「ニンジン」 なつみ

2月20日

「綺麗なニンジン!!」
 昨日のことになってしまうのですが、念願のニンジンの初収穫を行ないました。
 朝食前から、さやちゃんと一緒に大きなニンジンをピックアップして、すこし掘って目印をつけておき、夕方に、まよちゃんも誘って、3人で収穫を行いました。

「お父さん、お母さんにあげる太いのを採ろう」と、3人で、根の周りをすこし掘って、根の直径が長いものを選別して、掘っていきました。

 抜きやすくするために、地面を掘っているとき、そして抜くときは(どんな子が出てくるのだろう)と、ドキドキ、胸が躍りました。
 そして、スポッと、本当にまっすぐで美しく、色鮮やかなニンジンが出てきました。
 思わず、「見て! 綺麗だよ!」と、報告せずにはいられないほど、喜びの感情が、ブワッとあふれだしました。

 根の先は寒さで少し色が薄くなってしまったけれど、それでも十分立派で、凛々しい子ばかりで、昨日17本収穫した時点で、又割れした子は1人もいなかったです。
 
 葉は濃い緑で、生き生きしていて元気そうで、根は鮮やかなオレンジ、根っこの頭は、寒さでアントシアニンの紫色が出ていて、とても甘く、おいしそうなニンジンが採れました。

 まよちゃんが、「これ! すごく太い!」と言って、掘っていたニンジン。
 どんな、ビッグな子が出てくるのだろうと、固唾を飲んで見守っていると、「わぁ、可愛い」長さは短くて、太い、15センチほどの本当に可愛らしい子がポンっと生まれてきました。丸々していて、とても優しくて元気な子でした。

 本当はこのニンジンを、お父さんお母さんへプレゼントしようと思ったのですが、まえちゃんが、「たけちゃんに似てる。たけちゃんニンジン」と言っているのを聞いて、(確かに!)と思って、たけちゃんに赤いリボンを結んだ、「たけちゃんニンジン」をプレゼントしてしまいました。何も確認せずにあげてしまってすみません。
(たけちゃんニンジンは、あゆみちゃんがたけちゃんの夜ご飯に使ってくださったそうで、とてもうれしかったです)

 古吉野に帰って、ニンジンを洗っていると、たくさんの人が、「綺麗だね」と声を掛けてくれました。本当に誇らしいけれど、なんでか泣きそうになりました。

 ニンジンとはたくさんの思い出があります。
 種まきしたときは、とにかく水を切らしてはいけなくて、毎日朝と夕方に様子を見に行って、水やりの有無や、必要であれば、みんなに助けてもらってジョーロでの水やりをしました。りゅうさんとあゆちゃんも、手伝ってくださったのを覚えています。

 芽が出てからも、乾燥は大敵で、やっぱり水やりは欠かせなくて、時間と労働力を考え、新たに高低差のホースでの水やりができるようにタンクとホースを設置しました。
 このときは、人生で一番うれしい瞬間だったと思います。
 6人で40分くらいのジョーロでの水やりが、1人で30分でできるようになり、ニンジンが求めるときに、必要な分を、手軽にやることができて、本当に便利で、ありがたくて、自分とニンジンは、なんて恵まれているのだろうと思いました。

 ニンジンは、生育初期の成長が緩慢で、雑草に負けてしまわないように、みんなでちっちゃなちっちゃな雑草を、100パーセント抜ききる根気を持って、草取りしました。
 夕方のABパターンで一人で草取りをしていたら、新たに担当に加わってくれたさやちゃんや、やよいちゃん、手が空いている人が、一緒に草取りをしてくれて、おかげで、ニンジンは雑草に負けることなく、大きくなりました。ちなみに、池上三角畑は、今も雑草が全然生えないです。

 12月に入るといきなりグンと寒くなって、1弾は本葉6枚前後、2弾は本葉2,3枚で、本当に小さなニンジンが、この寒さに耐えられるのか、大きくなるのか、それ以前に枯れないか、Aチームのみんなが一緒になって考えてくれました。

 寒さ対策でビニルが掛かってからは、Aチームのみんなが朝開けに行ってくれて、ABパターンでどれみちゃん、まよちゃん、りなちゃんが閉めに行ってくれました。
 人手が足りないとき、声を掛けたらみんなが快く「いいよ」と笑顔で言ってくれて、わたしもニンジンも救われました。
 
 どんな時も、みんなが助けてくれました。
 わたしは名ばかりの担当で、こんなに立派なニンジンができたのは、手入れに入ったみんなが、ニンジンに気持を沿わせてくれたこと、二ンジンが一生懸命生きてくれたからに他ならないです。

 まだ育て終わっていはいないけれど、今までも、みんなの姿、ニンジンの姿から学ぶことや、心が救われることが何度もありました。
 どうにも元気が出なくてクヨクヨしてしまったとき、池上三角畑で、寒さの中、葉をぴんぴんさせて、光を浴びようと伸びるニンジンを見たとき、(こんなんじゃだめだ)と思い、気持ちが奮い立たされました。精一杯生きている姿が、胸に刺さりました。
 そして、わたしもそうでなければならないと、力を貰いました。
 わたしは自分が思っている以上に、仲間とニンジンに助けられていたと思います。

 野菜を育てる中で、自分も少しかもしれないですが成長しました。悩むことも、夢にまで見ることもあったけれど、嫌な思い出なんて一つもなくて、全部必要だった、大切な日々だったと言えます。どれも全部、今思えば、楽しい時間でした。

 お父さんお母さん、わたしは野菜を育てるのが、とても楽しいと感じます。
 自分一人では足りないところが多いけれど、お互いさまで助け合って、みんなで野菜を育てさせてもらえることが、心の底から嬉しくて、本当に楽しいです。
 第2弾のニンジンはまだ小さくて、手入れもこれから必要なことが多かったりするのですが、心の眼をしっかり養って、また、良いニンジンが収穫できるように、追求していきたいです。

 長くなってしまいましたが、立派なニンジンが収穫できました。
 明日、プレゼントできたら良いなと思います。

 今日も1日ありがとうございました。
 おやすみなさい。