
3月2日のなのはな
昨日から始まった第3弾の味噌作りは、2日目を迎えました。第1・2弾に引き続き、第3弾もいよいよ糀作りのスタートとも言える「種付け」や「引き込み」を午前中の時間に行ないました。
私は今回が初めての味噌作りで、行なう手入れ全てが初めてで、とても緊張していました。特に今日の手入れは時間との勝負で、第1・2弾のメンバーのみんなもバタバタするほど大変だったというお話を聞いていたので不安な気持ちもあったけれど、ゆりかちゃんが一つひとつ詳しく手入れの工程を説明してくださったり、過去の味噌作りのマニュアルなどもあって、みんなに確認しながら手入れを行なっていくことができて、とてもありがたかったです。
「蒸米」→「冷却」→「種付け」→「引き込み」の順に手入れを行なっていくのですが、その中でも1番、私は種付けの工程が楽しくてワクワクしました。糀菌は抹茶の粉のような感じで、それをぱらぱらと蒸したお米の上にかけて、全ての米粒に糀菌を行き渡らせるように混ぜ合わせていくのが面白いなと思いました。
ゆりかちゃんが、
「糀菌は1人では歩かないから、私たちがよく混ぜ合わせることが大切なんだよ」
と話してくださって、私も1粒1粒に糀菌が届くように気持ちを込めて混ぜ合わせました。

最初は時間のペース配分がなかなかできなくて戸惑ってしまうこともあったけれど、だんだんとスムーズにできるようになっていき、無事に引き込みの工程まで全て終わらせることができてとても嬉しかったです。
これから1時間ごとに味噌作りメンバーで見回りを行なっていきます。温度や湿度を適正に保てるようにしっかり見守っていきたいです。
(よしみ)
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昨日に引き続き、永禮さんがチェーンソーと草刈り機をふるってくださいました。
吉畑手前ハウスのそばにあった竹と雑木を刈り進めて、午後に、すべての伐採が完了しました!
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夜7時から、図書室で、アコースティックギター教室がありました。
部屋に入ると、教室の中心に、額に入った藤井さんの版画が置かれてありました。一目見て、はっとしました。それは山ぶどうの美しい版画でした。

去年の2月ごろ、藤井さんが展覧会へ向けて版画の制作をしているお話を聞かせていただきました。そのとき、色付け前の神秘的な版画の写真を、見させてもらいました。
その山ぶどうの、完成された版画が目の前にありました。鬱蒼とした深い茂みに、精巧で美しい山ぶどうの葉と、小さな赤みがかった実が存在していました。深く濃いグリーンが基調にされているのに、版画全体が、なぜかキラキラと無数の小さな光で満ちているようでした。
この版画は、油絵具を元に塗って、その上から水彩絵の具を重ねていると教えていただきました。垣間見える白い油絵具のくっきりとした色が、光に見えるのでした。
教室のはじめに、少し、この版画のエピソードも教えてもらい、とても嬉しかったです。
藤井さんが、
「明るいところに飾ってください」
と、なのはなにこの版画を贈ってくださいました。古吉野の建物に、藤井さんの版画がまた一つ飾られることが、とても嬉しいなと思いました。
ギターでは、引き続き『ボクサー』と『花』の練習をしています。
『ボクサー』は、とても難しいですが、だんだんと指が動いて、音も出るようになってきました。藤井さんに教えていただいた指使いのおかげで、音が繋げられるようになりました。
ギターは、指使いがとても肝要なことを感じます。間違った指使いでは、どんなに頑張っても、いつまで経っても滑らかに演奏することができません。
今までどうしても繋がらなかったという部分が、正しい指使いなら、すんなりと繋がることがあります。これは、教えていただくばかりでなく、自分でも見つけられるようにしていきたいです。
譜面をよく見て、考えて、一番音が繋がるような指の動きを探して、譜読みを進めたいです。
『花』は、譜読みが終わり、ゆっくりと音を繋げて演奏することができるようになってきました。音数は少ないけれど、胸に響くように力強く、優しい曲です。
以前、藤井さんが、ギターのひとつの到達地点は、
「ギターが自分の身体の一部のようになって、自分の気持ちをギターにのせられること」
と仰っていました。
指が譜面通り動くようになったのは、スタート地点です。まだまだ未熟ですが、いつか藤井さんの仰るように、気持ちを伝える手段としてギターを演奏できるようになるために、練習しています。
ギターを弾くことが、必ずまだ見ぬ誰かに繋がっています。そのため少しでも上達すると、嬉しい気持ちでいっぱいになります。
アコースティックギター教室のメンバーで、集中してギターを練習できたことが、嬉しかったです。
(りんね)