではなく、袋に穴をあけて、その袋の状態のまま袋を引きずっていくと、風で飛ばされることなく安定して撒くことができます。

■お宝発見!

 温かくて天気がいいから汗もちょっとかいてきました。みんなで一生懸命作業をしていると、よしえちゃんが車でお茶とおやつの焼き芋をデリバリーしてくれました!作業が一段落してからみんなで畦に座って食べます。みんなで食べる焼き芋ってどうしてこんなに美味しいのだろう。

 お父さんが、この畑にどれだけの牛肥を撒いたか教えてくれました。約十五アールの畑に大体六百キログラムくらいです。元肥は少なめです。お父さんが教えてくれて、虫や病気を防ぐため、今回の元肥は少なめにしてあります。

 続いて第一鉄塔、それから崖崩れ畑も、同じように牛肥を撒きました。この二つの畑は春ジャガイモを植える予定です。こちらも保育園前と同様、牛肥は少なめ、畝に沿って筋撒きで行いました。みんなでやるととても速い。崖崩れ畑の入り口付近に、ブルーシートに包まれたダストがあったので、これらも一緒にてみに入れて撒きました。

 ここでダストの中にすごいお宝が!なんと、カブトムシの幼虫がざくざく出てきたのです。直径二センチほどのものもあれば、六センチほどのビックサイズのものもあります。わいわい言いながらみんなで集めました。カブトムシの幼虫を一カ所に集めて、さて、これは何匹くらいいるでしょう。こんなにたくさんの数を数えるのは大変で難しいです。

 ここでお父さんが、たくさんあるものの数え方を教えてくれました。まず、全体の四分の一や五分の一やら、何分の一かの一部分の数を数えて、その数掛ける四分の一だったら四、五分の一だったら五をして全体の数を出すことができます。このやり方でカブトムシの幼虫を数えると、なんと百七十匹もいました!すごい財産です。

 これらを古吉野に持ち帰り、コロニーに入れて、上から牛肥をてみ五杯分くらいかけて、ふかふかのベッドを作ってあげて、この夏成虫になるのを待ちます。

 今日は大人数で肥料入れができただけでなく、カブトムシを確保できたおまけ付きでとても良い日でした。大人数の作業ってどうしてこんなに楽しくて気持ちがいいのだろう。それはきっとなのはなファミリーだから。なのはなのみんなが温かくて優しくて、一人残らず一生懸命で利他心で溢れているから安心して作業をすることができるんだな、とつくづく感じます。家族がたくさんいるってとても幸せです。

 元肥を入れた今年の春野菜も、カブトムシも私たちも立派に育ちますように。