
3月1日のなのはな
待ちに待ったドキドキの芽出し作業。
まえちゃんとれいこちゃん、さきちゃんと一緒に種の芽出し作業を行ないました。
今年の野菜作りは、いつもとひと味違って、発芽を確実なものにし、野菜の生育をそろえるために、多くの野菜の種を芽出しすることになりました。
私にとっては、芽出しははじめての作業で、芽出しの作業をできることが、緊張もするけれど、とても楽しみでした。
野菜は3種類、レタス、ミニトマト、ナス、です。
種の数はレタスは1800粒、ミニトマトはピンク色の品種を60粒、黄色の品種を40粒、ナスは320粒です。
まずは、芽出しする種を入れるトレーよりも一回り大きくカットされた薄い布を水で濡らして、ほんの少しだけ軽く水を切ります。
その布を、プラスチックのトレーに広げます。
布を広げたら、その布がトレーの四隅まで底にぴたっとつくように、手で軽く押さえます。
手をタオルでふいて、手についた水気を取ると、トレーの上に広げた布の上に、種をぱらぱらと散らすように置いていきます。
ナスとレタスは種の数が多いため、種と種が重ならないように、布の上にまんべんなくまいていきます。
どの種もとても小さくて、でもその一つひとつにその野菜の確かなDNAが組み込まれ、命があるのだと思うと、それをつまんで布に落としていくのは、とても神聖なことにも思えました。
トレーに種をおいたら、ゆっくりと慎重に、布の両サイドをぱたんと折りたたみ、種を完全に布でつつみました。湿らせた薄い布は、まるでクレープの生地のようで、中の種がかさなったりしないように折りたたむのは、とても緊張して、指がかすかに震えました。
トレーに水を1.5センチから2センチほど水を入れて、種が包まれた布ごとトレーの中で水に浸しました。
最後に、食堂の冷蔵庫に4つのトレーを入れました。
冷蔵庫に2日間入れて、水を吸収させて、冷蔵庫から出したあとは常温に2、3日おく予定です。
低温から高温と種を刺激させ、種に春が来たのではないかと、感じさせて、発芽を抑制します。
レタス、ミニトマト、ナスの芽出し作業を終えて、次は春ジャガイモの芽出し作業に移りました。
種芋は、アンデス、デストロイヤー、メークイーンとがありますが、今回はアンデスとデストロイヤーの2品種の芽出しを行ないました。
芽出しを行なう場所は、ビニール越しに光があたって、かつ風があたらない、暖かさを保ってくれる吉畑手前ハウスです。
育苗トレーにアンデスとデストロイヤーを並べていきます。
ジャガイモには頭とおしりがあって、芽が密集している場所が頭で、茎がついていた芽がないぺこんと少しくぼんでいる方がおしりです。
おしりを下に向けて、芽が密集している場所に光が当たるよう、頭を上に向けて、育苗トレーに一つひとつ並べていきます。
赤色のアンデスや、赤と黒がまだら模様にまざったデストロイヤーが、育苗トレーの上に芋が一つひとつ直立しているように、しきつめられていくと、なんともその姿が可愛らしかったです。
トレーを一つひとつ、電熱ケーブルが下に通った苗床に並べていきました。
並べられたトレーのジャガイモたちに、ビニールごしに光があたって、とても気持ちよさそうに見えました。
光を浴びて、暖かさを感じて、芽が動き出してくれることがとても期待できるなと思いました。
これから続く芽出し作業の中で、記念すべき今期第1回目の芽出し作業。
いい結果が出てくれますように。
(やよい)

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明日から、2021年第3弾の米糀づくりが始まります。今回は黒大豆の味噌と、塩糀を仕込みます。
午後からはお米とぎや、明日からの米糀づくりに向けた準備を行ないました。
また、建築チームは、今日、ハウスの解体作業を行ないました。
このビニルハウスの骨組みは地域の方がくださったもので、今年からなのはなの畑に移設させていただくことになりました。
今日はパイプをつなぐジョイント、直管パイプを取り外し、アーチパイプを全て抜き取り、解体し終えることができました。
一部を補修したら、崖崩れハウス前下畑にこのハウスを建て、ミニトマトを育てる予定です。
立派なハウスを使わせていただけること、野菜づくりの幅が広がることがとても有り難いです。引き続き、安全に気をつけながら、作業を進めていきます。
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