【新春号⑱】「愛情を込めて育てたブロッコリー、収穫へ」ひろこ

 直径十六センチのドーム型。重さ約四百グラム。手に持てばブーケのよう、けれど色は緑。お花ではありません。そう、ブロッコリー。そのブロッコリーの収穫が始まりました。

 ブロッコリーは、畑のCチームで担当していて、崖崩れハウス前上畑の約半分の面積に、約千七十株を育てています。中早生品種と晩生品種を作っていて、一弾は九月十五日に定植し、二弾は九月二十八日、三弾は十月二十八日に定植をしました。中早生品種は定植から六十五日で収穫が出来る品種で、十一月二十五日に初収穫をしました。

 一弾は有機肥料だけで育てているのですが、とても順調に、伸び伸びと元気に育ってくれています。二弾には、米のとぎ汁で作った発酵水を散布したり、水やりの水に入れて与え、三弾には成長を促すために、アミノ酸を与えています。

 三弾は、定植直後からネキリムシの被害が多かったのですが、お父さんから教わった対策で若草を敷くことで防ぐことができました。この方法は、ホウレンソウや春菊など、他の野菜でも効果がありました。

 しかし、草が枯れてくると効果は薄れてしまい、また被害が出るようになり、次は、ヨーグルトカップや段ボールで作った囲いを株の周りに置くことでネキリムシから株を守る作戦をし、防ぐことが出来ました。ヨーグルトカップの底をくり抜いて株にはめる、というやり方も今年初めてで、リーダーのなおとさんアイディアで、大根にやった時に効いたので、ブロッコリーにもやってみたところ、百パーセント防ぐことができました。ネキリムシはブロッコリーに限ったことではなく、色々な畑で、色々な野菜に被害が出るので、みんなで共有し、今後にも繋げていくことが出来て、嬉しく思いました。


そんな三弾も、今は本葉七枚ほどになりました。どの弾も葉の色つやが良く、勢いがあり、花蕾の色つや形共に、ベストな状態で、とても立派です。霜が降りる季節になって、寒い日が続くけれど、どっしりと構え、凜と佇むブロッコリーが格好良いです。そんな姿を見ると、自分も頑張ろうと思えて、力をもらえ、成長がとても嬉しいです。

 ブロッコリー担当は、ななほちゃんとまみちゃんと私の3人で、我が子の成長を見守るように、ブロッコリーを好きな気持ち、大切に思う気持ちで、愛情を込めて手入れをしています。ブロッコリーについて話し合う時間も、凄く楽しくて、嬉しく思います。

 ブロッコリーの畑に来てくれた人みんなが口を揃えて「凄い!」と言ってくれます。みんなを笑顔にしてくれるブロッコリーが大好きだな、と感じます。

 そんなブロッコリーの初収穫は、我が子の門出の日のような気持ちでした。前の日からとても緊張するような、楽しみのような。みんなに見てもらえることが凄く楽しみで、嬉しかったです。

 初収穫といっても初収穫は一つだけで、一株だけ他の株よりも成長が早い株があり、その株を、品種名から字を取って『ビッグハイツ君』と名付けました。語呂が良く、食事のコメントで一度言ったその言葉をみんな覚えてくれていて、なつみちゃんとみつきちゃんが『ビッグハイツ君』を見に来てくれたりもして、嬉しかったです。

 一株だったけれど、記念の日だったので、担当の三人で収穫に行きました。ななほちゃんが包丁を入れてくれて、何だかケーキカットみたいだなと感じました。

 ブロッコリーは、茎も美味しいので、茎が八〜十センチになるように、包丁を入れます。ブロッコリートスというのが結婚式であるようなのですが、手に持てば本当にブーケのようです。

 初収穫のビッグハイツ君は、お父さんとお母さんにプレゼントしました。

 一弾が三畝あるうち、一畝ずつアミノ酸を散布したもの、発酵水を散布したもの、何もしていないものとで分けて、どう違いが出るか、という実験もしています。ブロッコリーは茎も美味しく葉も食べられるので、どういう違いが出るのか、とても楽しみです。

 十二月に入るとまとまって採れるようになり、側花蕾も採れる品種なので、花蕾が終わってもまだまだ楽しみが続きます。みんなでたくさん頂けるのが嬉しく、楽しみです。

 一弾の晩生品種と二,三弾は二月頃から順次収穫が始まる予定です。適切な時期に適切な手入れをしていき、立派なブロッコリーをたくさん収穫出来るよう頑張りたいです。