
3月4日のなのはな
これから本格的に始まる春夏野菜に向けて、畑で必要となる支柱の数出しや、竹取の計画立てをやよいちゃんと一緒に進めました。
ピーマン、ナス、キュウリ、ゴーヤ、トマトなど、春夏野菜には支柱を使って育てるものが多くあります。今現在、古吉野に収納してある竹の数と、今年使う予定の竹の数を調べ、畑づくりが始まる前に竹取りをする必要があるか、そしてするとなれば何本くらいとるかなど、具体的な数字を出すのが今回の計画の目標でした。
まずは、それぞれの野菜の担当者の人たちが描いてくれた、畑に立てる畝の図を元に、支柱を組むのに使う横竹と縦竹の数をそれぞれ出していきました。
春夏野菜は数も多く、それぞれの野菜によって支柱の形も違ってきます。例えば、ナスの場合は合掌造り、きゅうりやゴーヤであればネットを取り付ける用の形です。
畑に植わる野菜をイメージして、縮尺図に色鉛筆で支柱を立てる位置を書いていったりするのは、細かくて頭を使う作業だったけれど、畑1枚分完成するごとに達成感を感じて楽しかったです。途中でミスがないように、やよいちゃんと一緒に逐一確認しながら協力して進めていきました。
支柱の数を計算していく過程では、何度か行き詰ってしまうときがあったのですが、お父さんに相談もさせてもらい、アドバイスをもらうことで解決できました。
昨年度は秋キャベツや地這キュウリなど、真夏に定植時期が来ていた野菜には、遮光ネットを取り付けるなどして対策をしていました。けれど、支柱を立てるのも、紗の開け閉めをするのもかなりの手間で大変だったこともあり、今年は定植時期を見直して遮光ネットを掛ける必要のあるほど暑い時期には重ならないようにしたり、苗を丈夫に育てたり、畝の形を工夫したりして解決しようという方針になりました。
また、今年は野菜の植わる数も増えて支柱の数もその分必要になり、単純に計算していくと必要な横竹の数が1000を超えることになってしまったのですが、太い真竹だけではなく、篠竹も上手く活用することで大幅に竹の本数を減らすことができました。
夕方までに、無事に支柱に必要な竹の数出し、それから竹取りのざっくりとした計画立てまで終えることができて嬉しかったです。今の在庫では足りない分を補うために、必要な竹の本数は約700本。数にすると結構な数だけれど、今年もまたみんなと竹取りにいけるのかなと思うと楽しみです。
もうすでに、春夏野菜の種まきも始まっています。定植に間に合うように、しっかりとプランを持ってみんなと畑に向かっていきたいなと思いました。
(えみ)
ビニールハウスでは、絹さやが発芽しているほか、ジャガイモ、ナス、ミニトマト、レタスなどの種を芽出し中です。



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味噌づくり第3弾、4日目。いよいよ出糀を迎えました。
塩糀となる“花道くん”、黒大豆の味噌になる“味噌乃ちゃん”。
朝7時から、最後の手入れ「仕舞仕事」をして、3本の花道をつけました。
パラパラとして温かい手触りが、優しくて心穏やかになります。
手入れの都度、糀菌が増えてだんだん白くなっていくのが目で見てわかって、糀も生きているんだなと思いました。
みんなで1時間おきに見回りをして、こまめな温度調整をしてきたおかげで、糀はとても元気です。
そして午後4時半、出糀を行ないました。ここからは、品温を10度以下にし、風通しよくします。
育苗機から糀箱を取り出し、上に被せた布をそっと外します。そこから、ふわっふわの糀が顔を出し、それを見てみんなで喜びました。一粒一粒に菌糸がついていて、甘い香りが漂ってきます。短い期間ではあるけれど、1日中糀の様子を見てきたので、無事に出糀を迎えられて本当にうれしかったです。
はぜ回りもよく、花道くんも味噌乃ちゃんも、ちゃんと糀になっていました。
真っ白な毛皮をつけた糀が、かわいくてかわいくてずっと見ていたくなりました。
ここまでの味噌づくりの過程を、なのはなの卒業生が積み重ねてきて、今の味噌があるのだと思い、自分も経験させてもらえることがありがたくて幸せです。

今回のチーム「糀時代」の仲間と一緒に、助け合いながら手入れしてきた時間が楽しかったです。
明日は味噌玉づくりがあって、それからまだ塩こうじの手入れが続くので、これからも見守っていきたいです。
(さき)