
2月10日のなのはな
桃の剪定が終わり、今日から摘蕾が始まりました。
桃の講習会に参加しているメンバーで、あんなちゃんに教わり、開墾26アールの畑で摘蕾を進めました。開墾26アールで今回行なったのは、4年生の清水白桃と、5年生の白鳳という品種でした。
はじめにあんなちゃんが、実際に桃の枝を見ながら摘蕾の仕方を教えてくれました。
2回行なう摘蕾のうち、1巡目です。
1巡目は、枝の上側、先端、元の部分、という確実に実をつけない場所についた花芽を、ざっと落としていきます。
例外で1、2センチのごく短い枝は、先端の下側についた花芽を残します。
以前、清水白桃はこういった短果枝にいい実がつく、ということをあんなちゃんに教わりました。
簡単にぽきっと折れてしまいそうな小枝ですが、甘い桃の実をつけることができるのが、すごいなあと思いました。
ふっくらと雫の形に膨らんだ花芽と、タケノコのようにシュッとした葉芽をしっかり見分けて、花芽だけを落とすことも大切でした。
多くは花芽2つの間に葉芽1つが並んでついていましたが、中には花芽だけが3つ並んでついていたり、葉芽だけが複数ついていることもありました。
最終的にならせる実の数まで、蕾を落とすのは2巡目なので、1巡目はとにかく大雑把に全体を終わらせることが重要でした。
お父さんに「落としすぎないようにね」と注意して頂きました。
つけるべき実をしっかりと残すために、摘蕾の作業は緊張しました。
昨日までの寒さが一変し、午後の桃畑は暖かい日の光に満ちていました。
初めは、1本の木に3人でとりつき、1人1本の主枝を担当しました。
下から順に、見落としがないように1本1本の枝を隈なく見ていきました。
手順通り、弾力のある花芽を一心に摘蕾していると、時間が経つのも忘れました。
1本の木を終えると、いつのまにか身体が熱くなっていました。
上着を脱ぐと、心地よい風に頭と身体を冷やすことができました。
次の木に移る際、ふっと畑を見回すと、鮮やかなピンクジャンパーを着たみんなが、脚立に乗ったり、木の下から手を伸ばしたりして、桃の木を取り囲んでいました。
一足早く桃の花が咲いたような光景でした。
みんなの優しいまなざしや手つきが美しくて、心が温まりました。
私は、脚立をたてることがとても難しいと感じました。
見当をつけて脚立に乗ると、途端に枝の見え方が変わります。
また、一番作業がしやすい距離感を掴むことも、難しかったです。
私が斜めに脚立を立ててしまっていると、あんなちゃんが正しい脚立の立て方を教えてくれました。
斜面に対して垂直に脚立を立てることでした。
脚立の角度があまりに急になってしまう場合は、脚立の鎖を外して、足がずれないかよく確認して脚立に乗ることを教わりました。
それを実践すると、ずっとやりやすくなって、嬉しかったです。
あっという間に5時となり、作業を終えました。
開墾26アールの約8割の1巡目を、大勢の力で進めることができました。
暖かい空気の中で、みんなで摘蕾を進めることができて、とても嬉しかったです。
もっと素早く的確な、良い桃の摘蕾ができるようになるため、心してこれからの摘蕾の作業に向かっていきたいです。
(りんね)
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