【2月号⑪】「効果を期待! 発酵肥料たち!」ななほ

 なのはなファミリーでは、この頃、野菜や果物で作る『野菜酵素』というのを作り、作物に液肥として与えています。酵素というのは、主にたんぱく質なのですが、その中でも微生物の餌となる、「有機炭素」が多く含まれていることに、野菜にとって大きな効果があるそうです。

レタスやブロッコリーなどの野菜の外葉から作った自家製『野菜酵素』です

 調べたところ、畑の土壌にいる微生物は、アンモニアを硝酸に変える、土の中で光合成をして、根に糖を供給する、根と共生して根にリン酸分を供給する、空気中の窒素を固定して、根に窒素分を供給する、殺菌生成物質や抗生物質を分泌して、有害菌の繁殖を抑制するなどの役割があるそうです。

 そんな微生物のエネルギー源(餌)となるのが、「有機炭素」。微生物は取り入れた有機炭素の7割以上を二酸化炭素として放出してしまうそうで、微生物に「有機炭素」を補充しなければなりません。炭素にも種類があり、無機炭素は鉱物や鉱石から抽出された炭素なのですが、有機炭素は植物や生物が源となる、生物に関連する化合物や有機物らしいです。

■野菜酵素ができるまで

 そのため、有機炭素が多く含まれている酵素を作るのは至って簡単。私たちの場合、収穫した野菜の外葉や捨ててしまう所を三センチ台にカットして、その野菜の一・一倍の砂糖を用意します。野菜と砂糖をミルフィーユ上に重ねていき、一日置いてから、毎日一回以上掻き混ぜて、一週間ほどしたら完成です。一日目は何も変化がないのですが、二日目以降は、野菜の中に含まれている菌が砂糖を餌に繁殖し、発酵していき、最終的には水分が出てきます。それが野菜酵素の原液となります。

 酵素にはいくつかの効果があり、一番は甘く大きく野菜が育つことです。実際にニンジンやダイコンに酵素入りの液肥を与えた所、与えてから一週間たたないうちに、根の直径が二センチ程大きくなりました。そして、収量アップの効果、病気に強くなる効果、光合成機能を高める効果など、微生物の繁殖を増やすほかに、様々な効果が期待されています。いつもお父さんが「微生物を増やしたら、美味しい野菜ができる」と話して下さるように、微生物の餌を増やせるのが嬉しいです。

 お父さんや桃の担当をしているあんなちゃんが、土作りから桃を育て、毎年その桃に合った肥料を選び、組み合わせている姿がとても素敵です。微生物の住処を作ったり、桃を甘くする肥料を与えたり、土作りから、どうしたら甘い桃ができるのか、どうしたら美味しい桃ができるのかを考えているお父さんやあんなちゃんが格好良くて、野菜作りでも常に「美味しい野菜を作る」という目標を持って、その為に何ができるか、何をするのかを考えたいと思いました。

米のとぎ汁とヨーグルトの乳酸菌を活かした発酵水も作っています

 まだ実験的に酵素液を作っているのですが、今はアップルミントを使った酵素と、リンゴの芯を使った酵素を仕込んでいて、リンゴの芯の方は酵母菌(真菌類)も多く含まれており、とても発酵が進み、リンゴ酢のような甘く、濃い香りがしています。また、良く発酵している証拠にシュワシュワと小さな泡が出てきていて、気が付いたらビニールがパンパンになってしまう位、発酵が進み、効果が期待できそうです。

■菌の力を活かして

 酵母菌の液肥は元々、パン屋さんがリンゴの酵母菌でパンを作ったところ、パンがフカフカになったそうで、それを畑に試してみたところ、土がフカフカになったことから世間に広まったそうです。

 そう思うと、私たちの普段の生活の中にも、新たな発見がたくさん眠っているのを感じて、普段から頭を柔軟にして、物事を考えたいと思いました。

乳酸菌発酵水は、約1週間、保温を続けると、発酵が進んでいきます

 また、最近は畑Aチームさんを中心に、お米のとぎ汁を使った乳酸菌発酵水と納豆水も作っています。乳酸菌発酵水や納豆水はうどんこ病などのカビ類の予防に効果がある他、乳酸などの有機酸には、土の中のミネラルを溶かしたり、キレート化したりして、植物に吸われやすくなる効果もあるそうで、とても楽しみです。

 発酵肥料も作り始めていて、まだ確実な効果や倍率、一番効果のある液の作り方などは研究中なのですが、普段、お父さんとお母さんが教えて下さる畑のことを基に、みんなで考えて自家製の液肥を作る時間はとても楽しいです。

果樹などにも酵素や発酵肥料を試せたらなとも思ったり、日々の集合でお父さんが話して下さる土作りも興味があり、より良い野菜作りを目指して、みんなと協力して、美味しい野菜を作っていきたいです。