3月15日(月)「特製・スイートコーンの配合肥料 & クエン酸・シリカ水のアブラムシ防除」

3月15日のなのはな

 夏に向けて、スイートコーンの追肥で使う配合肥料を作りました。

 今年は、追肥や、元肥、肥料やりに関する考え方、方針が一新されました。
 元肥は今までの半分以下か、入れない。そして、追肥で野菜の様子を見て補っていくという方針になり、畑に入れる肥料を必要最低限にすることで、虫をよせつけず、病気にさせない、という目的があります。
 
 スイートコーンも鶏糞をどさどさと追肥するのではなく、配合肥料を今から作って発酵させておき、マイルドな優しい肥料を追肥しようということになりました。

 今日は永禮さんがエルフで、虫明の漁師さんのもとへ牡蠣殻を取りに行ってくださって、関係者駐車場におろしてくださり、そのあとに、作業に来てくださって、永禮さんとスイートコーン用の配合肥料を作れることになって、サプライズがうれしかったです。

 

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 配合肥料はいくつかの肥料をまぜて、発酵させます。
 鶏糞、もみ殻、牡蠣殻石灰、米ぬか、リン酸とカリウムが含まれる肥料をそれぞれ、7:3:1:0.1:0.5の割合で混ぜて、そこに乳酸菌と納豆菌が入った水をかけます。
 
 鶏糞は、窒素・リン酸・カリがバランスよく入っている上に、カルシウム分もあり、有機肥料の中でも早く効きます。でも、においが少し強かったり、土を上にかぶせないと、鶏糞の中にムシの卵が産み付けられたり、虫を呼び寄せやすい性質もあって、少し刺激のある肥料です。

 即効性でバランスがよいという、鶏糞の良さを残したまま、かつ使いやすく、優しい肥料にするために、もみ殻や米ぬかをまぜます。牡蠣殻はカルシウム分が補給されて、甘いスイートコーンにする目的があります。

 鶏糞が入った肥料袋を6袋、コンクリートの床の上に、どさっと広げて、もみ殻を肥料袋2つ、牡蠣殻を1袋、リンカリ肥料を6分の1袋、米ぬかを両手で5杯くらいをまいて、小さな山にします。

 

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 永禮さんと、スコップをもって、肥料を混ぜていきます。永禮さんが複数の資材をまぜるときの、均等にまぜられる方法を教えてくださいました。

 いくつかの肥料が積み重なった山に、永禮さんと私で向かい合わせに立って、山の端から、相手の方向にスコップをスライドさせるようにシュっと山を崩していきます。これを交互に行なって、山の中心部分から、反対側の端へとスコップを双方で交互に肥料をすくって、崩していき、これを2往復くらい繰り返します。すると、山に積み重なっていた、鶏糞、もみ殻、米ぬか、牡蠣殻、リンカリ肥料が均一に混ざって、鶏糞の茶色にもみ殻の黄色がまざって、ふわっとした見た目になりました。
 
 この方法が、シンプルで簡単でやりやすく、そして、永禮さんとシュッシュッとリズムを感じながらできたことが楽しかったです。まるで大きな鉄板で料理しているみたいです。

 なつみちゃんは、納豆菌と乳酸菌が入った水をジョーロでまいてくれました。
 これを1セットとして、5回繰り返しました。
 ちょっと刺激の強かった鶏糞を、いくつかの資材とまぜることで優しくてマイルドな肥料に変えることができるというのが、画期的ですごいなと思いました。

 

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 こんな贅沢な肥料を野菜にあたえることができるのが嬉しいし、どんな変化や効果があるのだろうと思うと、とても楽しみです。
 最後は、台形に形を作って、ビニールをかぶせて、上から板とブロックで留めて、風であおられたり、空気が入らないようにしました。

 これから定期的にかき混ぜることで、発酵の様子を見たり、発酵を促します。
 今は、鶏糞、もみ殻、牡蠣殻、米ぬか、リンカリ肥料がまざっただけのものだけれど、これから発酵していき、どんな風に変わっていくのか楽しみだし、何よりも、こんな風に工夫をした肥料を野菜に与えられることがとても楽しみだなと思います。

(やよい)

 

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〈毎年、牡蠣殻をくださっている瀬戸内の漁師さんから、今年も牡蠣殻を頂きました!〉

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 籾殻をいろいろな肥料と混ぜて作る配合肥料、重曹、クエン酸を使って栄養吸収を促進する液肥など。この頃、なのはなの農業では、春夏野菜にかけて新たな試みがたくさん生まれていて、とてもワクワクしています。

 今日、私はせいこちゃんと2人で、新しい試みの一つである、「クエン酸とシリカ水防除」をさせてもらいました。

 

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 防除の目的は、崖崩れ下ハウスに植わっている春菊のアブラムシ対策です。春菊は最近とても元気で、次々に伸びる新芽は色鮮やかです。しかし、今朝、見回りしたとき、一部の株にアブラムシが発生しているのに気がつきました。お父さんと相談して、急遽午後の作業でクエン酸とシリカ防除をすることになりました。

 クエン酸とは、レモン、みかん、グレープフルーツなどに含まれる酸味成分です。クエン酸を水に溶かして植物に与えると、土に入っているマグネシウムやカルシウムなどの重要なミネラル分の吸収を促します。さらに、酸味が強いため、害虫が嫌う、忌避剤として利用することができる、魔法のような成分です。クエン酸は水溶性であるため、小さいクリスタルのようなクエン酸を水に入れると、一気に溶け込み、姿が消えてしまいました。

 クエン酸水にシリカを溶かした液を投入しました。シリカとはケイ素によって構成される物質で、土に眠っているリンなどの不可吸収体の栄養を吸収しやすくする効果があります。シリカを混ぜて、葉面散布することにより、春菊の葉の表面だけではなく、新芽の成長点までクエン酸水を浸透させ、効果を行き届かせます。

 

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〈シリカの粉末です〉

 

 シリカは片手1掴みを2リットルのペットボトルに入れ、水とよくかき混ぜ、数分置きました。薄くグレーに濁った上澄み液をクエン酸水に入れました。シリカとクエン酸の配合液には春菊の栄養の吸収率を増加させる成分がたくさん含まれていると考えると、胸が弾みました。

 私はエンジン噴霧器を使ってクエン酸シリカ液をたっぷり春菊に散布しました。暖かいハウスの中、葉面散布される春菊はとても気持ち良さそうでした。水滴が午後の太陽でキラキラ輝いていました。そして、見るからにアブラムシなどの害虫が消えて行きました。一通り防除をし終わって、せいこちゃんと春菊をよく見ると、アブラムシが明らかに減っていました。また明日さらに変化があるかを見るのが楽しみです。

 

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 植物の栄養吸収を促す、かつ害虫の忌避効果のある「クエン酸シリカ液」は是非他の野菜にも使ってもらいたいです。

 良い野菜を作るために、いつまでも進化するなのはなの農業。今日もみんなと新しい試みに挑戦できて、嬉しかったです。
 
(えりさ)