【新春号㉑】「秋ジャガイモの収穫」えみ

夏に汗を流して、開墾チームの人たちを中心に切り拓いたばかりの山畑下に、第一号の作物として植え付けられた秋ジャガイモ。今年は、初めての農林一号という男爵系の品種を主に育てました。

 秋にジャガイモを作るのは、休眠期間や寒さの関係で芽が出にくいこともあり、一般的には難しいそうです。それでも農林一号は順調に芽を出してくれて、十一月中旬には収穫できるサイズにまで成長してくれました。

 私はジャガイモ掘りと聞くと、春、お父さんの指揮のもと大人数でやった怒涛の芋ほりを思い出しました。自分の限界を超えるくらいの力をみんなが出し、何枚もあった広い畑があっという間に終わったのが本当に気持ちよく、またその感覚を味わえると思うとわくわくしてきました。

 今回も、三人でトリオになって二人はスコップで芋を掘りあげる人、一人はひたすら回収をする人で役割分担をして進めていきました。私はまことちゃんとかにちゃんと同じチームにならせてもらい、まことちゃんと一緒にスコップで掘っていきました。開墾したての畑の土は、本当にふかふかで、スコップがすっとささりました。

 スコップを畝肩に両側から入れ、「せーの!」の掛け声で息を合わせて土を持ち上げます。株を引き抜くと、土のなかからはソフトボールぐらいの芋がゴロゴロと出てきました。今回山畑下で収穫できたジャガイモは、約三百九十キロ。

 畑自体はあまり広くなかったので、大人数で掘るとあっという間でした。タイムキーパーをしてくれていたやよいちゃんは、三十七分で掘り終えることができたと教えてくれました。掘ることに夢中になっていると、畝の向かいからくるチームと出会ってふと周りを見たらほとんどが終わっているという感じでびっくりしました。

 収穫をしたジャガイモはコンテナに入れて軽トラで古吉野まで運び、ブルーシートに広げて日陰に干しました。広げられたジャガイモを見ると、通りすがるたびに何だか嬉しい気持ちになりました。

 またとれたての秋ジャガイモをみんなで頂けることが楽しみです。