「北極星」 ちさ

3月3日

 朝起きて一番に、鶯の鳴き声を聞きました。まだホーホキッという感じで未熟ではあったけど、春が来たんだなと思いました。
 
 そして今日はひな祭りでした。古吉野にも7段の立派なひな壇や、お内裏様とお姫様がところどころにいたり、桃の花をお風呂などにお母さんがいけてくださっていて、みんなとひな祭りらしく過ごせることがうれしいことだと思いました。
 
 朝は寒かったけれど、日中、外に出ると日差しがぽかぽかと温かくて、少し作業をしていると汗ばむほどでした。午前中は昨日の雨でまだ畑がぬかるんでいたため大人数で室内で選別を行ない、午後は収穫と嫁入りを行なった後ヨモギ摘みにみんなで行きました。

 小豆の選別には今季初めて入らせてもらって、みんなのスピード感がプロ並みでした。
 収穫嫁入りでは、れいこちゃん、なおとさん、そして最後はあけみちゃんとみつきちゃんも合流してくれて、ブロッコリーの収穫、病気の葉摘みに入らせていただきました。

 ブロッコリーは今日はなんと頂花蕾が8キロ、側花蕾が8.3キロ、と合計16.3キロもを穫れました。昨日の雨とここ最近の暖かさのためではないかと思います。収穫カゴ3つ分には収まらないくらいで、最後の方はずっしりと重くて肩が痛くなるくらいに重かったです。だけどその重みがとてもうれしかったです。
 
 頂花蕾も水不足もあってか、すが入ってしまっていたものが多かったけれど今日はきれいなものもとれて、しかも自分の顔よりも大きいものさえあり、野菜がきれいで元気になると、すごく自分がうれしくなって、力が湧いてくるように感じました。負けてられないなという気持ちになりました。
 
 担当者があきらめてしまったり、浅いところで手を打ってしまったらそれまでだけれど、野菜は担当者があきらめないで粘り続け、最善を尽くし続ける限り、命を張って、精一杯ついてきてこようとしてくれているのだと感じました。れいこちゃんやブロッコリーを見ているとすごく勇気が湧いてきました。
 
 大きなブロッコリーを見つけては、「みてっ」と、一緒に収穫していたなおとさんと共有したり、初めての収穫というわけではないけれど、3人でスピードを意識しつつも今の時間を分かち合っている感じがしました。
 
 背中を包むように温かい陽の光と、曇りのない済んだ青い空と、柔らかな雲と。そんな今日の天気みたいな時間だったなと思いました。

 でも本当は毎日がそうなのだと思います。自分の目が曇っていては、何を見ても曇っているようにしか見えません。みんなとだったら曇りのない世界を見ることができるし、曇りのない世界を見ることに引け目を感じたりする必要なんてないのです。今日はCチームのみんながぬぐい取ってくれたという感じがしました。
 
 れいこちゃんが作ってくれる、明るくキラキラしていて、なのに穏やかであったか味のある空気の中にいると、心が和らぐような、それでいてエネルギーが湧いてきます。

 ヨモギ摘みのこと、その後のしょうやく、本のこと、いっぱい書きたいことがあったけど、みんなとお風呂で盛り上がっていたらあっという間に消灯になってしまいました。今ハリーポッターを読んでいます。始まったばかりですが、分厚いと思っていたあの本が3日で一冊読み終わってしまって、それぐらいに本当に面白いし、ハリーからすごく勇気をもらいます。続きが楽しみでたまらなくて、1ページでも1行でも読み進めたくて、隙間時間がすごく楽しみで仕方ないです。

 お父さん、今日はお時間ありがとうございました。
 昔の人が航海をするときの目印は北極星だけだったというように、よそ見しないで、北極星ではないけれど、ただ行くべき道だけをまっすぐ見ます。

 まとまりのない日記になりましたが、読んでくださりありがとうございました。