「次に繋げていく」 ななほ

2月19日 金曜日

 

・出世花

 高田郁さんの『出世花』が読み終わりました。不義密通をした母親、妻を討つために6年間放浪した挙句、死んでしまった父親。そんな両親との過去のある『お艶』。それ以降、江戸時代の納棺師『三味堂』として生きる道を選び、青泉寺で育つことになったお艶は新しく『正縁』という名前をもらい、新しい人生を生きていきます。

 正縁の真っすぐさ、目の前のことや物を大切にし、強く生きていく姿に私も心を正されました。湯灌という、現世の苦しみを洗い流し、来世への生まれ変わりを願う、大切な儀式を行う正縁。歳は今の私と同じくらいなのに、正縁の考え方、礼儀正しさ、人間関係のとりかたは美しいです。物語の中で、たくさんの人の死に会い、清らかな気持ちで浄土に行けるように願い続けるお縁。

 三昧聖と呼ばれるお縁は自分で工夫し、今まで清泉寺での生活を通して学んできたことを生かし、たくさんの人に喜ばれ、信頼されます。

 「まことの聖とは、衆生の中にあって、これを導くもの。亡骸を清め、浄土に旅立てるように手を貸す者を、三味に於ける聖、すなわち『三味聖』と呼ぶ」それにふさわしいように成長していく、お縁の真っすぐさが美しいです。
 大切な人が死んでしまったり、物語の中でちょっとした事件も起きても、お縁は冷静に常に謙虚な姿勢で生きて、生きて、生き続けて、どこまでもみんなの為に、少しでも役に立ちたい、よく生きたいと願うお縁が綺麗だなと思います。最後の章は正念の深い苦しみに涙が出て、高田郁さんの本に私の心も、清めてもらい、また今から、新しい世界を作っていける気がして、優しい気持ちになります。出世花を読ませて頂けて嬉しかったし、丁度、昨夜から「さぶ」を読み始めているので、それと同時にもう1冊、高田郁さんの『銀二貫』を読もうと思います。

 

・次へ繋げていく

 午前は、選別やラッピングなど、3時間集中して作業を進めることができました。外は寒く、昨日から降り続いた雪もまだ積もっているのですが、そんな中でもお日様が光を照らしてくれていて、私も寒さに負けてられないなと思いました。
 午後からは、掃除のマニュアル作りをさせていただき、つきちゃん、なつきちゃん、さりいちゃんと5年生教室や子供玄関、体育館前トイレのマニュアルを作りました。

 私たちがなのはなの先輩方、卒業生から教えて頂いたことを、今のなのはなファミリーに合わせてレベルアップし、次に繋げていく。掃除だけではなく、つかったバケツの水をどこに捨てるか、どの紅葉にあげるか。手順、場所、道具の事などを細かく書いていきました。マニュアルを作っていて、(私は、ものすごく細かいんだな)と恥ずかしくなったのですが、チームのみんなが笑ってくれて、私も自分で自分が面白くなったし、その時間も温かく、嬉しかったです。
 上から下へ。奥から手前へ。河上さんが教えて下さる掃除のやり方を基に、改めて掃除について確認することができました。前とでは少し違うやり方になっている所も多々あり、改めて私たちが教えて頂いた事を伝えたり、分からない事があったらスタッフさんに相談したりして、みんなにとって一番良い掃除の仕方、地球にとって優しい掃除の仕方を考えることができて嬉しかったです。

 ちょうど今日は、朝食後、昼食後と洗い物を台所でしていたので、その時に改めて水の大切さを感じたし、今も地震で水や電気、火が無い家庭があると思うと、ただ普通に生活していることが本当にありがたく、幸せなことなんだなと思いました。今はまだ火星に行く予定はないけれど、お父さんが話して下さったように、いつの時代かは地球温暖化が進み、火星に日本人が住むことになるかもしれません。火星の土から何が分かるのか楽しみだなと思うし、私も常に今生きていることに感謝しながら、大切に生きていきたいと思いました。